表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/66

18 懲りない奴 (こりない)





18 懲りない奴







グルルルルルっ!


最初に出てきた汚い狼がラムを睨みつける!


「来るよ!モー!ご主人様頼んだよ!」

とラムは叫ぶと


シャシャキーンっ!と腰の剣を2本抜いた!


「分かりました~!」と

幌者の中にいるモーが俺の横で返事をするが



ガンっ!と後ろでモーの盾に何かが当たる!


しかし、その直後

ズガっ!キャイン!と幌車の後ろで

いつの間にか回り込んでいた

狼が一匹、地面にめり込んでいる。


俺はすぐに

(盾のスキルの

   攻撃反射スキルが発動したのか?)

と気付いたが


ガキーン!


今度は前でラムが一匹の狼の

大きく開いた口を剣で押さえている。


だが、他の2匹が両手の塞がるラムの

両サイドに回りこんだ!



「ら、ラム!」と俺が叫ぶが

ラムは余裕の表情で

「テン!いるんでしょ?」とラムが叫ぶ!



すると




シュシュン!ガガっ!


キャキャィーン!


と両サイドの狼のお尻に矢が一瞬で

刺さり、ピクピクと麻痺している。


(あれはテンの弓の麻痺効果

  ・・・そうか、近くにいるのか!)

と俺が少し安堵するが





グルルルルル――――!!!


一匹抜きん出てデカい黒い狼が、

もの凄い鋭い牙で唸ってくる。


(こ、これは・・・ヤバイかも・・・)

と俺が頭真っ白になっていると


シュバンっ!  キャイン!


いつの間にかラムが抑えていた狼が

アゴから真っ二つになる!


しかし、当のラムが



(・・・き、消えた・・・)





そして、次の瞬間



ズバー! グアぁー!と

巨大狼の右前足が胴体から

切り離された。



(ちょ、ちょ、ちょ・・・

  超加速のスキルか?!)と

俺は一人パニ食っていると


「テン!モー!今よ!」

と何処からとも無なく

、ラムの叫び声が!



すると


「シールド~!」とモーがスキルを使い、

馬も幌馬車も白い壁のような光に包まれ


「行っくよ~!」とテンの声が

上の方から聞こえたと思ったら



ドーーーーーーン!!!


突然、巨大狼の頭が爆発した。


「うおおおぉ!」

「きゃっ!」


俺とモーに向かって

もの凄い爆風が飛んできて


ブオオオオオオっ!と

馬車を炎が包み込んだ!


しかし、シールドに阻まれ、

炎は俺たちには届かず周りを

通り過ぎていく。




ズドーン!


火が消え、煙が風で流された頃

、頭が血だらけになった巨大狼が

地面倒れこんだ!



それを見届けると

シュタっ!シュタっ!

とラムとテンが俺の前に現れた。


「へへ~ん!どうよ?」と

テンが自慢気だが


「違うでしょ?

ご主人様のおかげでしょ?」

とラムがこちらを見るが


俺はまだ、若干震える体で


「え、え~と

 ・・・俺なんかした?・・・」

と聞くとラムが


「あのジャイアント

・ブラック・ウルフは、

別名:冒険者殺し

の異名を持つ魔物で

普段はほとんど感知できずに

、突然、奇襲されるんだよ!

なのに今回は

奇襲されなかったでしょ?」




「あ、あ~・・・そうなんだ・・・」

とテンが気配察知のスキルで事前に

対処してくれたらしいが



「でも、変ですよね~

・・・こんな街道で~・・・」と

モーが不思議がっている。



「そうね・・・確かに変ね!」


「何が?」とテンが質問すると


「アンタ!何言ってんのよ!

冒険者殺しは普通、

森で奇襲してくるでしょ!

ここは街道よ!


森で何かあったのよ!

ったく!どうやって、

ギルドの筆記試験受かったのよ!」



「そこは勘!」



「「・・・納得・・・」」



「???」


モーとラムが納得するが

俺だけは訳が分からず


その後、



討伐した魔物を回収し、

俺たちはそのまま旅を続けた。












ホッパーの町 錬金ギルド 食堂




「ありがとうございました。

トシコ様!

大変美味しゅうございました。」


「まあ、そうだろうね!

アタシでも・・・旨いと思うよ!」


とトシコはタダシが作った

調味料ポーションの一つ

ニンニク風味照り焼き

ソースポーションを

手に取った。


「確かにそれも、美味しかったですが、

私はなんと言ってもこの、

パンに乗せて焼くだけで

おいしくなる

ピザチーズポーション(サラミ入り)

ですか?

これは、本当に毎日食べたい物ですよ!

はははっ!」


と同じくホッパーの町 

商業ギルド長 ハッサンは

赤と黄色のコントラストが

美しいポーションを手にしていた。


しかし、ギルマスは何も喋らず

手にしたポーションを

ゆっくりテーブルに置くと


コトンっ!






「・・・それで

   ・・・アンタ・・・

これらをどう思うね?」





とテーブルの上に置かれた

タダシ作の様々なポーション、

調味料ポーションを惜しみなく

使用したギルマスが料理に

ついて聞いた。



「・・・はい!

・・・正直、さすがはトシコ様の

お弟子様と言わざる終えません!


もちもん、これらの料理は

すばらしいのですが

こちらの精巧なガラスの調度品!


そして特に、

こちらのAランクポーションを

ドラゴンや宝飾品にしてしまうなど

今までには、

まったく考えられなかった

画期的なの物!


それこそ、大商人に

高ランクの冒険者、

貴族、果ては王族の方々にも

献上できるレベルの代物です。


・・・ただ・・・

エクサリーポーションに

   関しましては・・・」


と途中まで話すとギルマスの

顔が急にシリアスになり


「それは、

他所で言うんじゃないよ!

  ここぞ!って時にだけ

    改めて相談に来な!」


「はっ!心得ております。

このハッサン!

トシコ様に救われた

この命かけまして

絶対に他言致しません。」


ギルマスは満足そうにしながらも


「それなら良い・・・

さて、ハッサン

・・・どれを商いたいんだい?」


とギルマスは笑みを浮かべ、

聞くと



「トシコ様!何をおっしゃいます?

勿論、ここにある商品

すべてにございますよ・・・」

とハッサンがニヤケながら言うと



ギルマスも

「そうかい!そうかい!

それは良いね!ふふふっ!」



と赤ワインポーションを注いだ

ワイングラスを手にすると



「はい!そうですね!ふふふっ!」

とハッサンも同じ物を手にし


「「乾杯!」」


チーン!!









ホッパーの町から下りに下って

100キロ地点の草原 夜




何処までも続く草原と街道を夜空の星々、


俺たちを埋め尽くすような

紫色に光る数多の大型の蛍、


そして地球では見た事もない

大きい月が野営している俺たちを

照らしている。



「この辺りは水辺もないし

、魔物もほとんどいないから

大丈夫だよ!ご主人様!」


とラムが調理する俺の横で

気遣ってくれるが


「そ、そ、そんなに怖がってないさ

・・・は、ははっ・・・」

と昼間の戦闘の影響から抜け出ない俺!


「大丈夫だって!ご主人様!

アタイは勘だけはいいんだから!

ここは、明日の朝まで何にも来ないよ!

それにアタイらが見張りするからさ!」




「え~でも、テンさんいつも~

最初に寝落ちしませんか~」




「う、うるさい!モー!えい!

これか!この乳が悪い事を言わせるのか!

これか!?これが悪いのか?」


「いや~、違いますよ~!」

と俺の横で女子トークが盛り

上がってくる。




俺はたまらず

「な、なあ、ラム

・・・それより、ここちょっと暑くないか?」



「えッ?そりゃあ、今、夏だもん!

貿易都市はもっと暑いよ!

あそこ海と港があるから」


「そ、そうなのか・・・あっじゃあ、

先飲むか?

あの例の昼間のご褒美デザート!」


「えッ?いいの?」とラムが笑顔になるが


「やった!ご主人様!

アタイが射止めたんだから、アタイからね」

とか言いながらテンがラムに抱きついた。



「もう!」



「私も気に~なってたんですよ~」

とモーも嬉しそうだが




「まあ、一度に出せるけどな!」


とキンキンに冷えた三本の美味しい

炭酸飲料味のポーションを渡した。





ラム用:超加速(永続)


テン用:鷹の目・

    気配遮断・気配察知

(永続)


ラム用:シールド 硬化

  スキル倍化(永続)


注意事項;飲むとしばらく発情します!





が渡して気付く後の祭りで

(くっ!まただ!さっきのテンとモーの

      やり取りが邪念を・・・)


しかし


「「「いっただきま~す」」」

「あっ!」


グビグビグビ!


「はー、冷えてておいしい!

・・・・・・・・・・」


「う~ん!

お風呂上りに飲みたいね、コレ!

・・・んっ?ラムどうしたの?」



「はい~おいしいです~

  ・・・でも、あれ~?体が~・・・」

と三人の様子がおかしい!



「あ~・・・やっぱり・・・

あっ俺、馬車の中に忘れ物したから!」


とすぐ幌馬車の中に逃げ込むが


「「「・・・・・・・」」」


スっ!と三人が無言で立ち上がり

全員が、その場でマントを外した。

バサササっ!


そして

ガチャガチャ!ガチャン!バサっ!

ガラララーン!


盾、弓、剣を

その場に捨てるように外し

幌馬車に向かって歩きながら

ビキニ鎧を脱いでいった。


バザっ!バサっ!


「あっ!うそ!うそ!無理だって!

  外で3人は無理だって~!」



と俺は一応、なだめるが


月の光にギラギラと

反射した赤黄青の目が

問答無用で俺に近づいてきた。




「あ~!」












評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ