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17 奇襲

17 奇襲


「あっ!ご主人様~!

こっちは準備できてるよ~!」と

俺がギルドを出るとラムが

幌馬車の荷台からこっちに手を

振ってくれている。


「あっ!ホントだ!ねー!ねー!

見て!見て!ご主人様!

この弓いいでしょ!

きっとどこかのダンジョンで

見つけたミスリルの弓なんだよ!」

とテンが誰かが置いていった

銀色の弓に頬ずりしている。


(うっ・・・こ、この絵は昨日、

 テンが俺のに頬ずりしてた絵と

  ・・・重なる・・・)

と必死にエロい妄想を

払いのけようとしていると


「ご主人様~!

モーのも見てください~!

これアダマンタイトでできた

盾なんですよ~!」

と大きな傷がある大盾を

持ちながら軽くジャンプしているが



アダマンタイトの盾:

 衝撃をすべて逃がす金属だが

 非常に重い!重量400kg!


「400kg?!」

と突っ込みつつも

(ていうか3人とも結局、

   鎧ビキニじゃん!)

色や大きさは違えど、

すね当てに手甲当て、

皮サンダル、それに鎧ビキニとなぜか

3人とも黒く内地が赤のマントを

着けている。


(古代スパルタの兵士みたいだ

       ・・・女版の・・・)


と俺が少し戸惑っていると、

後ろからギルマスが現れ

「獣人の冒険者はみんな、

 あの格好なんだよ!

  なぜかメスだけだけどね!」

となぜか俺の心の疑問に答えてくれた。



「ねー、モー?その盾重いんじゃない?

  乗るの?それ?」

と御者席にいるラムが聞くと

「いいじゃん!乗せてみて、

 無理ならその辺に捨てれば!」

とテンがまた、頭悪い発言をする。


「だ、ダメです~

・・・でも、やっぱり・・・

重過ぎますかね~・・・」

とモーが大きくムチムチした体を

モジモジさせ、下目使いに

こっちを見てくる。


(あああぁ~!あの目は~!あの目は~!

    昨夜のおねだりの目~!

まずい!ダメだ!違う事を

・・・違う事を考えなくては

・・・そうだ!)


俺は3人のために作った物を思い出した。

ガサゴソ!

「こ、これを3人の為に作ったんだ!

これなら、その盾も、その長い弓を

入るんじゃないかな!」

とそれぞれに腰に着ける

小さい皮のマジックポーチをあげた。


「ありがと~ございます~!

ご主人様~!」とモーが抱きついてきた。

(うぐっ!こ、これは

・・・きっ!・・・きっ!


・・・気持いィ・・・)


程よいモーのムチムチが俺を包み、

もう一生このままでも良いと思う位、

気持ちよかった。


・・・良かった!・・・


「ちょっとモー!

 ご主人様が苦し・・・んで

・・・ないわね・・・」

と止めに入ってくれたラムに

見つかってしまった。


俺は名残惜しくも、

モーの中から出てくると

「あ~ごめん!はい!これ!

ラムのはお金入ってるから、

何かあったらソレで

支払って!

テンのは、矢が入ってるから」


「やった!弓はあるけど、

矢はなかったんだよね!」

とテンが嘆くが、ギルマスが

「ふん!当たり前さね!

矢なんて何本あっても、

ポーションの代金には届きゃしないよ!

さっもう行きな!」

となぜか急かされたので


「はい!じゃあ、行って来ます!

行こうみんな!」


「それでは~行って来ます~!」

「そうだね!よし!行こう!

バイバイ!婆ちゃん!テン出して!」


「あいよ!はっ!」


パチーン


ヒヒーン!パカラっ!パカラっ!


俺たちの馬車は、

錬金ギルドの旗をなびかせながら

一路、貿易都市エンローへと向かった!





ガラガラガラ


そんなタダシ達を見送ったギルマスが

「ふ~・・・やっと行ったかい・・・」

と一仕事終え、安堵していると

道の反対を振り返り


「・・・相変わらず、

     走るの遅いね~・・・」

と遥か向こうから大きく出た腹を揺らし、

汗ダクダクのちょび髭男が近づいてくるのを

待つかのように

ギルドカウンターへと向かった。






ガチャン!バタン!ダっ!ダっ!

      ダっ!ダンっ!バタンっ!


「ハーっ!ハーっ!ハーっ!」

カウンターの前まで来た男はそのまま

、息を切らし倒れこんでしまった。


「ふー・・・おはよう!」

ギルマスはキセルを

吹かせながらっその男に向かって

人指し指を動かす。


すると


ボフンッ!

フワフワ!


と煙と共に現れた

大きなウチワが、

その倒れた男をゆっくり、

なだめるように扇いだ!



「ハーっ!ハーっ!ハーっ!

お・・・おはよう・・・

ご・・・ございます・・・

ハーっ!ハーっ!ハーっ!

と、トシコ様・・・


ハーっ!ハーっ!ハーっ!

商業ギルド・・・ギルド長ハッサン


・・・・ただ今・・・到着・・・

い、致しました。

ハーっ!ハーっ!ハーっ!」


ハッサンは息も絶え絶えに挨拶するも

ギルマスは顔色一つ変えず


「あぁ・・・待ってたよ・・・!

ところで、ハッサン・・・

お前さん・・・

朝メシは食べたのかい?」

と口だけが笑っていた。





ガラガラガラ!


俺たちは町からの道を

20キロほど下っていた。


「いやぁ、まさか、

あの町が山の上にあるなんてなぁ

・・・道理で寒いわけだ!」

と一人ホロ車の後ろの遥か遠くに

ある町を遠目で見ていた。


そんな俺の後ろでは

「しっかし、

アタシらのご主人様はすっごいね~!

付与師でもあるんだ!」と

テンが先ほど俺が付与ポーションで

付けてあげた

ミスリルの弓をマジマジと眺めている。




ミスリルの弓:魔力伝導が良好!

永続付与:

     貫通・爆裂・毒・マヒ・

     石化・睡眠(重複可)

(所有者;タダシの奴隷・テン)


俺はその姿を見て

(一つの武器に

  あんなに付与できるんだ!

    これは研究するべきだな)

と思っていると



「ほんとです~

・・・私の盾も

この通り新品同様ですし~、


このバラバラだった

アダマンタイトのカブトも

元通りなんですよ~!」

とモ―も気にいってくれたらしい!



アダマンタイトの盾:

すべての衝撃を受け流し、相手に跳ね返す!

永続付与:軽量化(10分の1)耐爆発

     耐魔法攻撃 耐斬撃 攻撃反射

    (重複中)

(所有者;タダシの奴隷・モ―)


アダマンタイトのカブト:

すべての衝撃を受け流す

永続付与:耐魔法攻撃 耐斬撃

     耐状態異常(重複中)

(所有者;タダシの奴隷・モ―)


(しかし、あのすべての衝撃を

受け流すアダマンタイト製の防具が

粉々って・・・

あれらの前の持ち主には

一体何があったんだ?)



そんな事を思っていると、

御者席のラムが

「ねー!それで、ご主人様!

魔物が現れたらこのポーションを

アタイらは飲めば良いの?」

と3人にそれぞれ渡した

小さな付与ポーションを

手にしていた。



ラム用:超加速(5分間のみ)


テン用:鷹の目・気配遮断・気配察知

    (5分間のみ)


ラム用:シールド 硬化

スキル効果(倍)

    (5分間のみ)




「前にラムのスキルを

付与した事があったろ?」


「あ~、・・・あれね!

これも何かのスキル入ってるの?

ってこれ小さく書いてあるね!」


「あっアタシのは、鷹の目だ!

何か他にもあるよ!」


「ほんとだ~・・・私は~

シールドと硬化と

書いてありますよ~」

とモーとテンは

これが何かよくわかって

いないようだが、


ラムは

「・・・・・・・」

と一人馬の手綱を引きながら、

下を向いている!


俺はラムの肩に手を置いて

「大丈夫だよ!ラム!

今回は5分間だけだし、もしまた、

病気になっても抗ウイルスポーションが

あるから、それに上手くいったら今夜

、ちゃんと永続効果付きで

美味しい飲み物で出すからさ!」


と励ますとなぜか後ろにいたテンが


「ホント?」とだけ言い残し

ピンっ!グビっ!グビっ!グビっ! 

「プハ―!」と

あっという間に

飲み干してしまった。


慌ててラムが馬車を止め

「ちょ、ちょっとテン!

アンタ何飲んでんのよ!?

魔物が出てからって・・・」

と話しかけるが


テンは突然、

辺りを少しキョロキョロすると

「あっ!」とだけ言うと


シュっ!と幌馬車からほとんど音もなく、

ジャンプして消えてしまった。


「ど、どこ行ったんですかね~?」

とモーも慌てて飛んで行った方を見る!


俺も慌ててモーのいる後ろの方

へ行こうとすると


「ご主人様!

そのままモーの所へ急いで!」

とラムがなぜか叫ぶ!



「えっ?なんで?」と俺が前を向くと



グルルルルっ!

一匹の汚い茶色の人位のオオカミが

脇の森から現れた!

ダーティー・ウルフ

(7)オス レベル12



風属性魔物

HP100/100

MP20/20


スキル

噛み付き 体当たり 風魔法


弱点:火属性


群れで襲い、奇襲を好む!

獲物を生きたまま、食べて

反応を楽しむ!

汚いので毛皮は安いが

魔石は通常より高い



「?!」

俺はビビッていると今度は


ゾロゾロと同じ位のオオカミが4匹、


そして

黒い大型ワゴン位のオオカミが・・・

「・・・・・・」


俺が声も出せず、

ビビッていると


キュパっ!

といつの間にか装備を整え、

渡したポーションを開けたモーが

すぐ後ろで飲み始めた。


俺がモーが近くに来てくれた事で

少し安心していると前の方で


キュパっ!

「・・・ジャイアント・

    ブラックウルフ・・・」


ラムが冷や汗を一筋流しながら

、ポーションを開けた。


ジャイアント・

      ブラック・ウルフ

(18)メス レベル38



風属性魔物

HP200/200

MP50/50


スキル

風切り 風魔法 咆哮


弱点:火属性


ダーティー・ウルフの進化した魔物

残忍なのは変わらないが

毛皮・魔石・牙など高価で

取引されている。









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