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15 誰にでも弱みあり

すいません!

オタクなんです・・・

頭がおかしいんです・・・

変態なんです・・・


・・・誰か、助けて・・・









15 誰にでも弱み有り


錬金ギルド地下俺専用作業場

(ラムに本当にうっかり間違えて

薬を盛って発展場になった場所)


カちゃっ!

「これで4998

・・・4999・・・

5000・・・終わった~!」

俺はそのまま、大量の不良品ポーションの

上に後ろ向きにダイブした。


「いやぁ・・・まさか、

こんなトラップがあるとはなぁ・・・」

と一つの不良品山の中から

一本のポーションを手に取った。




Aランクポーション

(ラムの裸体モデルボトル入り)

完璧にラムの肉体美を表現した上に

四つん這いのラムが親指を噛んでいる。


効果:全快は勿論、ある程度の欠損も治る


最初、一遍に全部作ろうとしたら

こうなった。


その後も、何回か同じような失敗をして

現在、俺の目の前には

スンっゴイ形のポーションが

山積みされている。


(このポーズのやつ俺が

好きなのか他にも

結構あるよな・・・)と

思いつつ、改めて思うと


「う~む

・・・やはりこれは・・・

エロ過ぎて納品できん!


売ろうにも完成度が高過ぎて

この世界では俺には無理!

・・・どうしよう・・・」


俺はラムの友達二人を助けてから

二階の自室に寝かせると


看病をラムに任せて明日から

向かう貿易都市エンロ―への

納品予定のポーションを地下の自室で

一人作っていたのだが



目の前に浮かんでくるのは


(あの二人も良い体つきしてたよなぁ・・・)


テンの引き締まった細身で小柄な体だが、

フワフワの白い尻尾と耳が何とも言えない!

そう例えるなら、ロリ北欧美人


それとは、反対にモ―の大きくて

ムチムチのわがままボディーも侮れない!

そう例えるなら、南米モデール・・・!


と3人とのイチャイチャの妄想ばかりだ!



(あぁ・・・夜が・・・夜が

こんなに待ち遠しいなんて・・・)




こんな感じでポーションを作ってたら

最初の内はすべて、エロいポーズした

ラム、テン、モ―の瓶に入った

ポーションが出来てしまったのだ。


「はははっ!まさか、この世界に来ても

結局は煩悩に悩まされるとは・・・

まいった!まいった!はははは・・・・・」


ともう数十万本はあろうエロい

ポーションの山を見ながら

改めて、異世界の難しさを噛みしめていた。


しかし、ふとギルマスからの

依頼内容が頭の中に浮かび


(・・・しかし・・・

明日から外に出るってのに、

この世界危ないよなぁ・・・

ちょっとすると盗賊団だの、

危険な魔物が

そこら辺うろついてる訳だし・・・


そうだ!あれを作っておこう!


あっ!ギルマスに言われたあれも

作っとかないと・・・)




と俺は体を起こして、

新たに湧いてきた捜索意欲を

黙々と形にしていった。


「よし!人間メリハリが大事だ!

夜までに早く終わらせてそのままダッシュで

2階に走りこんで、みんなにダイブするぞ!

うおおおおおおおぉ!」






ギルド二階タダシ自室


タダシのベットの上で3人娘が


「ちょっとラム!

あたしが奴隷落ちってどういう事よ!」


と兎人のテンが可愛い長耳を

ピコピコとさせながら早口で喋ると


「え~と~それはテンさんも

わかってたんじゃないですか~?

あの怪我だもの~」


と横で牛人のモーがゆっくり、

いや、ムチムチとした感じで喋っている。


「そうだよ!大体、あのレベルの怪我を

後遺症なしで治したんだから

ご主人様に貰われてラッキーだっての!」


とラムが二人に寧ろ奴隷になった事が

幸い位に話すと



「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

2人が静かにラムをジっと、見ている。


「な、何よ?・・・・」


「おかしい!」

「う~ん!確かに変ですね~!」


「な、何が変なのよ!」


「変だよ!

あの年中発情中の尻軽ラムが!?」


「ど、どういう意味よ?」


「大体、人種は亜人との

種付け嫌うはずなのにどうして?

ご主人様は人種でしょ?


かばうなんて、絶対変!欲求不満なはずよ!」


とテンがさらに追い込むように早口になるが


「そ・・・そんなに

年中発情してた訳じゃ・・・」


「ウソよ!アタシ見たもん!

森で長期遠征中、


「あ、アタイ・・・ちょっとトイレ!」


とか言って焚火から離れたラムが、

奥の方でバトルウルフ誘惑してたの!」


「はっ!あ、あれは・・・」

とラムが真っ赤に

なって恥ずかしがるが



「しかも、何あれ?

「ね、ね~アンタも満月の日は

興奮するよね?ね?」

ってバッカじゃないの!

魔物の犬に分かる訳ないじゃん!」


「は、はあああぁ

・・・そ、そんなのちょっと試しただけだし

もしかしたら、行けたかもだし、

それと言うなら、テンだってあの遠征中、

夜な夜なズ―――と

一人ゴソゴソ声立てて、

やってたの知ってるんだからね!」


「ず、ず~とはやってないし!

夜だけだったし!」


「確かに~あの時の声は大きかったですね~

・・・特に後半は・・・」


「そうよ!後半よ!何よ!

テンこそ、よっぽど溜まってんじゃないの?」


「しょうがないじゃん!

村を出てから、男日照りが続いてたんだから!


大体、ラムが誘ったんじゃん!

村の外に出れば、男なんて一杯いるって!

あっと言う間にモテモテだって!


何よ!村の外の獣人の男なんて

クズばっかじゃん!」



「そんなの騙される方が悪いのよ!


本来、働き手の獣人の男で

村から出されるのなんて性格が悪いか、

頭が悪いかのどっちかでしょ!


常識じゃん!」




「な、何を~!この変態が~!

むううううう!」


「それはこっちのセリフだ!

このデラ頭が~!」




デラ:異世界の果物で

見た目も美しくなく中身が

スカスカでさして旨くもない果物

   なぜか魔物が好む





そんなツノつき合わせている二人を見て

一番年下のモ―がため息交じりに


「は~・・・まあまあ、それより

、ちょっと聞きたい~ですけどラムさん~?

・・・私たちのご主人様は~

・・・もしかして~亜人でも行ける口!?」

と聞くと


「う・・・うん・・・」とラムが渋々頷いた。


すると兎耳をピコーンと立たせたテンが

ベットの上に立ち上がり


「えっ?ホント?

じゃ、じゃあアタシが奴隷頭?」


「はっ?!何言ってんの?」

とラムが少しキレ顔で睨んでいる。



「だってアタシが一番年上じゃん!

村では年上が大事だったじゃん!

確かにラムが 

パーティーリーダーだったけどさ!」



「それは、冒険者だった時の話!

今は奴隷だから!

最初に奴隷になったアタイが奴隷頭はだよ!」



「なっ!なんでよ!大体・・・」

とラムとテンが口喧嘩をするのを



モ―が「やめましょ~よ~・・・

それより、ラムさんはなぜそんなに~

自信満々に

奴隷頭を主張するんですか~・・・?」



「そうよ!

きっちり説明しなさいよ!きっちり!」


と二人がラムに迫るが、

ラムは口を勝ち誇ったかのように上から



「ご主人様は私で!

筆降ろし済ませたのよ!」


「・・・・・」

「・・・・・・」


すると二人が急いでベットから降り

「宜しくお願いします!」

「宜しくお願いしま~す」



「よし!」







所変わって町の反対側では

冒険者ギルド ギルド長部屋


「痛ててててててっ!

痛い!痛いはバカもん!

もっとマシな薬はないのか!」


「す、すいません!ギルド長!

で、ですが、

やはりこの傷は治療ギルドないと

無理なのでは・・・」


と冒険者職員は市販のポーションを

片手に顔を引きつらせながら

ゾンビウルフにやられ、

ムラサキ色になった腕のギルド長に

提案するが


「そんな事できる訳ないだろ!

この傷があるのがバレたら、それこそ

現場にいたのが本部に

バレるじゃないか?!」


「し、しかし、

このままでは、ギルド長がゾンビに・・・」




「わかってる・・・くそ!

・・・仕方ない・・・

後、一時間もしたら

外も暗くなる!


そうしたら下から人が少なくなるから

なるべく、目立たずに

錬金ギルドに行って来い!」




「えッ?錬金ギルドって

・・・トシコ様に

お願いするんですか?・・・」



「他に手がないだろーが!

・・・言いたくはないが、

・あのババァは金にはうるさいが腕は

確かだ!」



「た、確かに・・・他になさそうですね・・・」







錬金ギルド 受付前



受け付けカウンターの前で苦虫を

咥えるように口をへの字にしながらも

目だけは何とか笑顔を保っている


治療ギルドのトップの教長が

プルプルと振るえながら立っていた。


そんな白い汗だくの教長に向かって

「はははっ!なんだい?

つまり自分たちの魔法では

お手上げでココに来たって訳かい!」


と錬金ギルド長のトシコの笑い声が

ギルド中に響き渡る。



「そ、そんな事はないですよ

・・・た、ただちょっと他の冒険者の

方々を助けてたら

魔力が足りなくなって

・・・て、手を貸して頂きたいと・・・」

と教長の側近が恐る恐る

何とか搾り出すようにしゃべっている。


「ふっ!まあ、確かにアンタの事は嫌いだが、

この町の冒険者が大変なんだ!


支払い次第では

特級聖属性ポーションでも

特級マナポーションでも

売ってやらない事もないよ!」




コトン!



とギルマスはカウンターに

タダシが作った白いポーションの小瓶を置いた。


それを見た教長は目の色を変え

「そ、それだ!早く寄越せ!」

とその小瓶に手を伸ばしたが



バシっ!

ギルマスは

白い肌に人の噛み跡がある腕を掴むと


「・・・む~これはゾンビに

成りかけた人族の歯形だね!

噛まれたのかい?」

とマジマジと見ながら教長を見て聞くが


「や、やかましい!放せ!」と

腕を振り切ると


ピン!グビグビっ!

と非常に高価な特級聖ポーションを

煽るように飲み干した。


それを呆れた顔で見ながらギルマスが


「まったく、

あんたら似たもの同士だねぇ~・・・」


とつぶやくが、教長は構うことなく

自分の服の裾を捲ると


シュ―!と煙を吐くようには黒い歯形が

消えていくのを安堵しながら確認した。


「はははっ!お前の言う事などどうでもいいわ!

それより、このポーションは

お前が作ったのではないのだな!


という事は半人前が作った物!

金貨10枚と言う所だな!」


「はっ!ふざけんじゃないよ!

それは列記とした

白金貨10枚のポーションだよ!


大体、あのどケチの冒険者ギルドの

自称偉い奴でさえ、使いを寄こして

ちゃんと支払ってったのに

あんたは払えないってのかい?」



「な、なんだと

・・・あ、あの野郎~!

道理で自分で頼みに来ない訳だ!


現場には行ってない冒険者だから

症状は軽いって言ってやがったのに~

く、くそ~・・・!」


「どうすんだい?払うのかい?

払わないのかい?」



「払うわ!払うに決まってるだろうが

・・・そ、その変わりこの事は余所には

言うな!

いいな!」

と教長がお付きに払うよう指示すると

コソコソとカウンターに白金貨を10枚置いた。


「ふっ!別にアタシは払うもん払えば・・・」

とギルマスが言いかけると


ダン!ダン!ダン!ダン!と

タダシが走って階段を

駆け上がっていく音がする。


そして、そのままギルド二階で

ガチャッ!と勢いよくドアが開き

「あッ!ご主・・・」バタンッ!

と戸が絞められたが


すぐ


ズガガガガガガッガガララ―――ン!!!


ギガ!バタン!ドタ!バタン!と

上からもの凄い音が響いてくる。


「な、なんだ?!上の階で何が始まったんだ?」

ギガチャン!ギガチャン!


「きょ、教長!屋根が

・・・屋根が・・・揺れてます!」


カウンター越しに二人が

ギルマスに目をやると


ギガ!ギガ!ギガ!ギガ!


「こ、これは、

・・・え、え~い、

・ 払うもん払ったならもう帰れ!

用はないだろ!」


と教長とそのお付きを追いたてるように

ギルドから追い出した。





「まったく

・・・タダシの馬鹿が誰の

ためだと・・・」


ギガ!ギガ!ギガン!・・・・


しかし、なぜか上の階の軋みが止んだ!


「早っ!もう終わったのかい?

・・・んっ・・・

あ~ポーションを飲むのかいって

な、何だい?

あの細かい造形美の瓶は

・・・そ、それになんて量・・・」


ギルマスが上を見上げながら

見えるはずもないタダシの部屋の

おびただしい数のポーションを見て


ギガ!ギガ!ギガ!ギガ!


「ふふふふっ!良いね!良いね!

金になりそうな瓶だよ!ひひひっ!

商業ギルドを呼ばなくちゃね!

ひひひっ!」


ギガ!ギガ!ギガ!ギガ!

ギガ!ギガ!ギガ!ギガ!

ギガ!ギガ!ギガ!ギガ!

ギガ!ギガ!ギガ!ギガ!



「ひーひひひっ!ひーひひひっ!」

となぜか笑いの止まらないギルマス

だった。


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