【狐狗狸さん:序文】①
《コックリさん(狐狗狸さん)》
これを読んでくださっている方の中で「『知らない』と言う人はいない」と言い切っても良いくらい日本で一番有名な降霊術です。
今更私が説明するまでもありませんが、召喚される霊はその名の通り「狐」や「狗」「狸」などの動物霊です。
(低級動物霊以外にも諸説アリマス)
一般的なコックリさんのやり方は。
「五十音」「0~9までの数字」「鳥居」「はい いいえ」「男 女」を記入した紙を用意する。
机上の用紙に十円玉を置き、人差し指を添える。
そしてコックリさんを呼び出し何か質問すると、指を添えた十円玉が紙上を動き、答えてくれる。
と、大まかにこのような感じです。
また、コックリさんには多数の決まりごとが存在し、それを破ったり、間違った対処をするとコックリさんに呪われます。
例えば、
【コックリさんが帰らないうちに無理やり終わらせると】呪われる。
【コックリさんをやっている間に十円玉から手を離すと】呪われる。
【コックリさんに使った十円玉はその日の内に使用しないと】呪われる。
このように些細なことで呪われてしまうので、中途半端な知識で迂闊にコックリさんをやらない方が無難です。
触らぬ神に祟りなしです。
ちなみにですが、「呪われる」を「狐憑きになる」と表現することもああります。
コックリさんは日本では明治時代に海外から入ってきたようです。
私のコックリさんは昭和発のイメージだったので、そんなに古いものだというのは意外でした。
コックリさんのイメージが昭和だったのは、【口裂け女】【ネッシー】【ツチノコ】【ノストラダムスの大予言】などの1970年代に起こったオカルトブームに由来
します。
そのオカルトブームの中核の一つがコックリさんでした。
私は幼少期、コックリさんにまつわる体験談を母から聞いたことがあります。
70年代のオカルトブームの中、例に漏れず、母の学校にもコックリさんブームが訪れました。
ある日、母のクラスメイトの女子生徒たちは休み時間中にコックリさんを行いました。
その中の一人が、授業中に狐憑きになって突然暴れ出しました。
言葉が通じなくなったその生徒は、女子とは思えない強い力で皆の制止を振り切り、校舎三階のベランダから飛び降りました。
その後彼女は救急車で運ばれたのですが、そのまま卒業まで学校に戻ることはありませんでした。
彼女が復学出来なかった理由が怪我に因るものなのか、そうでない理由があったのかは生徒の誰も分かりませんでした。




