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受付嬢のうたた寝  作者: 雲丹猫
第1期
21/33

第6話 番外編ー2人の距離ー

激励会が行われている中、ミランダはそわそわとしていた。


(シアンったら……! アタックするって言ってたのに、メロメロになっちゃってる……)


ミランダは遠くからシアン達を見ていた。


(よし! 私もマスターをドキッとさせちゃうんだからね!!)


ミランダは気合を入れて、ライデンの近くへ座った。


「マスター? 呑んでますか?」


「……ああ」


(酔ったら色気が自然と出るってシアンが言ってたから、ガッツリ呑んじゃうんだから! いっぱい呑めば呑むほど効果が出るかもしれない……よし!)


ミランダはたっぷり入った酒を、ゴクゴクと呑み始めた。


「……おい……」


心配そうにライデンがミランダを見ていた。


全て飲み干すと、すっかり酔いが回ったミランダは頬を赤くしていた。


「マスター……」


ミランダはライデンを呼ぶと、その腕にぎゅっとしがみついた。


そのまま身体を寄せるミランダに、ライデンは少し動揺していた。


「…………」


「マスター……あの……」


ミランダが何か言い出そうとすると、ライデンが立ち上がり、ひょいっとミランダを抱き上げてその場を後にした。


ライデンが向かった先は、自分の部屋だった。


ライデンはミランダをベッドへ座らせると、その前に膝をつき、じっとミランダを見つめた。


(……あれ? マスター、ちょっと怒ってる……?)


「……他のやつが見たらどうする」


「え……?」


「……何をさせるか、わからないのか?」


「えっと……わからない……」


ミランダがそう言うと、ライデンはしばらく黙って見つめていた。


そして、その肩をそっと押してベッドへ寝かせる。


(……マスターの顔が近い……かっこいい……もしかしてキスされるのかも……)


ミランダはそっと目を瞑った。


それを見たライデンは少し呆れながら、ミランダの髪をぐしゃぐしゃと撫でた。


「……寝ろ」


そう言うと、ライデンは部屋を出ていこうとする。


「え!? マスター! 待って!!」


「……何だ」


「……うぅ……」


色気が通用しなかったことに、ミランダは泣き出してしまった。


ライデンはミランダの近くに寄ると、その涙をそっと拭った。


「私は……! マスターに……!」


泣きながら何かを伝えようとするが、うまく言葉にできなかった。


「……他の誰にもその姿を見せるな」


「…………」


その言葉にミランダの思考が止まると同時に、涙は自然と止まった。


(……それって……)


「……そこで大人しくしていろ」


ライデンが部屋を出ていくと、ミランダは恥ずかしくなったのか、ドキドキしながらしばらくベッドの上でもがいていた。



「あら?♡ もう戻ってきたの?♡」


ライデンが激励会に戻ると、ニヤニヤしたローザがライデンを見ていた。


「……」


ライデンはローザを睨んでいた。


「可愛いわねぇ♡」


「……黙れ」


「あなたが悪いのよ〜??♡」


ライデンは眉をひそめながら、酒を一口呑んだ。

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