天龍の屋台骨
武藤和正は後部座席で新聞を畳んだ。窓の外では、信号待ちの男が額の汗を拭いている。八月七日。朝から日差しは強く、冷房の風が当たっている車内からでも、外の暑さが分かるようだった。
兵頭組を出る前に、昨日残した書類は確かめてきた。本家では、改革案を実際に動かすための話が待っている。上納の負担をどう測るのか、会計をどこまで示すのか。紙に書いて十二人へ渡しただけでは、何一つ済まなかった。
新道が見せてきた金のこともある。あれから何か分かったのか、顔を合わせたら聞くつもりだった。武藤は新聞を膝へ置き、車が止まるのを待った。
「カシラ、着きました」
「ああ」
新聞を座席へ残し、扉を開けた。冷えた車内から出ると、熱気が顔へまとわりついた。道路を挟んだ向こうの木から、蝉の声が聞こえている。
「暑っついのう」
運転してきた若い衆が、車の向こうで笑った。
「今日、三十五度いくらしいですよ」
「聞くだけで腹立つわ」
武藤は煙草を咥え、胸元へ手をやった。ライターを探しながら顔を上げると、道路の向こうにいた男と目が合った。
知らない顔だった。男はこちらへ歩いてきたが、挨拶をする様子も、誰かを呼ぶ様子もなかった。武藤が胸元から手を戻した時、その右手が上がった。
乾いた音がした。身体が後ろへ揺れ、車の側面へ肩が当たった。武藤は自分の胸元へ目を落としかけたが、何が起きたのか、まだ分からなかった。
「カシラ?」
若い衆が振り返った。二発目の音とともに、武藤の身体へ、もう一度衝撃が走った。白いシャツに赤いものが広がっていく。
「カシラ!」
男は走り出した。少し離れた場所で車の扉が開き、若い衆がそちらへ顔を向けた。
「待てコラァ!」
「……行くな」
低い声に、若い衆の足が止まった。振り返ると、武藤は車へ手をついていた。その手が滑り、膝が落ちた。
若い衆が駆け寄り、崩れる身体を抱えた。支えようとした腕にも、シャツから流れた血がついた。どう抱え直せばいいのか分からず、武藤の顔を覗き込んだ。
「救急車! はよ救急車呼べ!」
声を聞いた人間が、近くの建物から出てきた。車が止まり、誰かが走っていく。武藤は背中にアスファルトの熱を感じながら、空を見ていた。
青い空だった。雲は見当たらず、日差しを遮るものもない。さっきまで腹を立てていた暑さが、もう身体のどこにあるのか分からなかった。
若い衆が何か言っている。胸元へ当てられた手に力が入り、その向こうで別の声が叫んだ。武藤は顔を向けようとしたが、首が思ったように動かなかった。
蝉の声が遠くなった。代わりに、古い事務所へ染みついた煙草の匂いを思い出した。
・
・
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兵頭健は、狭い部屋の奥に座っていた。十代の武藤が戸口に立っていても、すぐには顔を上げなかった。九頭竜会直系、兵頭組。まだ、その名前を口にするだけで背筋が伸びた頃だった。
何しに来た、小僧。
初めて聞いた声を覚えていた。大きな男だった。ただ座っているだけで、部屋へ入ってきた人間が口を閉じる。怖かったが、この男の後ろについていけば間違いないと、若い武藤は思った。
朝一番に事務所へ行き、床を拭いた。灰皿を替え、酒を運び、言われたことを忘れて殴られた。何時間も立たされた夜には、足の裏が痛くて、帰り道で靴を脱ぎたくなった。
初めて人の血をまともに見た時は、便所で吐いた。誰にも見られたくなくて、吐き終えても、しばらく出られなかった。このまま帰ろうかと思った。明日から来なければいいと、そればかり考えた。
それでも翌朝には、兵頭組の戸を開けていた。兵頭健は、戻ってきた理由など尋ねなかった。煙草を吸い、武藤へ目を向けた。
ほな、今日も働け。
褒められたわけではなかった。それでも武藤は返事をし、昨日と同じように灰皿を取り替えた。
やがて大阪の街が、九頭竜会と天龍組に割れた。兵頭組がどちらにつくのかという話は、勝ちそうな方を選べば済むものではなかった。長年掲げてきた九頭竜の看板を、下ろすかどうかという話だった。
誰もいなくなった深夜の事務所で、兵頭健が一人、座っていた。灰皿には吸い殻が積もり、いつもならすぐに決める男が、その夜は何時間も動かなかった。武藤は奥へ声をかけられず、離れた場所で待っていた。
親父にも、迷うことがある。
それまで考えたこともなかった。自分たちへ行けと言う時、兵頭健の腹は、初めから決まっているのだと思っていた。
兵頭組は天龍組についた。古巣へ刃を向け、以前は同じ場所で顔を合わせていた男たちと争った。昨日まで事務所にいた若い衆が、翌朝には戻ってこない。名前を呼ばれても返事をしない身体を、何度も見た。
戦いを生き残り、天龍組が天龍会になっても、兵頭組を見る目はすぐには変わらなかった。
元九頭竜やろ。
本家で、酒席で、その言葉を聞いた。若い衆同士の揉め事でも、兵頭組の方が悪いと決めつけられることがあった。拳を握る武藤へ、兵頭健は何度も同じことを言った。
飲み込め、和正。
そのたびに、武藤は顔を上げた。何故こちらが黙らなければならないのか、何故、頭を下げるのが自分たちなのか。戦いでは前へ出た。死んだ者もいる。それでも、まだ足りないのかと思った。
代紋背負ういうんは、好き勝手することちゃうぞ。
あの頃は、分かったような返事だけをしていた。
兵頭健が退き、毛利毅が二代目を継いだ。武藤も、いつまでも事務所の隅に立つ若い衆ではなくなっていた。毛利の代で兵頭組の執行部へ入り、人を動かす立場になった。
初めて若い衆を危ない現場へ送った夜は、一睡もできなかった。何かあれば電話が鳴る。鳴らなくても、無事だとは限らない。自分が行けばよかったのではないかと考えながら、朝まで待った。
全員が戻ってきた時、武藤は顔を確かめただけで奥へ入った。毛利はそれを見ていた。何も言わずにいる武藤へ、笑って声をかけた。
和正。
はい。
上行ったら行ったで、しんどいだけやぞ。
武藤は黙っていた。毛利は、その顔を見ながら続けた。
下の時は自分の命だけ考えとったらええ。上行ったら、人の命まで背負わなあかん。
その意味が分かるまでには、まだ時間がかかった。
毛利毅が引退し、武藤が三代目兵頭組組長になった。上座から見た組員たちは、一斉に頭を下げた。嬉しいと思うより先に、怖いと思った。
兵頭健が守ったものがある。毛利毅が繋いだものがある。目の前で頭を下げている者たちは、今日から自分の言葉で動く。その全員を無事に帰せるなどと、約束はできなかった。
それでも、行けと言わなければならない時がある。飲み込めと言わなければならない時もある。若い頃に分からなかった親父たちの言葉を、武藤は自分の口で言うようになった。
國枝重政が四代目を継ぐと、天龍会は大きくなった。知らなかった組が代紋を掲げ、会合へ行けば、覚えなければならない顔が増えていた。二千、五千と人が増え、気づけば一万人を抱える組織になっていた。
かつて本家で肩身の狭い思いをした兵頭組の三代目が、その若頭になった。
國枝と酒を飲んでいて、その話になったことがある。
「会長。人生、分からんもんですな」
「何がや」
「昔はワシら、本家来ても肩身狭かったんですよ」
「知らん」
「よう言いますわ」
國枝が笑い、武藤も笑った。今なら酒の席で口にできることになっていた。それまでの間に、言い返したかった相手も、横で腹を立てていた仲間も、何人もいなくなっていた。
昨日、國枝は窓際の椅子に座っていた。頬が痩せ、咳をしていたが、こちらを見る目は変わらなかった。
ようやった。
あの一言が、まだ耳に残っている。
血流さんと止めた。それでええ。
武藤は返事をしなかった。何も終わっていないと思っていたし、今日もそうだった。改革案を動かし、新道の調べている金を確かめ、十二人とまた話をしなければならない。
新道は、書類の束を抱えていた。
誰のせいや思てるんです。
あの顔で笑っていた。今日は帰れと言ったが、本当に帰ったのかどうか、まだ聞いていなかった。
久世からも電話があった。飲んでいるのかと聞かれ、まだだと答えた。労われるのが気色悪くて、いつものように言い返した。
また近いうち飲みましょう。
ああ。
日取りは決めなかった。いつでも決められると思っていた。
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「……カシラ!」
武藤はゆっくり瞬きをした。若い衆の顔が、すぐ近くにあった。汗をかき、泣きながら、こちらを見ていた。
何を泣いとんねん。
そう言おうとした。情けない顔をするなと、いつものように叱るつもりだった。だが、唇を動かしても、喉からは空気が漏れるだけだった。
「カシラ、もうすぐ救急車来ますから!」
若い衆の手が胸元を押さえていた。血のついた指が震えている。武藤は、その腕へ手を伸ばした。
掴んだつもりだった。力を込めたつもりだったが、指先はほとんど動かなかった。若い衆が気づき、片方の手で武藤の手を握った。
「大丈夫です。カシラ、大丈夫ですから」
兵頭健から受け取ったものがある。毛利毅からも、多くのものを受け取った。自分はそれを、ちゃんと次へ渡せたのだろうか。
目の前の若い衆を見ても、答えは出なかった。まだ教えていないことも、叱り足りないこともある。兵頭組にも、本家にも、昨日のまま残してきた仕事があった。
ただ、十二社会は止まった。十二人が代紋を外し、昨日まで身内だった者へ銃を向けることは、ひとまず避けられた。
それだけは、少し胸を張ってもええか。
若い衆の顔が見えにくくなった。武藤はもう一度、空へ目を向けた。十代で兵頭組へ入った日にも、三代目を継いだ日にも、こんな夏の空を見たような気がした。
握られていた手から、力が抜けた。若い衆が名前を呼び、身体へ顔を寄せたが、武藤は答えなかった。
◇◇◇
兵頭組で電話を取った若い衆は、受話器を耳へ当てたまま動かなくなった。机の向こうにいた男が、その顔を見て立ち上がった。
「どないした」
「……何やて」
電話の向こうで、声が繰り返された。受話器を握る指に力が入り、若い衆は口を開いたが、すぐには言葉が出なかった。
「親父が……」
事務所にいた者たちが顔を向けた。
「親父が、撃たれた……」
一瞬、誰も動かなかった。今朝、ここを出ていった男のことを言われているのだと、分かるまでに時間がかかった。
椅子が倒れた。玄関へ走る者と、電話へ手を伸ばす者がぶつかり、怒鳴り声が上がった。どこへ行けばいいのかを聞く声に重なって、別の男が叫んだ。
「誰が殺ったんじゃ!」
その時、事務所へ届いていたのは、撃たれたという知らせだけだった。武藤が死んだとは、まだ誰も聞いていなかった。
◇◇◇
本家で、新道宏一は帳簿へ鉛筆を走らせていた。昨日、武藤へ見せた資料も横へ置いてある。印をつけた数字を別の紙へ写していると、廊下から慌ただしい足音が聞こえた。
「何や」
扉が開いた。入ってきた男の顔を見て、新道は鉛筆を持ったまま立ち上がった。
「武藤のカシラが撃たれました」
鉛筆が指から抜け、机へ落ちた。転がった先で帳簿に当たり、小さな音を立てた。
「……どこや」
「今、病院へ」
「容体は」
男は答えなかった。知らないのか、言えないのか、新道には分からなかった。その沈黙が続く間にも、廊下では人が走っていた。
「容体はどうなんや!」
声を張っても、返事は出なかった。新道は机の端へ手をつき、開いた帳簿を見た。昨日、頼むわと言って通り過ぎた武藤の顔が浮かんだ。
数字は書きかけのままだった。新道はそれを閉じることもせず、部屋を出た。
◇◇◇
久世征一郎は、受話器を耳へ当てたまま動かなかった。向こうでは説明が続いていたが、最初に聞かされた言葉から、頭が先へ進まなかった。
「……もう一回言え」
同じ知らせが繰り返された。武藤が撃たれ、病院へ運ばれた。容体は、まだ分からないという。
昨日、話したばかりだった。声も、笑い方も、いつもと同じだった。酒を飲みに行く話をして、店も日取りも決めずに電話を切った。
「どこの誰や」
受話器を握る手に力が入った。
「殺ったんは誰や」
まだ分からない。返ってきたのは、それだけだった。久世は目を閉じ、しばらく口を開かなかった。
ワシに何かあったら、久世がおる。
別の夜の声が蘇った。あの時は、その言い方が気に食わず、縁起でもないと返した。武藤は、たとえばの話だと言っていた。
「アホか……」
電話の向こうが黙った。久世は、その相手へ言っているのではなかった。
「縁起でもない言うたやろが……」
受話器を置いても、手が離れなかった。机を見たまま、久世はしばらく動かなかった。
◇◇◇
城戸源蔵の前には、武藤が持ってきた改革案があった。何度も目を通し、話し合いにも持っていった紙だった。その向こうに立った者から知らせを聞いても、城戸はすぐには返事をしなかった。
離脱は凍結した。これから本家が変わるのか、それを見て決める。十二社会として、ようやくそこまで話を戻したところだった。
室井も知らせを聞き、言葉を失った。自分にだけは嘘をつくなと、目の前で言った男だった。あの時の声を思い出しても、撃たれたという話にはつながらなかった。
梶原は立ったまま固まり、佐伯は、ほんまかと何度も聞き返した。同じ知らせを聞いても、聞き間違いであるような気がした。
城戸は改革案へ目を落とした。武藤が本家を動かし、國枝の承認を得て、ここへ持ってきたものだった。これから実施するところまで見ていくはずだった。
「……何でや」
小さな声だった。目の前の者は答えられず、城戸も顔を上げなかった。
◇◇◇
神楽町の榊組にも、電話が入った。
榊宗次郎は黙って話を聞いた。近くにいた水谷恭平が、その顔を見ていた。榊は一度だけ短く問い返し、それから、分かりましたと答えて受話器を置いた。
手は、まだ電話の上にあった。水谷が一歩寄った。
「親父」
榊はゆっくり顔を上げた。
「武藤のカシラが殺られた」
龍司は、水谷の顔を見た。水谷は何も言わず、榊を見ていた。柴崎も口を閉じ、寺島は持っていた煙草を灰皿へ置いた。
武藤和正。天龍会の若頭。その名前も、立場も、龍司は知っていた。久世よりも上にいて、一万人の組織をまとめている男だった。
だが、名前を知っていることと、その男が撃たれた意味が分かることは違った。龍司には、誰が何のためにそんなことをしたのか、これから何が起きるのか、何も見えなかった。
榊が電話から手を離した。水谷が声を落として何かを尋ね、榊は短く答えた。そのやり取りを聞きながら、龍司は座っていた椅子から立ち上がった。
何をすればいいのかは分からなかった。ただ、座ったままでいられる空気ではなかった。
◇◇◇
昼を過ぎた頃、武藤和正の死亡が確認された。
五十五歳だった。十代で九頭竜会直系の兵頭組へ入り、兵頭健、毛利毅の二つの代を経て、自ら三代目を継いだ。かつて元九頭竜と呼ばれた男は、一万人を抱える天龍会の若頭になった。
四十年近くを生きた極道の世界で、最後に武藤へ銃を向けたのは、名前も知らない男だった。放たれた弾は二発。その男は、天龍会の組員ですらなかった。
死亡の知らせが届くと、撃たれたという話に別の言葉が重なり始めた。十二社会の仕業ではないか。本家の内輪ではないか。跡目の話が絡んでいるのか、外の組織なのか。
誰も答えを持っていなかった。それでも、武藤を憎んでいた者、武藤に動かれて困る者の名前が、それぞれの頭に浮かんだ。
血を流さずに止めた男の死が、収まりかけていた揉め事の真ん中へ置かれた。
◇◇◇
極真獅子堂会で、黒崎獅童は書類へ目を通していた。土地と会社に関する資料が机へ並び、読み終えたものには付箋を挟んである。十二社会とは関係のない、その日に進める仕事だった。
扉が開き、黒田家信が入ってきた。いつもなら先に声をかける男が、戸口から数歩入ったところで黙っていた。黒崎が書類から顔を上げた。
「どうしました」
「会長」
「はい」
黒田は一度、息を呑んだ。
「武藤のカシラが、殺られました」
黒崎の万年筆が止まった。紙へ触れていた先を、僅かに浮かせた。それから、黒田を見た。
「そうですか」
黒田は返事をしなかった。黒崎の顔を見たまま、何かを尋ねようとして口を開いた。
「……まさか」
「何の話です?」
静かな声だった。黒田は言葉を続けられなかった。黒崎は数秒、その顔を見てから、書類へ目を戻した。
武藤を殺せとは言っていない。襲えとも、止めろとも言っていなかった。赤松の話を聞き、梶原の商売の相談を受け、それぞれが置かれた事情について言葉を交わした。
十二社会がなくなれば、困る方は多いでしょうね。
あの部屋で言ったのは、そこまでだった。その言葉を受け取った梶原が、別の場所で自分の事情を話した。聞いた者は、聞いた形のまま次へ渡さず、自分に分かる言葉へ変えた。
金が止まれば困る者がいる。今の立場を失いたくない者がいる。上の役に立てば、自分も認められると考える者がいる。その一人一人を、黒崎は見ていた。
誰もが同じことを考える必要はなかった。それぞれが自分のために動けば、その先で別の人間の思惑と重なることがある。土の下へ張った根は、一本ずつ命じられなくても、水のある方へ伸びていく。
黒田は机の前に立っていた。武藤の死について、黒崎が何かを知っているのか、尋ねる言葉を持てなかった。返ってきた問いに、答えることもできなかった。
万年筆が、再び紙の上を動いた。窓の外では蝉が鳴き、黒崎は読みかけていた書類の続きを確かめた。
武藤が止めたのは、十二組の集団離脱だった。残るか、出るか。その話を、もう一度、本家の中で続けられるところまで戻した。
だが、武藤を失った兵頭組には、親父を殺した相手がいる。本家には、一万人を束ねる若頭を殺された事実が残った。十二社会の十二人も、誰がやったのかを知らないまま、同じ代紋の内側で疑われることになる。
昨日までなら、まだ武藤へ話を持っていけた。怒っている者のところへ出向き、一人ずつ話を聞く男がいた。その男は、もういなかった。
一九八五年、夏。武藤和正暗殺。
後に「天龍大乱」と呼ばれる争いは、この日から始まった。




