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緊急治療室
篠田さんを支えた看護師に続いて、俺も足を踏み入れる。
ベッドの上には、たくさんの機械に繋がれている芽衣がいた。
「芽衣っ」
篠田さんが、芽衣の枕元に倒れるように座った。
「先生、この子は?!無事なんですか?」
ピッピッ
定期的に、無機質な機械音が響く。
「芽衣さんは幸運にも、木の上に落ちたので、命に別状はありません」
「よかったぁ・・・」
ほっとしたように、篠田さんが呟く。
よかった。
けれど、その言葉を、俺は口にすることができなかった。
「本当に幸運ですよ。
頭から真っ逆さまに落ちたのに、上手い具合に脊髄を傷つけてないし・・・」
その言葉で、俺の脳裏にあの情景が浮かび上がる。
頭から落下していく芽衣。
何もすることができず、ただ立ち竦んでいた俺。
俺は、なんて奴なんだ。
大事な人が、俺のせいで死にかけた。
なのに。
それなのに。




