表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
声を聞かせて  作者: CACAONOVEL12
落下
74/76

緊急治療室


篠田さんを支えた看護師に続いて、俺も足を踏み入れる。

ベッドの上には、たくさんの機械に繋がれている芽衣がいた。


「芽衣っ」


篠田さんが、芽衣の枕元に倒れるように座った。


「先生、この子は?!無事なんですか?」


ピッピッ

定期的に、無機質な機械音が響く。


「芽衣さんは幸運にも、木の上に落ちたので、命に別状はありません」

「よかったぁ・・・」


ほっとしたように、篠田さんが呟く。


よかった。

けれど、その言葉を、俺は口にすることができなかった。


「本当に幸運ですよ。

 頭から真っ逆さまに落ちたのに、上手い具合に脊髄を傷つけてないし・・・」


その言葉で、俺の脳裏にあの情景が浮かび上がる。


頭から落下していく芽衣。

何もすることができず、ただ立ち竦んでいた俺。


俺は、なんて奴なんだ。

大事な人が、俺のせいで死にかけた。


なのに。

それなのに。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ