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声を聞かせて  作者: CACAONOVEL12
記憶
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南 穂乃夏の実態


「にしても南かぁ・・・」

「あんたさぁ・・・よく彼女の目の前で他の女の名前連呼できるよねぇ」

冷ややかな琴音の視線に、村上君は軽く身震いしてみせる。

「そーゆーことじゃなくて、厄介なのが来たな~って・・・」

「厄介??」

ま、確かに・・・。

一刻も早く、晃に記憶を取り戻してほしい兼彼女って認識させたい私にとっては。

「南ってさぁ、めっちゃ怖いんだよ!!」

「どんな風に?」

「例えば・・・」


例1:クラスの女の子・A子


「穂乃夏!!」

「何??」

「穂乃夏って、男子バスケ部のマネージャーだよね?」

「うん」

「じゃあ、柳瀬君にこれ渡しといてくれない??」

手渡されたのは、可愛らしいピンクのタッパー。

「あのね、はちみつレモン作ってみたんだ!!

 柳瀬君に部活頑張ってほしくて」

照れながら話すA子に、南穂乃夏は一言。

「柳瀬君、レモン嫌いだよ」

(レモン嫌いではありません)



例2:隣のクラス・B美


「南さん!!」

「何??」

「あの・・・これ・・・柳瀬君に渡して!!」

真っ白な封筒に、小さな赤いハートのシールでとめられた手紙。

その見た目がベタ過ぎるラブレターを渡される。

「返事は今月中に、って言っておいてね」

穂乃夏の返事も聞かず、走り去っていくB美。

びりびりびり・・・

穂乃夏以外、誰もいない静まり返った廊下に、紙の破れる音だけが響いた。



例3:上級生・C絵先輩


「男バスの女子マネ!!」

「?はい」

「あのさぁ、柳瀬晃って、どんな子がタイプ??」

肩につかないショートカットに、制服を盛り上げる巨乳のC絵先輩。

「腰ぐらいまである黒髪の、貧乳がタイプみたいです」



例4:後輩・D奈


「南せんぱ~い!!」

「んー??」

「晃先輩にぃ、調理実習で作ったケーキ渡したいんですけどぉ・・・。

 今どこにいるか知りませんかぁ??

 あ、知らなくても当然かぁ!!」

ピクッと額に青筋を浮かべる穂乃夏は、癒しの笑顔を浮かべながら言う。

「部室」

(本当は、穂乃夏達が会話をしている廊下の突き当たりの教室)



例5:他校の女子マネ・EとF乃


「あのー」

「はい??」

「そちらの中学の7番の柳瀬君って、彼女とかいたりするんですか??」

頬を赤く染めながら話す2人に、穂乃夏は

「あ、もう付き合って1年経つすっごい可愛い彼女がいますよ」

(芽衣が初カノ)



「って・・・・何でそんなことあんたが知ってんの?」

「いやー、何か南がすっげー語ってくるんだよ。

 ほら俺、晃と一番仲良いじゃん??」

「言っちゃだめでしょー・・・好きな人の親友に」

私と琴音は呆れる他なかった。







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