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声を聞かせて  作者: CACAONOVEL12
記憶
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晃の提案


「うーん・・・」

久々の外は少し寒かったらしい。

晃はコートのポケットに手を突っ込む。

「初雪まだなの?」

なんて尋ねてくるから、ちょっとびっくりした。

「うん。

 でも、もうすぐだよ」

「そっか」

鼻の頭を赤くした晃は、いつもとは違う魅力を醸し出していた。

「俺・・・考えたんだけどさ」

「ん?」

急に立ち止まった晃を、振り返る。

「学校行ったら?」

衝撃的だった。

まさか、こんなことを言われるなんて。

「言ったじゃない」

そう、あの日。


“は?俺の世話??”

“うん。記憶が戻るまでは、付きっ切りで。

 勿論、週1で学校には行くから”

“意味わかんね”


「聞いてたけどさ・・・やっぱ迷惑なんだろ、どーせ」

「そんなことないっ!!」

思わず大声を出してしまった。

「私は晃が好きだから。

 それに、晃がこんな風になったのだって・・・」

晃は、はっとしながら気まずそうに目を逸らす。

「あ・・・ごめん」

「や、俺の方こそ。

 いつも・・・ありがとな」

申し訳なさそうな晃を見ると、自分の愚かさを思い知らされた。

私、だめだな。

晃に・・・一番つらい人にこんなこと言わせるなんて。


そんな時


「や、柳瀬君!!」






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