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声を聞かせて  作者: CACAONOVEL12
記憶
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意外な趣味

ふと、カレンダーに目をやれば、もうすぐクリスマス。

あと、5日後。

私は晃の洋服を畳みながら、窓を見つめる。

というより、窓に反射して映った晃を見ている。

直接見るのは・・・ちょっと。

晃が手にしている雑誌は、日向さんのお土産のエロ本。

すごく熱心に見ていて、1ページを見るのに1分以上かけている。

忘れられているとはいえ、私だって晃の彼女。

他の女の人の裸を見てるとか、正直嫌だ。

すべて畳み終わって、ベッドの隣の棚に置いていく。

冷たくされるのは本当に辛い。

けど、ちょっと夫婦っぽくて、嬉しくなる。


やっぱり、晃が読んでいるエロ本が気になる。


クールではあるけど、今の晃は中学生のまま。

そういうことにも関心があるはず。


試しに、こっそり後ろから本を覗き込んでみる。


それは、エロ本じゃなかった。

バスケの雑誌だった。


“俺さ、ずーーーっと追っかけてた夢があったんだ”


少し遠くを見て、そう言った晃の横顔が鮮明に蘇ってくる。


昔、バスケしてたのかな??


「あっ・・・」

思わず、声を出してしまった。

晃がビクッとしながら、横に振り返る。

私は晃の肩から雑誌を見ていたから、すごく顔の距離が近い。

晃の男の人とは思えない綺麗な髪が、私の頬をくすぐった。

「何?文句?俺には合わない?」

エロ本で隠してまで、私に知られたくなかったみたい。


正直、悲しい。

秘密にされるのは、辛い。


「あのさ」

エロ本からバスケの雑誌を抜き取りながら、晃が私に話しかける。

「ん、何?」

2日ぶりに話しかけられて、結構嬉しかった。


晃が口を開きかけた時。


ガラッ

ドアが開いた。


「あっきらく~ん!!げーんきー??」

「敦也うるさい」


相変わらずな2人が入ってきた。

晃は2人をみるなり、そっぽを向いてしまった。

せっかくのチャンスだったのに・・・。

「え?何か怒ってる??」

「怒ってねぇ」

「意地っ張りな男ねぇ。

 芽衣に手ぇ出そうとか思っちゃってたわけ??」

「思ってねぇ」

何か、不機嫌になっちゃった。


「あ、何か土産持ってくるの忘れた!!

 泉川、何か飲み物でも買いに行かね??」

「うん」

琴音じゃなくて、私??





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