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声を聞かせて  作者: CACAONOVEL12
記憶
56/76

友人達の訪問

「えっ?!マジ?!」

「泉川、本気なのか?!」

昨日の事を、村上君と琴音に伝える。

坂田さんは、“忘れられるなんて最悪~!!”と言って、もう晃に会っていない。

私も、今日から看病を許された。

「うん。

 学校もほぼ休むから」

「えっ・・・って、柳瀬の家族は何て?!」

「週に1回学校に行って、成績を落とさなければ構わないって」

「・・・」

村上君、口の中にハエが入るよ?


「あのさ!」

声に振り向くと、晃と仲の良かった有川君と千葉君がいた。

「俺ら、その話聞きてぇんだけど・・・いいかな?」

珍しく遠慮がちに言う千葉君は、別人に見えた。

「今日、お見舞いに行くから、良かったら一緒行かね?」

「是非!」

相変わらず落ち着いたインテリ系の有川君が即答する。



--------晃視点--------


病室は、とんでもなく退屈だ。

しかも個室って・・・。

俺は、退屈しのぎの為の日向持参の雑誌を捲ってみる。

やっぱりエロ本。

興味なくて、すぐに閉じる。

つか・・・。

俺は、初対面のアイツに凄くイラついている。

確かに、芸能人レベルに整った顔はこんな状況じゃなきゃ一目惚れだと思う。

でも、アイツは叔父さんが死んだ原因だ。

ぜってぇ許さねぇ・・・。


コンコン

誰かがドアをノックした。


「どーぞ」

と言った瞬間。

「失礼します」

入ってきたのはこの前の敦也とわけわかんねぇけどうるさい女。

それから知らない男2人と・・・。

アイツだった。

「また知らねぇの増えた」

あー・・・。

やっぱコイツら俺の知り合い?

いや、知らねぇ。

「ま、マジで記憶喪失・・・?」

「本物初めて見た」

物珍しそうに見てくるコイツ等に、どうしようもなく腹が立つ。

「うざ」

「あ、性格はそんままか!」

チャラチャラした方が嬉しそうに言う。

「俺は有川翔だ。よろしく」

妙に大人っぽい方が、俺に言う。

「?ああ・・・よろし・・・有川翔?」


“有川翔だ。よろしく”

“?ああ・・・柳瀬晃。よろしく”


何だ今の?


「翔、ずりぃーぞ!!

 俺は千葉勇人!!よろしくー!!」

千葉・・・勇人・・・?


“俺が先に声掛けてぇって言ったじゃん!!

 千葉勇人!!よろしくー!!”

人がごった返す階段の途中でハニかんでいた。


「うっ・・・イテェ」

「大丈夫か?!」

「柳瀬、なんか思い、」

「そんなに詰め寄らないでよ」

今のは・・・?





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