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声を聞かせて  作者: CACAONOVEL12
記憶
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決断

「記憶が戻るまで、晃の看病するぅ?!」

晃の記憶が消えた次の日。

私は柳瀬一家に申し出をしていた。

記憶が戻るまで、病院で安静にすると聞いて、すぐにお願いした。

「め、芽衣ちゃん、正気?」

「はい」

このまま晃が記憶を取り戻すまで、黙って待ってられない。

「晃は仕方ないけど・・・学校はどうするの?」

「休みます」

晃がこうなってしまったのは、私のせい。

責任は取るべきだ。

「そんな・・・もうすぐ12月になるし、楽しみなよ!」

「彼なしで、クリスマスを楽しく過ごすなんて、私にはまだできません」

そう、私は強くない。

晃がいなければ、思い出してもらわなければ、正直別れも受け入れられない。

「君の保護者は?」

「叔母には、ちゃんと断って来ました」

私がこの話をした時、

“あっそ”

とだけ言ったあの人。

本当に好きになれない。

「放課後来てくれるだけでいいんだよ?」

念を押すように日向さんが言う。

「いいえ。

 午前もちゃんと看病させてください。

 お願いします」


私は価値のない人間だ。

こんな私が頭を下げたところで、何が変わるわけでもない。

それでも。

たった1%でも可能性があれば。

どんなことでもする。


「本気なんだね?」

お父さんの鋭い視線に、覚悟を確かめられているような感覚にされる。

「はい」

本気です。

「ならば、必ず週に1度は学校に行きなさい。

 もしも成績が下がるようであれば、すぐに看病を中断しなさい。

 それでもいいなら、こちらは構わない」

「親父・・・」

悟さんが驚いたように目を見開く。


「ありがとうございます。

 誠心誠意、彼の看護をします」


私は目を逸らさないように断言した。





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