51/76
罪~芽衣side~
晃が倒れた。
その事実は、紛れもなく私の牲で起きた事。
あの後、私達は救急車を呼び、晃はとある病院の個室で眠っている。
琴音と坂田さんは、必死に涙を堪えている。
「敦也君!晃は?!」
日向さんの声が聞こえる。
かなり息切れしているから、走ってきたんだ。
「なぁ、どういうことだよ?
晃が・・・こんなんになるなんて・・・」
悟さんの弱々しい声が聞こえる。
「晃・・・晃・・・」
ただひたすら晃の手を握り続ける、晃のお母さん。
「・・・」
無言で唇をかみ締めたまま、瞬きすらせず晃を見つめるお父さん。
私は、なんてことをしてしまったんだろう。
そもそも私のような裁かれるべき罪人が、ここにいることが許されるのだろうか?
いや、この事実からは逃れてはいけない。
「何があったの?」
震える声で、私の手を握った日向さん。
驚いて顔を上げれば、涙のせいでメイクがぐしゃぐしゃの顔だった。
かなり心配している。
「彼は・・・」
私は何かを言えば、死刑とみなされるような気がした。
でも、罪人のすることはひとつ。
真実を語ること。
「私のせいで倒れました」
シーンと静まり返る病室。
「その話は、外でしてもらっても構わないか?」
沈黙を破ったのは、晃のお父さんだった。
「はい」
私は裁判官の命令を実行するまで。




