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声を聞かせて  作者: CACAONOVEL12
別れ
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叔父さんの死


「な・・・アンタ知ってたの?!」


坂田が驚きながら、言った。


小さく頷く、芽衣。


「そ、それなのに、自分の家族殺した奴の血縁だって分かってるのに・・・。

 何で晃のこと好きになったのよっ?!」


ヒステリックに叫ぶ坂田。


「芽衣、聞いてないよっ!!」


藍川すら知らなかったようだ。


「あの日・・・私の家族は確かに事故で亡くなった。

 でもね・・・。

 私のせいなの」


静かに涙を流しながら、芽衣は話し始めた。


「あのね、あの日は家族皆で外食してたの。

 その帰りに、私がどうしても買い物に行きたいって言って。

 中3にもなって駄々こねたの。

 それで、イライラして信号のないところに飛び出した。

 そしたら晃の叔父さん・・・柳瀬さんの車が来てね。

 私が急に出てきたから、柳瀬さん避けきれなくって。

 お父さんとお母さんが私を思いっきり引っ張って・・・。

 私が歩道に投げられた代わりに、二人は車道に出てしまって。

 あの時の二人のほっとした顔・・・忘れられない。

 私が駄々こねなければ・・・飛び出さなければ・・・。

 あんなことにならなかった。

 本当に二人を殺したのは、私なの。

 それなのに、皆柳瀬さんを責めて。

 本当は、私が犯人ですって・・・言えなかった。

 怖かったの・・・人に蔑まれるのが。

 そのうち、柳瀬さんが自殺してしまって。

 私、告別式にも出たの。

 その時に晃を見て・・・。

 こんな時なのに・・・雨に打たれながら泣いてる晃見て、一目惚れしたの。

 あんなに綺麗な泣き顔見たの初めてで、好きになっちゃったの。

 だから余計、罪悪感が大きくなった。

 私はね、お父さんお母さんそして・・・柳瀬さんを殺したの。

 私のせいで、皆・・・命を失う事になってしまった。

 山本さんと浮気してるって聞いたときは、晃がこのこと知ったんだと思った。

 私が柳瀬さんを殺したこと・・・知られたと思った。

 だから・・・」


芽衣は静かに泣きながら、俺に頭を下げた。


「ごめんなさい」


そしてさらに、芽衣は土下座までした。


「私が貴方の叔父さんを殺しました」





 

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