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声を聞かせて  作者: CACAONOVEL12
別れ
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芽衣の告白

最悪だ。


まさか俺達には、こんな繋がりがあったなんて。


芽衣を見る勇気がない。

振り返る勇気がない。


身体が硬直していくのがわかる。

舌を少し強く噛んでみても、違和感しかない。


「ね?

 加害者の甥っ子である晃と、

 被害者の生き残りである泉川はぁ・・・」


俺達が離れた距離の中間に、坂田が仁王立ちする。


「むーすーばーれーなーいっ♪」


その一言と共に、俺の腕にしがみつく坂田さえ、気にはならなかった。


俺の心にあったのは


深い喪失感だった。


「でもっ!!」


絶句していた敦也が急に口を開いた。


「泉川の両親が亡くなったのは、晃のせいじゃねぇだろっ!

 な、そうだよな、泉川?」


喉から搾り出したような敦也の言葉は、芽衣に向けられた。


「・・・・んで・・・・」


芽衣の声が、微かに聞こえる。


「ぁ・・・きらぁ・・・」


見なくてもわかる。


芽衣の視線は、俺に向けられている。


もう逃げらんねぇな。


俺は鉛のように重く、硬直した身体を引き摺るように動かし、芽衣を見た。


芽衣の瞳は真っ直ぐに俺を見据えていた。


その瞳は、同じ人間とは思えないほど神々しく、全てを悟った目だった。


「・・・知られたくなかった・・・」


決して大きい声ではない。


それでもその声はとても澄みきっていて、遠くにまで届きそうだった。


「え・・・・?」


“知られたくなかった”??


「私ね・・・晃・・・」


1度ゆっくり瞬きした芽衣の目が、再び開いた時に、一つの雫が芽衣の頬を伝った。


「知ってたの・・・・晃の・・・叔父さんのこと」





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