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芽衣の涙
俺と坂田が付き合い始めたという噂は、瞬きするくらいの早さで広まった。
それと同時に、学校で芽衣の姿を見なくなった。
藍川に聞いても、
「さぁ?」
の一点張り。
坂田は坂田で、
「キスしたい」とか
「Hしよ?」とか
「もぉ待てない~」とか、毎日のように言ってくる。
ムカつくけど、俺は耐え続けた。
芽衣が傷つかなくて済む。
それが心の救いだった。
翔は、そんな抜け殻みてぇな俺を、同情するように見ていた。
そんなこんなで遂に、冬休みが来た。
「晃ぁ、デート行こ!」
楽しそうな坂田が言う。
俺はお前嫌いだっつーの。
と言えるはずもなく、俺は坂田とデートすることになった。
「ばいばい晃」
敦也が去って行った。
藍川と放課後デートらしい。
俺は、女友達と会話する坂田に断って、屋上に行った。
そこには。
「うぅ・・・ヒック・・・ぐじゅじゅ」
泣いている、芽衣の姿があった。




