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声を聞かせて  作者: CACAONOVEL12
別れ
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君にしか捧げられない愛

「おい、晃!」


「あ?」


授業中にも関わらず、馬鹿でかい声で俺に話しかけてくるコイツ。


敦也とは、もうすでに席替えで席が遠くなっている。


「お前、坂田と付き合ってんの?!」


その一言で、周りがざわついた。


「え?まぢで!?」

「坂田って、このクラスの坂田麻耶?!」

「どうなの?麻耶?」


「ホント」


可愛らしい照れたような声。


場は一気に熱を増す。


「柳瀬君、授業中です」


きりっとした英語教師に睨まれた。

俺なんも言ってねぇ。


「罰として、放課後生徒指導室に来なさい」


まぢかよ。


「ど~んまいっ!」


元凶のくせして、腹立つコイツ。


「晃、坂田とした?」


「何を」


「キ~ス」


「するわけねぇだろ」


俺ではなく、偽という事を知っている翔が口を挟んだ。


「翔、なんでお前がわかんだよ」


「でも晃、奥手だしな」


「うっわ!

 ピュアな奴だな、お前!」


「柳瀬」


久しぶりに聞くこの声。


相変わらずのツンツンっぷり。


「何」


「アンタ、まぢであの女と付き合ってんの?」


藍川だった。


「まーな」


「芽衣は?」


芽衣の為だよ。


「俺、アイツに振られたし」


「はぁ?

 寝言は寝て言えっつーの」


信じてないようだ。

それ以前に、知らないのか?


「本人に聞けよ」


「あたしが聞いてるのは、まぢであの女と付き合ってんのかってこと」


「さっき言ったろ」


「それ、正直に言ってんの?」


正直


その言葉が、俺の心臓を刺した。


「・・・あぁ」


「そう。

 それならもう、芽衣には近づかないでね」


この言葉、案外傷つく。

確か、入学当初にも言われたような。


「琴音~!

 俺にはなんかないの??」


敦也がデレデレし始める。


「ない」


「うっそ~!!」


敦也の声が、部屋にこだました。







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