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声を聞かせて  作者: CACAONOVEL12
別れ
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空白の日々


「ねぇねぇ、聞いた?」

「聞いた聞いた~」

「泉川と柳瀬が別れたんだって」


俺達が別れたという噂は、3日足らずで学校中に広まった。


それまで言い寄っていた女達も、益々誘ってくるようになった。


「晃くぅん。

 今日一緒にお昼食べよぉ」


「放課後付き合ってよ~」


ウザい。


俺が聞きたいのはコイツ等の声じゃない。

愛おしい人。


誰よりも澄みきった声・・・芽衣の声・・・。


俺にとって、芽衣に振られた日から毎日が灰色になった気がした。


「大丈夫か?」


そんな友人達の声すらちゃんと聞いていない。


知らなかった。


芽衣の存在がここまで大きかったなんて。


「芽衣、ちょっと来て~」


俺は、すっかり離れてしまった芽衣を見る。


出会った頃の芽衣は、話すことができなかった。


俺はそんな芽衣に変なモヤモヤとしたものを感じていた。


「飯行くぞ」


敦也に引っ張られながら食堂に向かう。


確か、ここでメロンパンがナンチャラで、自動販売機の所で初めて芽衣の笑顔を見た。


アイツ、キャッチするの下手くそだったな・・・。


「何にする?」


階段。


あの場所で、俺は芽衣のパンツ見とけば良かった。


「おーい?」


帰り道。


俺はあそこで芽衣のアドレスをゲットした。


「あの~??」


俺の部屋。


あそこでお互いの気持ちを語り、芽衣の体をこの腕で抱きしめた。


「晃っ!!」


「あ?」


「俺が呼んでんのにシカトか!」


「わりぃ」


芽衣・・・。


俺の脳裏にはいつも、芽衣がいた。






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