登校
「キャ~~~っ!!!」
女子の悲鳴が聞こえる。
「イヤーーーー!!」
「嘘でしょ?!」
「彼女作らないと思ってたのにぃ!!」
朝からうるせー連中だ。
俺は芽衣の声が聞きたいんだ。
芽衣の声さえ聞こえれば、他はどうでもいいんだ。
そんな俺の願いが叶うはずもなく、一歩歩けば聞こえる悲鳴。
「あの・・・晃」
「ん?」
俺の隣で芽衣がモジモジする。
芽衣は何やってもカワイイな・・・・。
「私なんかで・・・ホント、何かゴメン・・・・」
なーに言ってんだ?
「俺が選んだ女だ。
芽衣、お前は自信持っとけ」
何だこの俺様な台詞。
肝心な時に、こんなことしか言えねーのか俺は!
「うん・・・」
頬を紅潮させる芽衣は、まぢで女神に見えた。
「柳瀬く~ん!!」
「晃君!!」
誰だお前ら。
その言葉をグッと飲み込んだ。
馴れ馴れしく俺の名前を呼んだのは、見た事ない女2人。
多分上級生。
「なんすか」
「きゃ~っ」
「冷たいっ!!」
キモイ。
大体なんだその髪はっ。
アレだろ、アレ。
ハニーブラウンとか言いたいんだろ?
「・・・」
付け睫毛長っ!
顔の色と首の色違い過ぎだろ!
幽霊か?
「やだー、そんな見られたら照れる♪」
「今日メイクの乗り悪いのにどーしよー」
「・・・」
俺は女共と芽衣を交互に見た。
気まずそうに顔を伏せる芽衣。
小顔に覆いかぶさるサラサラの黒髪は、ホントに綺麗に靡いている。
「大違いだな」
「「えっ?」」
まずい。
口に出しちまった。




