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声を聞かせて  作者: CACAONOVEL12
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起死回生~取り戻した美声~


「やめてくださいっ!!」


涙でぐちゃぐちゃの顔の藍川が、日向にしがみ付く。


「琴音ちゃんさー、そうやっていつも芽衣ちゃんを引き止めてるの?」


「え・・・」


「そんなんだから追い詰められたんじゃないの?」


「そ、それは、」


「芽衣ちゃんの声の原因のひとつなんじゃないの?」


「!!」


流石に酷いぞ。


「いい加減にしろ」


知らず知らずのうちに、口が勝手に動いていた。


「泉川の声のことは、藍川のこと、家族のこと。

 いろいろあんだろ」


再び静かになる周り。


「それに、言いすぎだ」


大きく息を吸う。


「泉川」


俺は泉川を見る。


「お前のことは、俺が守ってやる。

 だからもう、何も気にスンナ」


泉川の頭を撫でてやる。


「ぅく~」


呻き声が聞こえた。

と思った瞬間。


「や、なせくん!!」


高くて心地のいい声が聞こえた。


「「「え?」」」


綺麗な声と同時に、泉川が俺に抱きついた。


「芽衣っ」


「琴音~うわーーーーん!!」


大泣きする泉川。


え・・・。


「芽衣っ声!!」


「出たよ!!やっと出たぁぁぁぁ」


まぢか。


「ふぅ。

 一件落着」


日向の落ち着いた声。


「良かったぢゃん」


鋏を置く日向。


「ありがとうございます」


「人ってさぁ、極限?に達したら、何でもできちゃうみたい」


「はい」


「うふふ・・・」


「そんじゃ、俺らは行きますか」


「芽衣、連絡頂戴ね」


何故か3人は、部屋から出て行ってしまった。





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