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声を聞かせて  作者: CACAONOVEL12
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日向参上!!


俺の腕を掴む泉川の頬に、一筋の涙が伝う。


「芽衣っ・・・」


小さく息を呑む藍川。


「ちょっ・・・、柳瀬君っ?!」

「お、落ち着いてっ?!」

「それにアタシらは、騙されてること言っただ、」


「ざけんなっ!!」


気づかぬうちに、口が勝手に動いていた。


「何なんだよテメェら・・・」


「柳瀬・・・」


山本は、未だにガクガクと震えている。


「俺は泉川の事情はよく知らない。 

 でもな・・・」


山本を思いっきり睨みつける。


「テメェらみてぇな気色悪ぃ連中が、馬鹿にしていい奴じゃねぇってことは、

 見ててもわかる!」


「ひっ!」


俺の怒鳴り声に、肩を大きく跳ね上がらせる山本。


「・・・めんなさぃ・・・」


小さな声。


「アタシ、ホントに悪い事してた。

 だから、謝るから・・・夕那を許して」


頭を下げる山本の連れの1人。


「あ、綾っ!!」

「今さら何言ってんの!!」

「1人だけ善人面してんじゃねぇよ!!」

「この裏切り者っ!!」


女共の矛先が、アヤとかいう奴に代わった。


「こんのっ!!」

「うち等裏切ったらどうなるか・・・」

「わかってんだろぅな!!」

「何か言えよ!あぁ?」


アヤ、は無言で暴力を受け入れる。


「もうやめて!!」


悲痛な叫び。


「綾を蹴らないで!殴らないで!!」


俺を押しのけ、アヤ、に覆いかぶさる山本。


「いい度胸してんじゃん、夕那」

「てことはー・・・うち等アンタの束縛から解放じゃん?」

「ラッキー♪今までのお礼しなくちゃ♪」

「精々、お綺麗な顔に傷か付かないようにしなっ!!」


また暴行が始まった・・・と思った時。


「はい、ストップー!!」


窓の方から声がした。

女・・・?


「誰っ?」


「こんにちはー♪諸君!」


カーテンの先に居たのは・・・。


「えぇ?!」

「ひ、日向ぁ?!」


忘れもしない、嫌味な位の整った顔。


小柄な体に、ベリーショートの赤の混じった髪。

アイラインが綺麗に引かれた目元。

ツンとした鼻に、グロスが光る小さな唇。


「日向さん、何でここに?!」


「細かい事気にする男は嫌いよっ?

 とーにーかーくっ!!」


俺に近づく日向。

その直後。


バコッ!!


頬に広がる痛み。


「っつぅ・・・」


「女に手ぇ出そうとか、あたしの弟としてまぢサイテー」


あぁ・・・アレの事か・・・。


「ま、この件はまた後日に♪

 保留ってことでどよ?」






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