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声を聞かせて  作者: CACAONOVEL12
20/76

断る


立ちすくむ俺と山本 夕那って奴。


「・・・んで」


「ん?」


「なんで付き合ってくれないの?!」


出た。

よくあるパターンその1。


「アタシ、客観的に見ても、すっごい可愛いんだよ!」


すっげ。

自意識過剰過ぎだろ。


「アタシ、ずっと柳瀬だけ見てきたんだよっ!!」


俺は知らん。


「とりあえず、わりぃ」


「待って!」


去り際の俺に抱きつく山本。

キモ。


「最後に・・・理由だけ聞かせて」


「他に好きな奴がいるんだ」


なぜだろう。

いつのまにか、そう答えていた。


「そっか・・・」


俯いた山本。

肩が小刻みに震えている。


「ごめん」


俺は、そう言い残して踵を返した。



何でだ?

何で気づかなかったんだ?


自分の気持ち。


それから・・・。


「あっははははは!!!!」


山本の笑い声に。





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