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声を聞かせて  作者: CACAONOVEL12
19/76

呼び出し

「きりーつ、きょーつけー、礼」


恐ろしくやる気のない日直の号令。


「晃~帰ろーぜぇ~」


欠伸しながら敦也が振り返る。


「おぅ」


俺は殆ど空っぽの鞄を担ぐ。


「そーいやお前、藍川と帰んないの?」


「んー、何か今日は他に用があるみたい」


ふーん。

どうでもいいに等しい情報か。


談笑しながら靴箱を開く。


「ん?」


中には薄ピンクの封筒。


「ナニナニ??」


敦也が手元を覗き込んでくる。


「お!ラブレターじゃん!!」


「・・・・」


内容は、今日の放課後裏庭に来てほしい・・・ということだった。


「名前無しかよ」


どんだけ礼儀知らずなんだよ。


とはいえ、こういう対応には慣れている。


「俺、ちょっと行ってくるわ」


「お~待っとくからな♪」


んじゃ、さっさと終わらせてやんなきゃな。


俺は、封筒を手に、裏庭へ向かった。




「好きなの!!」


・・・・・。


「だから、その、・・・」


目を泳がせてるし。


「つ、付き合って!!」


上目遣いで、目を潤ませている。


てゆーか・・・。


「あのさ・・・」


「はいっ?!」


「誰?」


「えっ」


誰だよお前。

名前初めて聞いた。

顔初めて見た。


ま、可愛いの部類に入るかもしんないけど、泉川の方が圧倒的に可愛い。


「同じ学年・・・だよな?」


3年は赤、2年は緑、1年は青と、リボン・ネクタイ・スリッパ。

この3つは統一されている。


コイツは青いリボンだから、1年。


「お、同じクラスだよ?!」


半泣き状態。


やっべ。

俺全然人の顔覚えてねーし。


「席も、斜め後ろだよ!!」


・・・まぢか?

そー言われれば、見た事もあるようなないような・・・。


「わりぃ。

 付き合えないわ」





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