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声を聞かせて  作者: CACAONOVEL12
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美姫の家庭環境



「「・・・・・・」」


無言。

沈黙。

暗い言葉が俺の頭の中で渦巻く。


何か喋れよ。

こっちが気まずいじゃん。


しかし、泉川は一向に喋ろうとはしない。


「はぁ」


思わず溜息が出た。


泉川が俺を見上げる。

申し訳なさそうに。


「い、いや!

 別につまんないとかじゃなくて・・・」


二重のパッチリとした大きな目が、しゅん、となる。


再び前を向いた泉川。

その足が急に止まった。


「泉川・・・・?」


唇が震えている。

肩もガクガクしている。


何だ・・・?

どうしたんだ?


俺は、泉川の視線の先を見た。


そこには、男と戯れる美しい女がいた。

何か厭らしい。


「じゃあね、山田さん」


女は男の頬にキスした。

男は何か言ってから、その場を後にした。


女の猫のような目が、俺と泉川を捕らえた。


「やだ・・・芽衣、なにしてんの?」


どうやら、泉川の知り合いらしい。


「大人の関係には立ち入るな」


鋭い声で言った。


「ガキは出しゃばんな」


泉川が半歩下がる。


酷く怯えているようだ。


女の目が、俺を睨んだ。


「アンタこのガキの何?」


腹立つ言い方。


「アンタこそ誰だよ」


女は眉を顰めながら言った。


「泉川芽衣の保護者よ」


泉川の・・・・?


「コイツの親父とウチの姉ちゃんが死んだお陰で、ガキのお守押し付けられたんだよ」


死んだ・・・?


泉川は小さな拳を握り締めていた。

真っ白になる程。


「ま、いろいろと役に立ちそうだけどね・・・」


意味ありげに笑う。


俺は直感した。


泉川に水商売をさせるつもりなんだと・・・。









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