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聖女兼おひめ様なら良いって言ったじゃないですか。え?解釈違い?知りませんけど?雄姫様属性の聖女様方、集合―――――――!!!  作者: 桃緑茶


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第3話 トラブル発生しました、すみません想定外です

そして、現在。


「いやー、喜んでくれて良かったです」

ほれ、ハーレムに入れるんでしょう?雄姫様達を。ほらほら。ね?


「む……無理だ! こんなの……俺が想像していた聖女じゃ……!」

「え?高貴な身分の雄姫様(おひめさま)ですよ?」

「違う!!お前の言っている姫じゃない!!」

「うーん、帰します?一王太子が、三ヵ国の雄姫様を一方的に容姿が気に入らないから帰すって事で良いですか?」

「うっ……」


流石に女装していても見覚えのある王子や侯爵が居るので黙りましたね。



あれ?おかしいですね。


思ったよりも雄姫様が少ないです。

5人とその他数名の筈が、3人しか居ませんね。


そう思っていましたら……。


「ヒィッ!!??」

「何だあの化け物は!!??」


「化け物とは失礼な。バルバス二重王国のコボルトの姫君ですよー」

「ガルァグルグルガルルルルァアアアグルルルルルル………………」


人数少ないと思ったら、身体が大きくて天蓋の窓の召喚ゲートにミチミチに詰まっていたみたいですね。

絵面はアレですね。悪魔召喚みたいな状態になっています。


「あー……すみません。5m越えの女性の召喚を、一応想定はしていたんですけど……」

ドレス‥‥‥パニエが引っかかって詰まったみたいです。

こればかりは私のミスですね。女性のドレスを甘く見ていました。


「いけませんわっ(野太い声)」

「聖女コンラートッ!雄姫様を助けましょうッ(野太い裏声)」

「もちろんですわ、ヴィルヘルム殿下…じゃない、聖女ヴィルヘルムッ」

聖女コンラートが風の加護で空に浮かび、二人掛かりで雄姫様を引っ張り出しています。


「「よいしょっ、よいしょっ……(野太い)」」


聖女コンラートの野太い声が響く中、彼とその上司は風の加護で宙に浮いたまま、コボルトの姫君の手?を掴み、足を大きく広げて引っ張り出します。すると──


「ひいいいっ!?」

神官長が絶叫しました。聖女コンラートのドレスが大きくめくれ上がり、黒のレース付きショーツが丸見えになっていたのです。しかもそれは普通の下着ではありません。

際どいTバックで、コンラート自身の豊かな尻毛がはみ出して見えるという壮絶な光景でした。

因みに聖女ヴィルヘルムはパニエで下着は見えません。


「キャアッ!?イヤンッ(野太い)」


「ちょッ!下着見え……いや!尻毛!?」

「あばばばばばばばばばば‥‥‥」


神官長は口から泡を吹いて卒倒寸前です。そりゃそうでしょうね、王太子殿下に至っては腰を抜かして壁際まで後ずさっていますもの。まぁ気持ちは分かりますけど。


「申し訳ございませんわ(野太い裏声)……バルバスのマグノリア様、重くて……」

「レディにそのような発言はいけませんわッ(甲高い声)」


聖女ヴィルヘルムが必死に聖女コンラートをサポートしながら謝ります。

彼の下着はちゃんとパニエとレースで隠れているため、なんとか威厳を保っています。

そういえば聖女ヴィルヘルム、しっかりムダ毛処理しているんですね。細かいところまで気が回りますこと。


「グルル……ガルルァゴルルウルル‥‥‥」


ようやく抜けたマグノリア様が低く唸り声を上げます。

あ、これは人語を話さない気ですね。ワザとです。どうやらこの騒動を楽しんでいるみたいです。

バルバス二重王国のコボルト族特有の悪戯好きな性格が出てしまいました。


「聖女デイジー!」

聖女ヴィルヘルムが懇願するような目で訴えてきます。

「聖女マグノリア様の通訳役と侍女、そしてベアトリス雄姫様がゲートの前でへばっておりますの!少し休ませていただけないかしら!?」


そう言えばゲートの向こう側から「……ゼェゼェ……パニエで溺れる‥‥‥」「……はぁ……参りましたね」「ちょっ、義足外れた。待って……パニエどかす‥‥‥」という男女混合の息遣いが聞こえてきます。

どうやらマグノリア様の巨大な身体を押し出すのに相当苦労したようです。


「了解しました~」


アルメナさんは雄姫様の登場にポカンとしています。


「聖女アルメナ。申し訳ないのだけど、引継ぎの者が全員集まるまで座って休んで下さる(澄んだテノールの裏声)?

――おい、聖女一人に全ての責を担わせる無能共、この子の座る椅子を持ってこい(地声)。

若い娘には少々お目汚しが過ぎるでしょうが、筆頭聖女が一人エヴァンス・バーンベルク侯爵の名において貴女の献身を無駄にいたしませんわ。さあ、果実水を飲んで少し落ち着きませ(澄んだテノールの裏声)。

――あ?王命?何時から無能が王になった、潰すぞ(地声)」


聖女エヴァンスが速攻で場を掌握しています。


「聖女エヴァンス、お口が悪いですわ……っ、あらあら。聖女アルメナ、ハンカチをどうぞ(野太い声)」

「ありがとうございます……」


聖女エヴァンスと聖女ヴィルヘルムと聖女コンラート。

この三人、凄いですねー。


見事に、威厳・恐怖・困惑、とバランス良く役割分担していますよ。

あと、面子が濃いです。

このお三方でもいいんでしょうけど、男性だけだと文句言われても困るので女性の雄姫様もご招待しましたからね。




うーん、雄姫様が揃わなくて、ちょっとグダ付いていますね。

これは私の技量不足ですね、申し訳ない。


「先にあっちを済ませましょうか、聖女エヴァンス」

「そうですわね、聖女デイジー。――聖女ヴィルヘルム。姿見を持ってきてくださる?」


取り敢えず、雄姫様が全員揃って自己紹介はしていただきたいので。

王太子の味方ポジの神官たちを黙らせときましょう。


‥‥‥なんか、聖女コンラートがハゲデブ神官長を熱い視線で見ていますが、気にしないでおきますね。


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