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【3巻電子書籍発売】王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
チエナ王国の王女が邪魔してきました

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お腹いっぱい食べたと思ったらお義兄様の前で古代竜に拐われました

遡ること少し前、私はあまりにもお腹が減って、襟首を掴んでいたズバン王太后の手に噛みついた。


決してお腹が減っていたからじやない!


いくらズバン王太后が丸々太っているとはいえ、私は王太后を食べようなんて考えもしなかったんだから!


「まあ、あんたならやりかねないけれど」

「違うって言っているでしょ」

後でセッシーに呆れられたけれど、私は否定しているのに!


「でも、恐怖の山姥とチエナ宮廷内で恐れられているズバン王太后に噛みつくなんて事を良くやったわね。さすが無敵のエリは違う」

とか呆れられた。

まさか王太后が、嫉妬のあまり前側室の手足を切り取って人豚としてトイレに放置していたなんて知らなかった。私も聞いていたらやっていないわよ。そんな恐ろしいのに逆らったりはしない。


「どうだか?」

セッシーに疑い深そうに見られたけれど……

ズバン王太后は本当に山姥だったんだ。


でも、山姥だってそこまで酷いことはしない筈だ。


そんなのがチエナの頂点に立っているなんて許してよいのか? 

やっぱりここは山姥退治をしなければいけないのではないかと私は思わず考えてしまった。


でも、今はそれどころじゃない。

王太后の手から落とされた私は、転移空間を突き抜けたのだ。


そして、眼の前にバイインの要塞都市が見えた。


慌てて障壁を張るが、なんか宇宙から帰還するスペースシャトルみたいに私が真っ赤に光っているんだけど……


これはやばい!


ウーハンの巨大要塞みたいに完全に破壊すると食料が無くなってしまう。


今回は食料がないと本当に死んでしまう。


私は被害が最低限で済むように突っ込んだ。



ドカーン


私の直撃を受けた扉は当然木っ端微塵に吹っ飛んだ。


そのまま、地面に激突する。


ドカーン

ドン

バン

ボケン


壁をぶっ壊し、地面に穴を開けて、最後は


ズボッ


と何かの間に挟まったのだ。


無事になんとか不時着した。


私はショックのあまり今回も気を失ってしまったのだ。




その私の鼻にクンクンいい匂いがしてきた。


何、この美味しそうな匂いは?


私はバッチリと目を覚ましたのだ。


この壁の向こうから臭ってくるみたいだ。


私は壁を押したのだ。


バシャーーーーン

壁が一面剥がれ落ちた。


「ギャーーーー」

料理をしていた子供が悲鳴を上げたのだ。


「ちょっと大丈夫?」

私は声をかけたが、男の子は必死に後ずさる。


「ちょっと取って食おうとなんてしないから」

私が言い訳したときだ。


グーーーー

私のお腹が盛大に鳴ったのだ。


「お姉ちゃん、お腹減っているの?」

男の子が呆れて聞いてきた。

私は真っ赤になって仕方なく頷いた。




「美味しい! これめちゃくちゃ美味しいわ! あなた天才なんじゃない」

私はそのハン少年の作っていた練習用のまかない汁を食べさせてもらっていた。


ハンは10歳でこの要塞都市で見習いコックとして働いているそうだ。

今日は休みの日だけど、この地下室でまかない料理の練習をしていたらしい。

10歳なのに凄い!


それも、この豚汁っぽい料理はとても美味しかったのだ。


お腹の減っていた私は何杯もお代わりさせてもらっていた。


「天才って、それほどでもないけれど」

ハンははにかんだ笑顔がとてもかわいかった。


「ところでお姉ちゃん、なんで壁から出てきたの?」

ハンが聞いてきた。

「ちょっと怖い山姥みたいな人に追われていて、逃げてきたのよ」

私は笑って誤魔化した。


「ふーん、そうだったんだ。大変だったね」

ハンは何も疑わずに私に食べさせてくれた。

それに服がぼろぼろだからと料理人の制服まで貸してくれたのだ。

なんで10歳の子の服がぴったりなんだろうと少し思うところはあるが、この子が大きいだけだ。

私が小さいんじゃない!


私は久しぶりにお腹いっぱい温かい料理を堪能したのだ。


「ああ、食べた、食べた」

私は膨らんだお腹を押さえた時だ。


「おい、ハン、ここに怪しい女が来なかったか?」

そこに武装した兵士たちが大挙して入ってきたのだ。


「えっ、怪しい女なんてこなかったけれど」

私は必死に顔を隠そうと下を向いたが、

「その者は、何だ?」

隊長らしき男が私を見て言った。


「えっ、いや、そう言えばこの壁壊して入ってきたけれど? お姉ちゃん、山姥に追われているんじゃなかったの?」

「や、山姥だと。ハン、余計なことを言うな。お前が言っていい言葉ではないぞ。下手したら処刑だからな」

隊長が慌てて叫んでいた。



王太后から逃げたのが早くもバレたみたいだ。


私は男達に捕まってしまった。

ハンは唖然と私を見ていた。

「有難う、ハン。お腹いっぱい食べさせてくれて」

私はお礼を言って微笑んだのだ。


そして、そのまま檻に入れられて屋上に連れて行かれた。


屋上に王太后がいるんだろうか?


でも、兵士たちは私を屋上に置くと一目散で逃げ出したんだけど……なんで?


私には理由が判らなかった。




キェェェェ


その時空からなんか聞きたくもない咆哮が聞こえた。


「えっ?」

それはまっしぐらに私をめがけて襲ってくるんだけど……


それは良く見たら古代竜だった。


嘘ーーーー! 


なんでこんなところに古代竜がいるのよ?


私は檻ごと空へ連れ去られたのだ。


なにこれ?


ひょっとして私は古代竜の餌にされたの?


その時、私は遠くに懐かしい魔力を感じたのだ。


この感じは!

「お義兄様!」

私は遠くにレッドに乗ったお義兄様を見つけたのだ。

お義兄様が助けに来てくれた。

私は思わず叫んでいた。


「エリ!」

お義兄様がこちらを見てくれた。


もう大丈夫だ。これで私は助かる。


ホッとした。


でも、そのお義兄様がチエナの軍に攻撃されている。


その間に古代竜はドンドンスピードを上げてくれた。

ええええ!


これじゃあ無理だ。

「お義兄様!」

私がもう一度あげた声は少し涙にかすれていた……


お義兄様は間に合いませんでした。

古代竜に拐われたエリーゼの運命やいかに?

続きは明日です。

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私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

次の話

『悪役令嬢に転生させられた地味令嬢ですが、ヒロインの方が強くて虐められているんですけど……』https://ncode.syosetu.com/n7240kb/


この話の

次の作品はこちら

『婚約破棄されたので下剋上することにしました』https://ncode.syosetu.com/n0747ju/


この話が電子書籍化されました

表紙画像
1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

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表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
2巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

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3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

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ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

この話のスピンオフはこちら


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2023年6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

なろうの掲載ページ『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

第一部は書籍化の規約上3分の1残して後は他者視点で繋いでいます
「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。

私の

2番人気の作品はこちら

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://ncode.syosetu.com/n8311hq/

私の

3番人気の作品はこちら

『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』https://ncode.syosetu.com/n8911gf/

この話の

次の作品はこちら

『王太子に婚約破棄されて両親を殺した野蛮王に売られそうになった時、白馬の騎士様が助けてくれました』https://ncode.syosetu.com/n6878ix/


前の前の作品『傭兵バスターズ』元剣聖と悪役令嬢率いる傭兵団の冒険活劇https://ncode.syosetu.com/n3697jc/


この話の

前の作品はこちら

『天使な息子にこの命捧げます』https://ncode.syosetu.com/n9455ip/

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