お義兄様視点 拐われた義妹を必死に追いかけました。
本日は2話更新します
バコーン
パシーン
俺は魅了にかかって目を赤く光らせているロベールを拳で殴りつけて、アナベルは張り倒していた。
決して思いっきりはやっていない。
思いっきり殴ってやりたかったが、後で激怒したエリが怖かった。
一生、口を聞かないとかあいつなら言い出しかねなかった。
俺は軽くやったつもりだ。手加減できなかったところは仕方がないだろう。
エリの誘拐に魅了されたとはいえ、加わったのだ。
ロベールは壁に頭から突っ込んだし、アナベルは地面に叩きつけられた。
「で、殿下!」
「これは」
二人の父親は半狂乱状態だった。
実の子供が俺の婚約者を目の前から転移させてしまったのだ。
動転しないほうがおかしいだろう。
二人を強引に叩き起こして、聞こうとしたが、何も覚えていないようだった。
くっそう、こうなったら仕方がない。
俺は直ちにエリのもとに向かうことにした。
転移させられたのたなら、チエナに向かったに違いない。
「こいつらは取り敢えず、貴族牢に放り込んでおけ。親父に言って直ちに全軍チエナへの進軍を開始。何としてもエリを取り戻す」
俺は叫んで駆け出した。
「おい、レオン、お前、まだ準備が」
「出来た部隊から突撃させろ」
「そんな無茶な」
トマス等が叫ぶが、後は何とかやってくれるだろう。俺は厩舎に飛んでいったのだ。
そこには準備の整ったレッドがいた。
俺は神馬のレッドに飛び乗ると一気に駆け出したのだ。
「殿下、ご無事で」
「エリーゼ様を取り戻してくださいね」
門番達に手を振ると一気に王都に出た。
そのまま馬専用道を一気に駈ける。
「くっそう! チエナの奴らは絶対に許さない」
俺は叫んでいた。
今回まさかロベール等が魅了にかかっているとは思わなかった。
俺が奴らの瞳を検査すればよかったのだ。
エリの知り合いだからとエリに会わせたのが、間違いだった。
父とホンファが会っていると聞いて、二人をエリの前に置いたのが失敗だった。
エリも連れてくればよかったのだ。完全な俺のミスだった。
俺はホンファに注意が行き過ぎていたのだ。まさか、ロベールとアナベルが魅了されているとは気付かなかった。完全に俺の手落ちだ。
俺は俺自身が許せなかった。
絶対にエリは取り戻す。
俺はレッドを更に加速させた。
非常用の神馬専用道だ。どれだけ走っても問題ないだろう。
俺の怒りがレッドに乗り移ってレッドは更に早くなった。
俺のエリを拐ったのだ。
絶対にチエナは許さない。
俺は心に誓った。
俺の実母をAAAを使って暗殺して、エリの母上を疫病を流行らせて殺してその上、エリを拐っただと!
そもそもチエナが実母をAAAを使って暗殺してくれただけでも、戦争要件なのだ。
その当時は東方10カ国があったから、大事に出来なかっただけだ。
公には東方10カ国がやったということになっているが、そんなのは公表しただけだ。絶対に陰でチエナが動いていたのは判っていたことだ。
今まで親父がチエナに寛大すぎたのだ。
まあ、確かに東方10カ国を平定するのに、チエナを牽制しておくことは必要だった。
俺も1年間チエナに留学して、チエナのことをないがしろにしてはいないとはっきりと見せていたのだ。
全ては東方10カ国を平定するためだった。
そこでチエナを懐柔して、東方10カ国への援助を弱めさせた。
今まで東方10カ国はチエナの援助があるから我が国に反抗できていたのだ。それが少なくなれば、滅びるのも必然だった。
まあ、その周りにも次々に布石を打ったが。
そのあたりはマルクスがやってくれたが、今は大きくなったシスも一緒にやってくれている。
俺はエリのところに突撃するだけだ。
後のことは放っておいてもシスとマルクスが色々とやってくれるだろう。
俺は3時間ぶっ通しで、走って、途中の町で情報を仕入れるために立ち寄った。
情報が錯綜していたが、なんと、エリはウーハンに現れたらしい。
転移させられているのを強引に突き破って現れたそうなのだ。
さすが俺のエリだ。
その勢いのまま、大要塞を破壊してくれたらしい。
チエナの転移をぶち破ってそのまま、要塞の前に出現したらしいのだ。
そのままの勢いのまま、要塞に突入、破壊したらしい。
「エリは大丈夫なのか」
俺は心配した。まあ、散々エリにも稽古したが、転移をぶち破るなんて事は初めてのはずだ。
いくら、エリが丈夫だとはいえ、ちゃんと対処できたんだろうか?
そのあたりは判らないみたいだった。
ただ、軍が俺の突撃命令を受けて突入した時はエリはそこにはいなかったらしい。
残った兵士たちを尋問したらお姫様のような者が拘束されてチエナの王都に向けて連れ去られたのが判った。
おのれ、チエナめ。
絶対にただでは置かん。
俺のエリを拘束するとは。
絶対に関係者は皆殺しにしてやる。
俺の怒りのオーラが周りに漂い、
「ヒェェェェ!」
兵士たちが驚いて慌てて俺から下がってくれた。
数人は腰を抜かして地面にへたり込んでいた。
今そのエリを連れ去った集団を必死に1軍の先遣部隊が追っているらしい。
俺もこうしてはいられなかった。
「俺は直ちにエリを追う、とあとから来る奴らに伝えてくれ」
俺はそう叫ぶとレッドに飛び乗った。
「行くぞ、レッド!」
俺は叫んでいた。
「ヒヒーン」
レッドが嘶いて駆け出した。
「エリ、待ってろよ!」
俺は叫ぶと怒りのオーラ満載でレッド共にチエナに向けて駆け出したのだ。
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
どうなるエリーゼ?
続きが気になる方はブックマーク、広告の下の評価☆☆☆☆☆を★★★★★して頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾
このお話が電子書籍で絶賛発売中です。
『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に【シーモア限定特典付き】 』
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/
下にリンクも張っています
コミックシーモアで発売中。他書店様は9/20より
おだやか先生が可愛いエリーゼとめちゃくちゃ格好良いレオンを描いて頂きました。
感動の1枚です。
レーベルはリブラノベル
私自身二作目の商業作品という事で感激しております。
私がここまで来れたのは小説家になろうで応援頂けた皆様方のお陰です。
本当に有難うございます。
エリーゼがお義兄様と行くダンジョン探検の二万字超の新規書下ろしと
シーモア限定SSシャロットの独り言付きです。
シーモア様とでは現在初回登録70%オフのキャンペーンもしていらっしゃるので、まだ登録していらっしゃらない方は格安で、登録済みの方もおだやか先生の素晴らしい表紙絵と校正された本文と更に面白い電子書籍限定新規書下ろし、プラスシーモア特典SS付となっておりますので、お得感満載
是非とも購入いただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします。








