今将に出陣しようという時にチエナから講和の使者が来ました
やっぱり明日まで1日二回更新します
その夜は疲れ切った私は朝まで全然目が覚めなかった。
「ああ、良く寝た」
私は目を覚ますとお義兄様の胸の中にいた。
今日は私は抱き枕みたいに抱きしめられていた。
これじゃあ、起き上がれない。
お義兄様の顔を下から見ると少し微笑んでいるんだけど、何の夢を見ているんだろう?
「セッシー、そっちじゃない」
私はお義兄様の寝言の声が確かにセッシーと呼んでいるのが聞こえた。
どういう事?
私という婚約者を胸に抱きながら、セッシーの名前を呼ぶなんて。
私は少しムッとした。
ムカムカしたので、そのままお義兄様の端正な頬をつねってやった。
「痛い!」
「お義兄様!」
私の不機嫌な声を聞いたが、
「エリっ、なんで俺の頬をつねるんだ!」
お義兄様が文句を言ってきたが、
「自分の口に聞いて見れば」
私がムカムカとして言うと、
「俺の口って、昨日のことか? 訓練を1日目からやりすぎて悪かったって昨日謝ったじゃないか」
「そのことじゃない!」
「じゃあ何だった?」
お義兄様はのほほんと聞いてくるんだけど、
「私という婚約者がいながら、寝言でセッシーのことをんでいたんですけど」
「えっ、セッシーのこと? セッシーならそこにいるが」
お義兄様が私の後ろを指さしてくれた。
「えっ?」
私が後ろを見ると今日は呆れ顔のセッシーとセドリックがいた。
「セッシー昨日もいなかったっけ?」
私が聞くと
「朝の4時にライーサと交代したのよ」
セッシーが言ってくれた。
「というか、朝から私の話題で痴話喧嘩しないで」
「痴話喧嘩じゃないわよ。聞いてよ。セッシー、お義兄様ったら、ニコニコ笑いながら寝言でセッシーの名前呼んだのよ」
ムッとしてし私が言うと、
「おふたりとも少し宜しいですか?」
改まってセッシーが話しだしたんだけど、なんだろう?
私はお義兄様は目を合わせると頷いた。
「私はマルクス様と相思相愛なんです。それもエリの操と名誉を守るためにここに夜からいるんです。そこは宜しいですか?」
「まあ、私はそこはそんなに気にしないけれど、アリスが煩いから仕方無しによね。お義兄様」
「まあ、そうだな」
私の声掛けにお義兄様は視線をそらして頷いてくれるんだけど、何かあるんだろうか?
「まあ、エリは自分の貞操の観念が薄いみたいですけど、私は違います」
セッシーが言っているけれど、セッシーに下手なことしたら命が無くなるか不能になるのかどちらかだ。そんな危険を犯すような勇気のあるやつはいないだろう。
昔いたが、確か不能にさせられたはずだ。
「だから、私とマルクス様の仲を裂く噂になりそうな余計なことは口が避けても言わないで下さい。良いですね」
「「はい」」
私達は思わずセッシーの勢いに飲まれて頷かされていたのだ。
まあ、良い。セッシーの前で聞くのも危険みたいなので、セッシーのいないところでお義兄様をとっちめようと私は思った。
そして、朝食が終わった後から、お義兄様のお仕事のお手伝いだ。
今日はお義兄様のサインの代筆ではなくて、私で処理できる簡単な書類や重要でない書類は私に回してもらうようにしたのだ。私も簡単な書類の決裁くらいならば皆に確認しながら出来るはずだ。
私は一応騎士の女神だし、皇太子の正式な婚約者だ。剣聖バージルの実の娘でもある。
軍の書類で私がサインしても文句をいってくる部署は基本はないはずだ。
財務が文句を言ってきた時には、仕方ないからお祖父様とお義父様に頼んで軍務卿補佐の肩書までもらった。
そして、お義兄様の前の貯まった書類を精力的に片付けていったのだ。
午後からは騎士の訓練で、私は一生懸命訓練に精を出した。
最初はすぐに上がっていた息も、上がらなくなり、剣術もすぐに普通にできるようになった。
まだ10代の私は二週間もあれば体も昔の状態にあっという間に戻ってくれたのだ。
そして、あっという間に二週間が経った。
戦争関係の補給物資の手配関係はすべて整った。
先遣隊として、今日は一軍の半分が国境地帯に出発する日になったのだ。
また、帝都周辺の各軍は先遣隊として軍の一部を本日出発させることになっていた。
今日から毎日、どこかの軍が出陣していくのだ。
宮殿には合計2万人の騎士たちが集まった。
朝からひっきりなしに、私の周りに私が女神をやった騎士たちが挨拶に来てけっこう大変だった。
来なくていいからと言ってはあるのだが、最初だけは許して欲しいと皆挨拶していくのだ。
本当にそれは疲れた。
壇上から見える一同勢揃いしたその姿は本当に壮観だった。
お父様が出陣する騎士たちに激励の言葉を贈ろうと壇上に上がった。
「諸君。ついに戦いの時が来た」
お義父様がみんなに挨拶し始めた時だ。
「申し上げます」
伝令が宮殿の建物が飛び出してきたのだ。
「どうしたのだ? 今陛下のご挨拶中であるぞ」
お祖父様が注意したが、
「それが、チエナから講和の使者が国境に参ったようでして」
「何だと、チエナが講和だと」
お祖父様が驚いて聞き返した。
「このような時に」
「何だ、それは!」
「そんな馬鹿な」
騎士たちは大騒ぎになった。
「静まれ、落ち着くのだ」
お義父様が叫んだ。
騎士たちが慌てて姿勢を正す。
お義父様は一同を見渡した。
「チエナの者達も皇帝親征と聞いて、驚き慌てふためきおったようだ」
そうお義父様が言うと皆どっと笑った。
「ふん、どのみち奴らの常套手段の時間稼ぎだと思う。その方等は直ちに前線に向かって侵攻の準備に取り掛かってもらいたい。正義は我にある。諸君の健闘を祈る」
「「「はっ」」」
一同は一斉に敬礼したのだ。
その後の事務方からの注意事項を聞きながら、私は今後のことを考えていた。
チエナとの戦争と言っても、チエナは講和の使者を送ってきたのだ。
そんな国においそれとは攻め込めないだろう。
それに私はチエナから送られてきた使者というのがとても気になっていたのだ。
このタイミングで現れた講和の使者
帝国はどうする?
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