表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【3巻電子書籍発売】王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
チエナ王国の王女が邪魔してきました

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

119/166

過保護なお義兄様は私を危険だからと離してくれなくて、仕方無しに執務室まで連れて行かれて、ひたすらお義兄様に代わってサインさせられました

「出来たか?」

私がピンクのドレスに着替え終わると、軍服を着たお義兄様が顔を出してくれた。

お義兄様はいつ見ても格好良いけれど、軍服を着たお義兄様は更に格好良かった。


「さあ、行こうか」

お義兄様が手を出してくれたので、私はその手を繋いだ。


お義兄様のいつもの剣だこのできた大きな手だ。


この手に繋いでもらったら怖いものなどなにもない。


私は安心して、お義兄様に連れられて、歩いて行った。


廊下には昨日の襲撃があってから、立っている騎士の数が増えた。


その歩哨している騎士たちの目礼を受けながらお義兄様と私はすすむ。


そして、お義兄様の執務室に着いた。


昨日からお義兄様は私を片時も離してくれなくなった。


どれだけ過保護なんだよ、と思わなくもなかったが。


風呂まで一緒に入ると言うのは何とか阻止したけど……

「いずれ夫婦になるんだから良いだろう!」

そう言うお義兄様に

「絶対に駄目です」

アリスが断固拒否してくれたのだ。


まあ、私の部屋のお風呂はお義兄様が壊してしまったので、お義兄様の部屋のお風呂に入ったのだが、

お義兄様は扉の近くで警戒する過保護ぶりだった。


昔は私がお義兄様について回ったから、あまり何も言えないけれど。


今も私は弟のシスと違って皇族ではなくてお母様の連れ子だったから、仕事自体は大してない。


騎士の女神の仕事が一番大きいので、最近は騎士の訓練とかそういうところに顔を出しているくらいだ。


まあ、皇太子妃ともなるといろんな仕事も増えてくるとは思うが、昔からお義兄様には良くついて行っていたから、お義兄様の隣りにいても何も問題はないはずだ。


というか、全く別行動させてもらえないんだけど……


シャロットとかと、王都に新しい店を出す計画とか、色々あったんだけど、私はしばらく手をつけられそうにない。


まあ、私が何もしなくても、シャロット等が勝手にやってくれそうだけど……


「「「おはようございます」」」

「おはよう」

「おはようございます」

皆に挨拶されてお義兄様と私が挨拶を返して執務室に入る。


「エリちゃんおはよう」

トマスさんがウインクして挨拶してくれたので、

「トマスさん、おはようございます」

私も改めて挨拶を返した。


お義兄様の部屋は昔私が良く出入りしていたままだ。


大きな部屋にお義兄様のでかい執務机もあって、周りにも多くの執務机もある。


私も空いている机の席に座ろうとしたら

「エリはこっちだ」

とお義兄様の机の前につれてこられた。


私はため息を付いて、私のイスを探す。


昔は私専用のイスがあったのだ。

お子ちゃま用の椅子が……


「ああ、エリちゃん用の椅子か」

トマスさんが取りに行こうとして

「いや、いらん」

そう言うとお義兄様が私を抱き込んでお義兄様の膝の上に座らせてくれたのだ。


「ちょっとお義兄様!」

私はお義兄様に抗議したのだ。

皆ぎょっとこちらを見ている。


「何を暴れている。ここが一番安全だ」

お義兄様が済まして答えるが、私はもう真っ赤だ。


皆唖然として見ているんだけど……


「レオン、流石にそれは若い奴らには目の毒だ」

「そうですよ。レオンハルト様。そう言うことはご自身の部屋だけでやって下さい」

トマスさんにゴーチェも文句を言ってくれる。


「ここは俺の部屋だ」

平然とお義兄様が言い返すんだけど……

「そう言う問題じゃないだろう」

トマスさんが怒って言った。


「はい、エリーゼ様」

ジェミリーさんが椅子を持ってきてくれた。

流石に昔の子供椅子では私も座れないので、普通の椅子だ。お義兄様の立派な椅子よりはシンプルな椅子だけどその方が良い。私は王女様ではなくて連れ子なんだから……


「ジェミリー!」

お義兄様の氷のような声にも、

「レオンハルト様。流石に若手の騎士の教育上宜しくありませんから」

ジェミリーさんは平然と答えてくれた。

見たら警備の新人の子らも顔を赤くして端に立っていた。


お義兄様の横に端机も出してくれたのだが、お義兄様はムッとして離して置かれた私の椅子をピッタリと自分の椅子にくっつけてくれたのたんだけど。


仕方無しにその椅子に座る。

でも、これ、机が狭くて私がいるとお義兄様は作業しにくいんじゃないのか?

そう思ってお義兄様見たら、次々と書類を読んで、私の眼の前においてくれたんだけど……


「えっ?」

私がお義兄様を見ると

「俺のサイン、エリが代わりに書いてくれ」

お義兄様は言うんだけど、

「ちょっとお義兄様。流石にそれはまずいでしょう」

私が文句を言うと、


「何を言っている! 昔、『私もサインする』って言って、俺の代わりに全部サインしたことがあったろうが」

お義兄様が言ってくれた。


「ああああ、思い出した」

そうだった。私が5歳の頃、お義兄様がサインするのを見て、私もやりたくなって言ったのだ。

私の黒歴史だった。

私としてはお義兄様が練習でしていると思ったのだ。何しろその頃はお義兄様はまだ11歳だったんだから。

それが帝国の公文書だとは思っていなかった。


でも、私の言葉を聞いて喜んでさせたお義兄様も悪いと思う。


その後、お義父様とお祖父様らに、二人して呼ばれて怒られたのだ。


あれは最悪だった。


大臣等は怒っていたけれど、特に外務卿が! 愚痴愚痴嫌味を言われて大変だった。

 

お義父様とお祖父様はなぜか喜んでいて、

「良いではないか。エリーゼにサインさせても。何なら、儂の代わりにサインするか?」

お義父様はとんでもないことを言い出したのだ。普通は皇帝陛下のサインを5歳の義理の娘にさせるか!

「いえ、それは」

大臣たちも慌てだした。

「陛下、陛下のサインは流石にまずいでしょう。

それよりもエリーゼは儂の実の孫ですからな。

この軍務卿のサインならば構いませんでしょう」

お祖父様まで言い出した。


「何を言う、軍務卿がよれば儂でも良かろう」

「いやいや、絶対に実の孫のサインです」

二人が馬鹿な喧嘩を始めて慌てた大臣たちを巻き込んでしまって大変だった。


「その後、父上がエリがしても俺がサインしたものとするという命令書を書いたのだ。それはまだ生きているだろう」

お義兄様がとんでもないことを言ってくれたけれど、そうだった。

お義兄様は当時から次期皇太子と目されていて、各部門の簡単な決裁書類が回されていたのだ。

今からやり直すのは大変だからと、お義父様が命令書を書いてくれたのだ。


「でも、それをまたやるのはダメでしょ」

私が言うが、


「このところいろんな事があったからな。書類が溜まっているのだ。良いだろう。なあ、トマス」

「レオンが読んで良いんなら、良いんじゃないか」

トマスさんまで言うんだけど、本当に良いのか?


私はそれからお義兄様が次々に目を通していく書類に片っ端からサインさせられたのだ。


皆様の応援のおかげでついにこの話の第二巻が電子書籍化することが決まりました。

本当にありがとうございます。

挿絵(By みてみん)

9月25日(水)シーモア先行配信 限定SS付き

10月19日(土)kindleなど他書店

第一巻はコミックシーモアで絶賛発売中です。

https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


まだ見ていただいていない方はぜひともよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

次の話

『悪役令嬢に転生させられた地味令嬢ですが、ヒロインの方が強くて虐められているんですけど……』https://ncode.syosetu.com/n7240kb/


この話の

次の作品はこちら

『婚約破棄されたので下剋上することにしました』https://ncode.syosetu.com/n0747ju/


この話が電子書籍化されました

表紙画像
1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■【3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
2巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

この話のスピンオフはこちら


『【なろう500万字達成記念】知らない男から婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの学園を止めさせると叫びだしたんだけど』
https://ncode.syosetu.com/n3697jc/



私の最新作はこちら

『男爵令嬢に転生したら実は悪役令嬢でした! 伯爵家の養女になったヒロインよりも悲惨な目にあっているのに断罪なんてお断りです』https://ncode.syosetu.com/n7673jn/


アルファポリスのレジーナブックスにて

【書籍化】

しました!
2023年6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


■アマゾンへのリンク

■楽天ブックスへのリンク

■hontoへのリンク


手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

なろうの掲載ページ『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

第一部は書籍化の規約上3分の1残して後は他者視点で繋いでいます
「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。

私の

2番人気の作品はこちら

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://ncode.syosetu.com/n8311hq/

私の

3番人気の作品はこちら

『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』https://ncode.syosetu.com/n8911gf/

この話の

次の作品はこちら

『王太子に婚約破棄されて両親を殺した野蛮王に売られそうになった時、白馬の騎士様が助けてくれました』https://ncode.syosetu.com/n6878ix/


前の前の作品『傭兵バスターズ』元剣聖と悪役令嬢率いる傭兵団の冒険活劇https://ncode.syosetu.com/n3697jc/


この話の

前の作品はこちら

『天使な息子にこの命捧げます』https://ncode.syosetu.com/n9455ip/

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ