起きたと思ったら
築30年ボロアパートに住んでいると思われてるだろう。
しかし、留都が住んでる家は家賃5万立地も交通機関も良い普通のマンションであった。
ご近所さんの付き合いもまあまあ、悪くもなく良いとも言えない普通の環境だ。
マンションにはエベレーターが付いており上層階の人にも好評の移動手段である。
留都はそんなマンションの2階に住んでいた。
1番奥の端の部屋で壁際に位置する。
重たい連れ人を部屋に入れるとすぐさま玄関で手を放した。
すると、人間とも呼べないガッシャ―ンという重くて壊れそうな音を立てて倒れた。
「えっ、大丈夫?そんな音立てると思わなかったから」
留都は慌ててそう言った。
だが、倒れた本人はぴくともしない。
困ったなと考えていると、女の子はビーーーという異音を立てて頭がボンとまるで爆発したかのように蒸気を出し始めた。
「まさか、壊れた?」
心配そうに覗き込むと女の子は閉じていた目を開けゆっくりと上半身を起こした。
そして。
「次のターゲットはあなた」
「え?」
突然ターゲットと言われ理解することは出来ない。
どういうことだろうと考えてると、すぐさまその女の子は自分の後ろに瞬間移動した。
そして、首元に鋭いナイフのような物を突きつけられる。
ひんやりと首元に脅威を感じられた。
「あ、あの」
口を開きまるで鯉のようにあんぐりした。
「このナイフはT6575、代々から伝わる物でターゲットの血を吸い続けてきた。この子の次の血を浴びさせるのはあなたの肉体に流れてる体液」
「や、やめて」
「やめて?ふっ、そんな戯言で私を止められると思ったらおおまちが――い」
女の子はまた異音を鳴り出し始めてすぐさま倒れこんだ。
「ちょっと!」
留都は倒れ込んだ女の子を介抱してあげると目が覚めるのを待ったのであった。




