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第十一話 家族風呂

お風呂回はこれにて終了です。

 朝、目が醒めた。

 スマホの時計を確認すると綾瀬君とお酒を飲んでからそんなに時間がったっていない。

 朝日が昇る前に目が醒めるなんていつ振りだろう。

 しかし、酔いは醒めていたのだが汗をぐっしょりとかいていたのでお風呂に入ることにする。

 今度は、もう一つある内風呂にしよう。

 俺は、再び静かに布団を抜け出しそちらに向かう。

 こちらの内風呂は温泉のお風呂だけあって脱衣所も大きく、本館の物とも遜色のないものだった。

 俺は入口直ぐの籠に浴衣を放り込んで扉を開ける。


「きゃあ!!」

「あ・・・。」

「すまん!!」


 なんと、そこには茉莉ちゃんと楓ちゃんがお風呂に浸かっていた。

 俺は直ぐに脱衣所に戻る。

 なんてことだ、ちゃんと調べればよかった・・・。

 普通の温泉と違い、スリッパで移動していなかったから気が付かなかった。

 俺は急いで出ていこうとする。


「和にーちゃん一緒に入ろ。」


 楓ちゃんが声を掛けてくる。


「いや、でも不味いでしょ?」

「昔は一緒に入っていた。それも数年前の話。」

「その時は・・・。」

「その時はもうない。私達と和にーちゃんは家族。家族が一緒にお風呂に入るのは何の問題もない。」


 いや、それでも年頃の娘さん二人とお風呂に入るのは問題が・・・。


「和にい。和にいが問題なければ一緒に入ろうよ。私たちも大事なところを隠しているし、体も洗い終わっているから先に上がるから、ちょっとだけ。」


 茉莉ちゃんが、そう言ってくる。

 いや、それはトドメですか?茉莉さん・・・。


「・・・。わかったよ。」


 そう言って俺も内風呂に入ることにして脱衣所から移動する。

 二人はすでにお湯に浸かっていた。

 ほんのり上気して桃色になった肌が目に刺さる。

 二人ともなんだかんだで色白いので、こう・・・、上気すると一気に色っぽさが激増してくる。


「おはよう。和にーちゃん。」

「お、おはよう・・・。和にい。」

「ああ、おはよう。」


 そう言って、二人から少し離れたところで浸かる。

 茉莉君は俯いて体を抱きしめている。

 やっぱり無理があったんじゃ・・・。


「和にーちゃん、こっちに来て。来ないならこっちから行く。」

「あ・・・。楓ちゃん!ちょっと!!」


 そう言って、茉莉ちゃんの手を引いて楓ちゃんがやってくる。

 俺の隣に茉莉ちゃんを座らせて、反対側に座る。


「昔は、亜咲ねーちゃんか、和にーちゃんとお風呂に入っていた。」

「ああ、そんなこともあったな。」


 昔、俺たちの両親が仕事や旅行でいないときには片方が泊まりに行っていて、一緒にお風呂にも入っていた。その時はまだ子供だったが、今では・・・。

 楓ちゃんは身長こそ低めではあるが、出るところが出て肉付きもよい。

 茉莉ちゃんは細身で胸は楓ちゃんほどではないが、だからこそ強調されていると思う。


「もう・・・。楓っ!」

「仕方がない。このままでいようか。茉莉ちゃんが嫌じゃなければ。」

「・・・。嫌じゃない・・・。むしろいいかなって思ってるよ。久しぶりに和にいと一緒にお風呂に入れたもん・・・。」


 そう言って、茉莉ちゃんは口を浴槽に沈めてブクブクさせる。

 今も拗ねたらそういうことをするのが昔と何一つ変わっていない。


「昔のまんまなんだね。」

「!!もうっ、和にい!」


 そう言って茉莉ちゃんは顔を赤くして口を浴槽から離す。


「お姉ちゃんは昔と変わっていない。私も。」


 そう言って楓ちゃんは俺にお湯を掛けてくる。

 そういえば、一緒にお風呂に入ったら楓ちゃんはよく俺とお湯の掛け合いっこをしていたな。


「っ!このっ!」


 俺も応戦する。

 茉莉ちゃんにもかかっている。


「ふ、二人ともー!!」


 そう言って茉莉ちゃんも掛け合いに参加してくる。

 そうだったな、こんな流れでいっつも遊んでいたっけ。


 ひとしきりじゃれあったので、俺は先に上がろうとすると楓ちゃんが手をつかんでくる。


「和にーちゃん、まだダメ。いつものがまだ。」

「いや、さすがにそれはまずいでしょ・・・。」

「今も昔も体じゃないから問題ない。髪の毛を洗ってほしい。」


 そう言って楓ちゃんがおねだりしてくる。

 昔は目を瞑ってシャンプーをするのを嫌だった楓ちゃんの頭を洗ってあげていたっけ。

 さすがにこの歳で洗えないってことはないよな。


「・・・。自分で洗える・・・。今日は特別。昔みたいにして欲しい。」

「・・・わかったよ。洗い場においで。」


 俺と楓ちゃんは洗い場に行き、椅子に座ってもらってシャンプーしてあげる。


「ん・・・。気持ちいい。和にーちゃんの指の強さがちょうどいい。お姉ちゃんだと指の力が弱い。」

「余計なお世話!!もう知らない!」


 茉莉ちゃんが浴槽から声を上げてくる。

 俺達三人だと昔に戻ったみたいだ。

 そうしてシャンプーを流してあげる。


「ありがとう。和にーちゃん。」

「ああ、久しぶりだったから上手くできているかは保証できないぞ?」

「そんなことない。とってもリラックスできた。」


 そう言って浴槽に戻っていった。

 すると代わりしなに茉莉ちゃんがやってきた。


「和にい・・・。私も・・・。」


 そう言って俺の前にあった椅子に座り見上げてくる茉莉ちゃん。

 いつもこんな感じだったな。

 楓ちゃんのシャンプーをしてあげたら、茉莉ちゃんが私もってせがんでくる。

 何だかんだでお姉ちゃんぶってはいるけど、拗ねる時は楓ちゃんと同レベルに拗ねてくるって亜咲と話していたっけ。


「ふふっ」

「!?何がおかしいの?和にい?」

「いやね、亜咲と昔、こんな話をしていたことを思い出してね。楓ちゃんが俺たちに甘えてくるのをお姉ちゃん風吹かして我慢していた茉莉ちゃんは結局我慢できずにおねだりしに来るのがかわいいって。」

「!!もうっ!!亜咲ねえまで!?信じられない!!二人とも知らないんだから!!」


 顔赤くしてを覆ってしまう茉莉ちゃん。でもちゃっかりと頭を差し出しているところがまたかわいいと思う。

 意外と茉莉ちゃんが引っ張っていっていると思うけど、実は楓ちゃんの掌で転がされている時が多々ある。

 本当に仲の良い、互いに互いのことを理解して思いあっている姉妹だと思う。

 兄弟、姉妹のいなかった俺にはうらやましく思えた。


 俺は茉莉ちゃんの髪を洗い始める。

 昔はもう少し短かったが、しばらく会わないうちに伸ばしていたのは驚いた。


「髪、長いでしょ。」

「うん。」

「亜咲ねえみたいな髪にしようと思って、頑張って伸ばしたんだ。お手入れも頑張って。」

「うん。」

「でね、この間、亜咲ねえの髪の毛を見つけたよね。」

「うん。」

「やっぱり綺麗だった。私もこんな風にきれいな髪の毛をした女の子になりたいって。」

「うん。」

「私の髪の毛はどうかな?和にい」

「・・・。亜咲の髪に負けず劣らずきれいだと思うよ。亜咲も最後の方は手入れがなかなか出来ず、悔やんでいたよ。茉莉ちゃんがお気に入りの髪の毛が痛むのは悲しいって。」

「ほんと?」

「ああ、亜咲も茉莉ちゃんが綺麗って言ってくれていたから頑張ってお手入れしていたって言っていたよ。」

「そっか。和にいがそう言うなら、よかった。頑張ってきた甲斐があったよ。」

「ああ、本当にきれいだよ。楓ちゃんも茉莉ちゃんや亜咲をみてお手入れを頑張ってきたんだね。」

「うん・・・。二人が綺麗な髪をしていたから。」


 そう言ってシャワーで茉莉ちゃんの髪を流してあげると、二人とも顔を赤くして嬉しそうにしていた。

 そうして日が昇ってきたのを窓から三人で眺め、俺が先に上がらせてもらった。


「おはようございます。二人ともお風呂にいますよね。お楽しみでしたか?」

「違わい!!」


 帰りに立花さんとすれ違い、そんな話をしながら亜咲のことを思い出す。

 綺麗な髪をしていた亜咲のことを・・・。





エロは無理っ!

話が崩壊する!!

ということで、話の趣旨の中でできるだけ頑張ってみました。念のためR指定入れてますけど。

これ以上やるなら、話の根本から変えていかないといけないので結構悩みました。


続きが読みたい、気になったって方はポチっとブクマ、評価お願いします。

感想もお待ちしております


第二章ももうすぐおしまいです。


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