表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/54

042●本当にルシファーの出撃

これは・・・。球形の要塞だが、あの赤いものとは違う。

黒い。闇のように暗く、魔のように深い。

鏡面仕様なのか?恒星が写っている。

あらゆる探知機でも感知しないぞ。消えた!全く見えん。


そうか、最新鋭の光学迷彩とステルス機能か。

背景の宇宙空間と同化しているのだろう。

あのデカさでか。これは、探知できん、わからんぞ。

万一にも、こちらが衝突しないように、わざと姿を見せたということだな。



「大佐、信じられないです。あの大きさ、きっと、すごい質量ですよね。多分、近づくと何か仕掛けてくるんでしょうが。」

「味方でよかった。敵に回したら、連邦宇宙軍が束になっても、敵わん。」

俺の声にクドーが頷く。通信が入る。

「こちらヴィーナス型0番要塞ダークエンジェル、指揮官ルシファー。銀河連邦テラ機動艦隊、応答どうぞ。」

「わたしが司令艦長のグレッグだ。よろしく頼む。」

「グレッグ艦長、こちらこそ、よろしくお願いします。間もなく、ワープに入ります。転移座標の最終確認をします。暗号化したデータを送ります。コード13でお願いします。」

「了解。どうだ、開いたか?」

「はい。事前のものと変更ありません。」

「こちら、グレッグ。確かに受け取った。出発時間も指定通りで了解!」

「無事に帰ってきましょうね。では。」


「なんだか、綺麗な声でしたな。映像は送られてきませんでした。ちょっと残念です。」

「いや、クドー、見なくて良かったのかもしれん。」

「なぜですか?きっと凄い美形に違いありませんぞ。」

「伝説では、ルシファーは確かに最も美しい大天使だ。しかし・・・堕天使となったと言われている。」

「堕天使?そう言えば聞いたことがあるような。神に使える、一番の長だったとか。」

「そうだ。堕天使となり、サタンとも呼ばれるようになった。輝く12枚の翼を持つとも、一目見れば魂を喰い尽くされて、命を落とすとも伝わっている。わたしの故郷では、な。」


ワープに入る前の暗黒の間を見ながら、グレッグは思い出す。

そうだ、もう1つ、伝承があったな。

堕天使となったのは、神との合意だったという。

大天使たちも、承知していたと。

すると、それは遠大な計画の一部だったということなのか?

彼は感じる。

なぜか、ルシファーの声を聞いた時、提督のお顔が浮かんだ。

普段、穏やかで温厚な、あの方が、あの時見せた不退転の表情を。


グレッグが思いに浸る時間はなかった。銀河連邦テラ機動艦隊は、ワープに入った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ