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406 お披露目


コンコン。



その時扉がノックされた。



「アンナ様。そろそろお時間です。」



扉の向こうからその様な声が掛けられた。どうやら出発の挨拶をする時間になったみたいだ。



「分かりました。すぐに向かいます。」


「護衛の方も一緒に行きますよ。何か有った場合は、身を挺してでもお守りする必要がありますから。」


「お、おう。」



アンナだけが参加するのかと思ってたから気を抜いていたが、どうやら護衛は付いて行く必要が有るみたいだ。

そう言えば、聖女のお披露目の時に、ローザがアンナの後ろで控えていたな。あれは護衛だったのか。



「あ、そうだ。」



アイテムボックスから取り出したのは、前に宿屋の従業員に配った防犯ブザーもとい、防御ペンダントだ。



「アンナ様。これを付けて貰っても宜しいでしょうか?」


「シュウく……様からプレゼント!? 嬉しい! もう結コ『ゴホンゴホン!!』」



ローザがワザとらしく咳をしたのだった。



「もう! ローザ!」


「アンナ様は聖女なのです。気軽にその様な発言や、アクセサリーを受け取っては駄目です!」


「ヤダ!」


「そんな言葉遣いをしては駄目です。」


「ヤダヤダヤダヤダ! シュウ君がプレゼントしてくれたんだもん! 絶対に付けるんだもん!!」


「駄目です。」



また始まったよ……仕方ないな。



「ローザ。これは防御用の魔道具だ。」


「ま、魔道具……ですか?」


「えっ? プレゼントじゃ無いの?」


「はい。アンナ様、その宝石の部分を持って引っ張って貰えますか?」


「こ、こう?」



アンナが宝石を引っ張ると、魔力盾が展開された。



「こんな風に魔力盾が展開されます。」



俺がコンコンと魔力盾を叩いて、此処に魔力盾が展開されているのを確認させた。



「なるほど。確かに魔道具みたいですね。でも、魔力盾ならたいした強度は無いのではありませんか?」


「んーどうだろう? とりあえずハイオーガの攻撃なら1日くらい余裕で耐えられるみたいだけどね。」


「そんなことあり得ません。だって魔力盾ですよね?」


「そうは言ってもそうなんだし、俺だって何でそうなるのか良く分かって無いしね。気になるんだったら気が済むまで攻撃してみたら良いじゃん。」


「アンナ様に攻撃をするなんて出来ません!」


「なら納得してもらうしか無いかな。」


「分かりました。多少だとしても無いよりはマシだと思うので、許可します。」



よし、これで何か有った時にアンナが自分でも守れるようになったな。



「シュウ君、これどうやって解除するの?」


「宝石を戻せば解除されるぞ。」



アンナが宝石を戻すと、魔力盾が無くなった。



「あ、本当だ。」



アンナが俺に直接触れることで、魔力盾が解除されたのを確認出来たのは良いのだが、ローザの目が厳しくなっているのはどうしたものが……



「ほ、ほら、みんなが待っているし、そろそろ行こうか。」


「は~い。」



俺達は多分前にもお披露目で使った、エントランスだろう場所へと移動することにした。



「「「「「「ワアアアァァァァァ~~~~!!」」」」」」



アンナが民衆の前へと姿を現すと、大歓声が上がったのだった。

それに応える様に手を振るアンナの姿を見て、やっぱり王族なんだなとふと思ったのだった。


それにしても凄い人数だよな。状況把握で確認したら、情報が多すぎて頭がパーンとなりそうだ。

そうすると、こんな状態で襲われでもしたら、対応が難しそうだ。



「とりあえず魔力盾を展開しておこう。」



石橋を叩いてて渡るってことわざも有るくらいだしね。大丈夫だとは思っても、何かが有った時に対応出来ないと後悔するだろうからな。

















「……と思ってた時期もありました。」



結局何事も無く、無事にお披露目が終わったとだけ言っておく。


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