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405/408

405 出発の日


朝になり目が覚めた。



「おはようございます。」


「あぁ、おはよう。」



起きると同時にカンナが挨拶をしてきた。今日はメイド姿らしい。



「もしかして一晩中起きていたのか?」


「はい。精霊は眠ることが有りませんから問題有りません。」


「そうなんだ。」



眠らなくて済むと言うことは、野営の時の見張りも任せられるってことか。これは有難い。



「じゃあ、着替えて朝食を食べたら出発しようか。」


「畏まりました。」



野営の道具とかは用意してくれるらしいので、身一つで問題無いらしい。

アイテムボックスから昨日渡された騎士服を取り出した。

サイズの問題から俺専用の特注騎士服だが、それを着てから腰にオリハルコンはさすがに見た目的にもマズイので、鉄製の刀を装備させて自分の格好を確認してみた。



「……馬子にも衣裳ってか?」



デザインは悪く無いのだが、洗礼された大人が着る服を無理やり子供服にしからかは分からないが、何となく俺には似合って無い感じだ。

正に服に着られると言うのは、こういう事なんだろうな。


気を取り直して朝食を食べてから帝都へと飛ぶと、帝都内はお祭り騒ぎになっていた。

どうやらアンナが巡礼の旅に出るので、見送りするために人々が帝都へと集まってきたらしい。



「凄い人だな。」


「そりゃそうだ。今日は聖女様が巡礼の旅に出られるめでたい日だからな。」



俺が感想を言うと、男性が声を掛けてきた。



「そうらしいね。」


「おっ! そういうあんたは騎士様の格好をしているな。もしかして将来は聖女様を守る騎士様志望か?」


「……そんな感じかな。」


「そうかそうか、まぁ頑張れよ!」



バンバンと俺の背中を叩いて、その男性は去って行った。



「さっさとお城に行くか。」



祭りみたいな帝都内を楽しみたくも有ったのだが、そんなことをしてたら遅刻は確定だ。

俺は後ろ髪を引かれつつも、泣く泣くお城へと向かうことにしたのだった。




・・・・




お城へと到着した。



(カンナ、ここからは顔を出すなよ?)


(畏まりました。)



カンナがそう言うと、騎士服の内ポケットへと入り込むのだった。小さくて分かりにくいから、近くに隠れるでも良かったんだけどな。

前に案内された控室へとやってきた。扉をノックしようとしたら、突然扉が開かれたのだった。


ガチャ!



「シュウ君!」


「うおっ! ビックリした! アンナ……様か。」



扉から出的なのはアンナだった。



「ぶぅ! 様は要らないのにぃ~!」


「そうは言いましても。」


「アンナ様。誰が来たとも分からず確認も出来てない状態なのはもちろんですが、アンナ様が扉を開けてはいけません!」


「えっ? シュウ君が来たって知ってたから大丈夫だよ?」


「たとえ知っている人だとしてもです。と言いますが、ノック前によく気が付きましたよね。」


「ローザちゃん……」



アンナが悲しそうな顔をした。重要な人物なので仕方が無いことなのかもしれないが、行動自体も制限させられるって、何だか少し可哀そうだな。



「あれ?」



アンナが何かに気が付いたらしく、俺の胸の部分を見ていた。まさかカンナに気が付いた?



「アンナ様。どうかしましたか?」


「ううん。何でもないよローザちゃん。」


「アンナ様。これからは人前に出ることになりますので、これからは私のことをローザとお呼びください。シュウ様につきましては、騎士扱いなので様付けくらいは良いでしょう。」


「……わかったよ。ローザちゃ……ローザ。」



アンナが諦めた目でそう言った。おそらくローザに何を言っても聞き入れてくれないことを理解しているのだろう。



「ローザ、この後はどうすれば良いんだ?」



話題を変えたかったので、質問してみた。



「まずはテラスにて聖女様の出発の挨拶をすることになっています。その後は馬車に乗って出発して各街を順番に巡りながら移動する形になります。」


「馬車で移動ってことは、俺達護衛はどうするんだ?」


「シュウ様達護衛は馬に乗って貰います。」


「……俺、馬に乗ったこと無いんだけど?」


「騎士になろうお方が、そんなので良いんですか?」


「良いも何も、単に箔をつけるためのお試し受験をしただけで騎士になるつもりなんて無かったのも有るけど、だいたい騎士になってまだ3ヶ月だぞ? 馬に乗る訓練なんてやったことが無い。」


「じゃあどうするんですか? 他の護衛の後ろに乗せてもらうんですか?」


「……ゴーレムを使うで良いか?」


「そう言えばシュウ様は土魔法が使えましたね。大丈夫なのですか?」


「下手に馬を操作するよりはよっぽど動けると思うぞ。」


「なら後で確認させてもらいます。駄目な場合は置いて行くことも考慮しないと駄目ですね。」


「大丈夫だと思うけどね。」



それにしても、俺に対して厳しくないか? 気のせいじゃ無ければだが、ローザは俺のこと好意を持っていたような気がしたんだけど、今のローザからは全くその感じが無いな。アンナ付きの侍女の立場になったからなのか? 良く分からん……


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