第三話 街へー1
「よし、じゃあまずウェント、服脱げ」
「…そういう趣味だったのか?」
「ちげーよ!」
でも、確かに今のは誤解が生まれる言い方だったな…。
「今のはマカの伝え方がわりーよ」
クソッ、ジルにすら言われた。
「このバカに代わって俺が言うけどよぉ」
今回ばかりは何も言い返せねぇ…。
「その服装だと、サポーター減っちまうだろ」
「サポーター…って何だ?」
…そうか、ここに住んでたウェントは知らないのか…。
「マカ、出番だぜ」
こいつ、面倒な説明だけ押し付けやがった…。
「サポーターってのは最近できた制度で、依頼の優先権とかと引き換えに、パーティーを支援してくれるんだ」
「へぇー、いつの間にそんなものが…」
「で、今パーティーが存続していくには、そのサポーターの支援がほぼ必須になってる」
「なるほど。けど、それと服装に何の関係があるんだ?」
「サポーターになる人は大半が貴族とか商人なんだよ。だから、彼らに悪印象な要素は極力減らさなきゃいけない」
「あー、それで身なりを整えろってわけか」
「そういうこと」
話が一段落すると、少し間を置いてウェントが言った。
「じゃ、ちょっくら川で顔洗ってくる」
「待て待て待て待て」
こいつ、少しの油断でとんでもねぇことしようとしやがる…。
「なんだ?」
「川の水とかも、衛生的にNGだ」
「マジ?美味いのに…」
味は知らねぇよ…。
「じゃあ、どうしろっての?」
「忘れたか?俺は【魔法使い】だぜ」




