第二話 パーティー結成
今の一撃を見て、彼となら、ランキングにだって入れる気がした。
「分かった。パーティー、組もう」
「ありがとう、二人とも…」
「待て!」
さっきまで賛成していたはずのジルが、突如叫んだ。
「どうしたんだよジル、お前だって賛成だろ?」
「パーティーに入るなら、条件がある」
条件…、ジルはなんの事を言っているんだ?そんなもの、このパーティーには何も…」
「美味い熊料理を教えてもらおう」
「結局聞くのかよ」
言いながら、ついジルの頭を殴ってしまった。
「そいつは無理だな」
呆れつつも少し期待していただけに、彼の返答に若干残念な気持ちを抱いた。
「何故だ?」
ジルが、今までにないくらい真面目なトーンで返事をしている。どんだけ熊料理食いたいんだよお前。
「さっき撃った小さい熊、多分でかい奴の子供だ」
「…そうだとして、それがなんだってんだよ?」
「子熊と一緒に活動してるそいつ…ブラックベアは、大抵餓死寸前なんだ」
あんなに大きな熊ですら餓死寸前…、いや、あの大きさだから餌が足りないのか…?でも確かに、本当に餓死寸前だったなら、あんなにしつこく追いかけてきたのも納得できる。
「そうか…、確かに、餓死しかけてたやつで腹を満たすってのは、可哀想だよな」
ジルにも、思いやりの心があったのか…。
「いや、単純に採れる肉が少なくて不味い」
お前が雰囲気壊すのかよ…。
「はいはい、脱線終わり」
お前が脱線させたんだよ…。
「改めまして、ようこそ!俺たちのパーティーへ!」
「ようこそ。えーと、そっか、まだ自己紹介もしてなかったか」
「あ、そうじゃん」
「俺はマカ、魔法使い」
「俺はジル、同じく魔法使い」
「俺はウェント、アーチャーだ!これからよろしくな!」
「ああ、よろしく!」




