第十三話 メイルの嫌がらせ
メイルが剣を納めると、ウェント達に歩み寄る。
「なんだ…?」
「受け取れ」
そう言って、メイルが四枚の紙を差し出す。
<ランクマッチ大会参加券>
「こ、これ、ランクマッチの参加券じゃねーか!」
「すげぇ!」
「マカ、ジル、何だそれ?」
「え…、何って、ランクマッチの参加券だよ」
「いや、それは見れば分かるんだが…」
「そっか、ランク制度が出来たのはウェントが森に移った後か」
「ランク制度?」
「サポーター制度ができたのと同じ頃、パーティーがランク付けされるようになったんだ」
「へぇ…」
「ランクはA、B、Cの三段階、その中で1位から100位まで、つまり、全パーティーの内上位300チームがランキング入りできる。で、残りは圏外」
「ランキング入り、ましてやAランクの1位ってのは、全パーティーの目標なんだぜ」
マカの説明に、ジルが合いの手を入れる。
「なるほど…。で、あの紙切れは何なんだ?」
「パーティーがランクを上げる方法は大きく分けて2つ。大きな以来を成し遂げるか…」
「ランキング入りしてるパーティーより、自分達の方が実力があると証明する」
「そうか、あれはその為のチケットって訳か」
「そういうこと」
「話は済んだようだな」
一連の説明が終わったところで、メイルが話しかける。
「ということで、貴様らそれに出ろ」
「なるほど…。そこで大衆の前でボコされて恥かけって訳か…」
「悪趣味な奴…」
「ランキング入りの機会を与えてくれるなんて、メイル様は優しいな~」
マカに、全員の冷たい視線が注がれる。
「ごめんごめんごめん」
「けど、マカの言うことも一理あるぜ」
「ウェント?」
「だって、勝てばそのランキングに入れるんだろ?なら、勝てばいい」
迷いのない目で、ウェントが言い放つ。
「確かにな」
「けど…参加には条件がある」
ウェントが一言付け加える。
「何だ?言ってみろ」
「トーソを、巻き込まないでくれ」




