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第90話 大化の改新

()()氏宗家を殲滅した中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)中臣鎌足(なかとみのかまたり)を側近として政治改革を断行した。

その最大の政策は何と言っても豪族から領地を取り上げ天皇家のものとする公地公民制であろう。

だが、当然反発が予想されることから原則とした。

そして戸籍を作り、水田を割り当てる「班田収授法(はんでんしゅうじゅのほう)」を作成し、税も「()(米)」、「(よう)(労役)」、「調(ちょう)(特産品)」と区分された。

その他に年号を制定した。

年号は一年の区切りを表し、出来事や祭祀を記録するのに必須であるが、今までなかった。

最初の年号を「大化(たいか)」とした。

ヤマトという国の名前も変え「日本」とした。

蘇我氏の専横が無くなったとはいえ、これほどの大改革を中大兄皇子が一人で考え実行したのだろうか? そんなことはありえない。

皇族の中でぬくぬくと育った中大兄皇子に、こんな革新的な教育がなされるわけがない。

これらすべての発案者は、中臣鎌足である。

鎌足は、モーセの兄アロンの末裔である。

秦一族と共に世界を放浪したレビ族なのだ。

鎌足も秦河勝と同等の知識を持ち合わせていたのである。

では、中大兄皇子は何をやったかといえば、ひたすら蘇我の血を排除し直系の皇室を守ることに終始した。

手始めに(じょ)(めい)天皇と蘇我馬子(そがのうまこ)の娘ホホテノイラツメとの間に生まれた古人(ふるひとの)大兄(おうえの)皇子(おうじ)を謀反の疑いをかけて攻め滅ぼした。

さらに乙巳(いっし)の変に協力した、()()石川(いしかわ)麻呂(まろ)も謀反の疑いをかけて攻め滅ぼし、蘇我の系統を消し去る努力をし続けたのである。

蘇我氏の影がだんだん薄くなるにしたがって中大兄皇子は、だんだん自身の思い通りになる国家運営がしたくなってきた。


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