二日目が一番沼にハマる
「……痛い」
俺が目を覚ましたのは朝の6時くらい。予定は9時だったのだが、大輝の足が顔に当たって寝れない。
「……なんで180度回転してんだ」
俺の顔に足が当たったということはそういうことだろう。なんで!? ねぇなんで!?
ま、まぁここで問いかけても起きる気配はない。
「はぁ……」
俺はベッドから窓際に移動した。東京の朝というのは騒がしいものだ。車が沢山走っている。スーツを来た人間も大勢いる。
まだ朝日が昇りきっていない。そんな時間だった。太陽がビルからこんにちは。やかましい。
「二度寝は……イスで寝るか」
俺はベッドで二度寝することを諦めた。大輝がくねくねしていたからだ。なので、微かな朝日を浴びながら寝るとしよう。
「おい! 起きろ! 寝坊した!」
その声で俺は起きた。いや、起こされた。目の前の大輝が焦っている。
「なに? どうした?」
「いや、それが寝すぎて朝ごはんの時間に間に合わない!」
「……」
どうやら、朝食付きのホテルだったらしい。まぁその時間は過ぎてるわけだが。
「今何時?」
「えーと……12時14分!」
……なるほど。お昼の時間だ。
俺達はとりあえずホテルから出た。だが、どこに行くのだろう。
「どこいくんだ? スーツケースもあるし」
「あぁ……スーツケースはどっかのロッカーに入れよう」
大輝によると、駅には大体ロッカーがあるらしい。まぁ、デカい方は500円かかるわけだけど。
俺達は適当な駅でロッカーを見つけてスーツケースをぶち込んだ。1個では足りなかったから2個のロッカーにぶち込んだ。1000円だ。1000円でなにができる?
「で? どうするの?」
「決まってんじゃん。お昼ご飯!」
大輝は輝く目で俺に訴えてくる。流石に俺もお腹すいた。なんせロッカー探すのに1時間12分かかったからね。
「そうだよな。何食べるの?」
「東京と言えば?」
「東京……」
俺の頭には東京と言えばの名物がない。いろんな物がありすぎてなにが東京名物かわからない。
「わからない? もんじゃだよ。もんじゃ。」
「もんじゃ……? もんじゃ焼きか」
「そう!」
大輝は俺の腕を掴んで連れて行った。隅田川に架かる勝ち鬨橋を渡って東京スカイツリーの近くにある店まで着いた。
「ここだよ!」
「雰囲気があるな」
俺達はそこに入り、もんじゃ焼きを頼んだ。2個頼もうとすると大輝が「もんじゃ焼きはみんなで食べるから」と1個でいいらしい。
そして材料が運ばれてきて、大輝が全部作ってくれた。食べようと思ったら「押しつけて焼いてから食べるんだよ」と大輝が教えてくれた。
「なんだ。バカうまいじゃん」




