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君たちの時代にいたい  作者: たかゆき宗也
【短編集】
52/53

もしも4人がハドワへ旅行に行ったら

 ハドワの沿岸沿いをアンジェ達4人は散歩していた。

 

「この木、夏になったらパイナップルが生えるんですかねっ?」


 アンジェは道に規則的に生える南国特有の木を見上げて言った。


「生えるとしたらココナツだろう」


 アメッサもチラリと木を見上げ歩いていた。


「ふはっ」

「お二人共、この木にはどちらも生えませんよ」

「えっ!? 嘘ですよねレイチェルさん!!?」


 リラとレイチェルは二人の会話を聞き笑いを堪えていた。


「暑いしあそこの屋台で飲み物買おうか」

「そうだな」


 アメッサの不服そうな顔を見たリラが話題を変える。


 屋台では南国のフルーツを使った飲み物が売られていた。

 4人はメニューが書かれた看板をまじまじと眺めた。


「注文は決まった?」

「はい!」

「決まりました」

「あぁ」


 リラの質問に3人はそれぞれ看板に指を指した。

 

「ふむふむ、まとめて注文して来ちゃうね」


 屋台に向かうリラの後をアメッサは着いて行った。

 このまま1人で行かせてしまえば、お金は要らないと言いかねないからだった。


「すみません、マンゴージュースを2つ、ココナツジュースを1つ、ライチジュースを1つ下さい!」

「はいよ〜!」


 リラは屋台の店員に丁寧に注文し、アメッサはすかさずお金を出していた。

 リラとアメッサの譲れない戦いが起きている中、アンジェとレイチェルは道を渡ろうとしているカニを眺めていた。



 

「はい、アンジェとレイチェルのマンゴージュースね」

「ありがとうございます!」

「ありがとうございます」


 リラは飲み物をアンジェとレイチェルに渡した。

 

「良かったですねアメッサさん、ココナツジュースがあって!」

「そういうお前はパイナップルジュースじゃないんだな」

「マンゴーの方が甘いので!」


 アンジェは話題に出していたパイナップルでは無くマンゴージュースを頼んでいた。



 


 ビーチで一通り遊び、夕方ホテルに着くとアンジェは一足先に眠りについた。


「私は部屋で待ってますので、お二人はどうぞ、1階のBARに行ってきてください」

「こいつは寝かせておけばいいんじゃないか?」

「いえ……私はまだお酒が飲めませんので」


 レイチェルは少し困った顔で言った。

 

「ふふ、そうか、レイチェルお前はまだ飲めないのか」

「じゃあお言葉に甘えて行ってくるね。何かあったらBARに来て」

「はい、行ってらっしゃい」


「来年になれば皆でお酒が飲めるね」

「そうだな」


 移動中リラはにこにこと笑っていた。


 

 BARに着き、早速注文をする。

 二人の手元には綺麗なカクテルが運ばれ、照明でグラスと氷が反射し眩しく輝いていた。


「それじゃあ乾杯」

「乾杯」


 グラスの合わさる音が静かに鳴った。

 

「アメッサのはオールドファッションドだっけ」

「あぁそうだ。リラはカンパリソーダか」

「うん! 一口飲む?」

「いや、いい」


 二人はハドワの旅行を振り返った。

 


 時刻と酔いが程よく回り部屋に戻るとアンジェとレイチェルは居らず、スパに行ってくるとメモが置かれていた。


「二人もハドワ楽しんでるみたいで良かった」

「そうだな、だが…………いや、今後のことはまた今度話そう」

「そうして」


 リラとアメッサは夜風に当たりながらアンジェとレイチェルの帰りを待った。


 その後二人が買ってきたアイスを4人で食べ、雑談もそこそこに眠りについた。

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