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ガダルカナル〜密林に消えていく星〜  作者: kazu
第三章「落日篇」
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第30話「こんにちは、新しい上官殿」

毎日投稿!とあんなにはっきり言っていたのに実行できてなくて申し訳ありませんでした…

やはり時間が確保できなく書く時間がありませんでした…

忙しい中書いている作品なのでどうかご勘弁をお願いしたいです…

投稿はこれからも続けますのでどうかよろしくお願いします。

9月15日 ガダルカナル島

横田が死んだあと、自分は食料のことと死亡のことを上官に伝えようと司令部テントに入った。


小嶋「小嶋一等水兵、入ります。」


???「おー、君があいつの話ていた小嶋君か。」

小嶋はいきなりそう言われ、なんのことかよくわかっていなかった。



だれだ…?この人…



しかし小嶋の疑問はすぐに消えることになる。


中尾大尉「やぁ、私は"佐原"の同期の中尾というものだ。これでも大尉をやっている。」

そう、彼は士官学校時代の佐原と同期であり別々の部隊であったものの同じ島に来ていた。

小嶋は佐原大尉が死んだことを知らないからこんなにはきはき喋れるのかと思い、現実を伝えようとした。


ここでは、夢など通用しないから。


小嶋「あっ…さ、佐原…さんは…」

中尾大尉「まて、もうすでに知っているよ。」

どうやら中尾大尉はすでに佐原大尉が戦死したことを知っていたようだ。

知っていることを話したくなかったのか、少し暗い顔になってしまう。


小嶋「っ…お気を悪くされたなら申し訳ありません…!」

小嶋はそう謝罪し、頭を下げた。

しかし中尾大尉は気を遣ってくれ…


中尾大尉「待て待て、お前が頭を下げる理由などどこにあるんだ。もともと佐原と出会ったときからお互いに"国のために死のう"と誓い会った仲だったんだ。今更奴に対する後悔もないし、俺に謝る必要もない。いいな?」

佐原大尉とは国のために死のうと誓い合った中らしく、今更死ぬことに悲しんではいれないと小嶋に言った。


でも、"国のために死のう"という言葉は少し小嶋にとっては深すぎたのかもしれなかった。



「俺はさ、母ちゃんに親孝行がしたいんだ。」



そんな国のために死にたいと"元々"言っていた、あいつのことを思い出してしまうからだ。


小嶋「っ…はい…」

小嶋は暗い顔になり、ランプに照らされているはずなのに帽子のつばによって中尾のほうから目元は見えなかった。

でも中尾は大体の感情を読み取った。


黙って出ていこうとする小嶋に声をかける。


中尾大尉「お、おい!さっきの言葉、思いつめんなよ…」


小島「…」

小嶋はコクリと頷いたあと、報告書を出して俯きながらテントを出ていった。


中尾は、その背中を見つめるしかなかった。


中尾大尉「(佐原、お前の部下を傷つけてしまった俺は上官失格だな…すまんな…)」

中尾は、ここのなかでそう謝った。



結局、何だったんだろう…



小嶋のなかにはまだ疑問が残っていた。

佐原大尉の同期だということは分かったが、結局自分にとってはなんの人物なんだろうと思った。

そうして、直接会うのはあれなため近くの士官殿に聞くことにした。


小嶋「すみません。中尾大尉を知っていますか?」


陸軍士官「中尾?あーあの海軍士官か。ちょうど小嶋、お前の部隊の隊長だったろ?」

陸軍士官はそう意外なことを告げる。


小嶋「あ、え?自分のでありますか?」


陸軍士官「そうだ。陸海軍共同の第三中隊を率いているぞ。まぁ、海軍も陸軍もかなり死んでいるらしいがな。」

どうやら中尾大尉は陸軍の川口支隊の生き残りの一部と海軍警備隊の一部を合わせた第三中隊という部隊の隊長らしい。

聞きたいことが聞けたため、陸軍士官と別れを告げる。


小嶋「すいません!ありがとうございました。それでは失礼します!」


陸軍士官「おう、今は陸海軍がお互いに助け合わねばならん。いつでも聞きに来いよ!」

とある陸軍士官そう優しく励ましてくれ、元気よく小嶋を送り出してくれた。



まだ、負けてないな…



そう思った小嶋は元気よく歩き出すが振り向いた瞬間、誰かとぶつかった。


小嶋「あ、すみません…でし…た…」


陸軍士官「あ…?」

そのとき目が合った瞬間、小島は確信した。

この人は…あのときの…



「この帝国軍人の恥さらしめが!」



そう、「イル川渡河作戦」の後、小島に次の作戦では死ねと命令してきた一木支隊の士官だった。


陸軍士官「お前、小嶋だな…?やはり生き残っていたか…」

陸軍士官はそう顔を怒りの感情に変えながら言う。


小嶋「は、はい…」


陸軍士官「私はあのとき、死ねと言ったんだぞ!この恥さらし目がぁぁぁぁ!」

そう怒鳴り声を上げながら陸軍士官は拳を振り上げる。

周りの兵士たちもその怒号に反応してこちらを心配そうに見たが、誰も助けはしてくれない。

そう、上官に反抗すれば反逆罪になるかもしれないからだ。



また、殴られるのか…



そう思った瞬間その振り上がっていた腕を誰かが掴む。


中尾大尉「私の部下に対する無駄な暴力は辞めてもらおうか。」


陸軍士官「な!くっ…くそ!覚えてろ!」

そう陸軍士官は中尾大尉に止められたあと、小嶋に捨て台詞を吐いてどこかへ歩いていった。


小嶋「あ、ありがとうございます…」


中尾大尉「いいんだよ、俺はお前の新しい上官なんだからな。いつでも佐原のときのように、頼れよ。」



そっか…やっぱり佐原さんはみんなのことを…


あんた…良い人だったよ…






さようなら、佐原大尉殿。


そしてこんにちは、新しい上官殿。



第三十話「こんにちは、新しい上官殿」



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