第15話「偵察隊」
今回はとうとう偵察隊編です。
小嶋たちがどうなっていってしまうのか…
どうぞお読みください。
それではどうぞ。
8月18日、日本陸軍一木大佐が率いる一木支隊がガダルカナル島に上陸した。
もちろん少数戦力の海軍陸戦隊はしばらくは一木支隊に協力することになった。
理由は明白だ。
長い期間ここにいた僕らにとってはこの島の構図など頭に入っている。
だからこそ僕らは…
8月19日 深夜 ガダルカナル島
小嶋「え…?僕らが偵察隊…?」
そう、佐原大尉に唐突に伝えられる。
現在俺たちは決戦の場所に選んだイル川に向かって行軍していた。
その行軍のなかで唐突に佐原大尉は告げていた。
佐原大尉「そうだ、君たちが陸軍の偵察隊に編入することでうまくイル川付近まで案内できるだろう。
そのため君たちを偵察隊に入れる。わかったな?」
そう佐原大尉は小嶋と中村に説明し、偵察隊に入隊させる。
もちろん返事は了解だ。
小嶋、中村「了解。偵察隊に編入します。」
そうして僕らは偵察隊の集団のところに入る。
どうやら偵察隊は陸軍の大尉の方が率いているそうだ。
まぁ階級が高いなら経験もあるはずだ。
きっと今回も大丈夫だ。
そうして、あいさつをする。
小嶋「こ、こんにちは…新しく編入した小嶋一等水兵であります。」
中村「同じく、中村であります。」
そう自己紹介をすると、偵察隊の人も返してくれる。
乱馬上等兵「おぉ!よろしくな!」
吉島一等兵「よろしくお願いいたします。」
ほかの方々も自己紹介をしてくれ、いい人たちだなと改めて認識させられる。
すると隊長らしき人も挨拶をしてくれる。
吉木大尉「私は吉木優大尉だ。この偵察隊の隊長をしている。不安なことがあればすぐ聞きに来い。いいな。」
そう吉木大尉は小嶋たちを優しく迎え入れてくれる。
小嶋達もそれにもちろん応える。
小嶋「はい!これからはよろしくお願いします!」
そう二人で挨拶をし、本題に移る。
吉木大尉「実はな…今も行軍はしているんだが、俺たちはその先を行って偵察をしなければならない。だからこそ君たち二人の案内が必要だ。どうか、頼むぞ。」
そう吉木は二人のことを頼る。
二人もこの人のために頑張ろうと張り切ろうとする。
中村「もちろん、この島の構図はあらかたはいっています。」
乱馬上等兵「おぉ!頼りがいがあるぜ!」
そう乱馬上等兵も湧き上がりそのタイミングで行軍を丁度始める。
吉木大尉「行ってまいります。少佐殿。」
とある少佐「よし、行って参れ。」
そうして少佐に報告をしたあと、我々約30人で編成された偵察隊はついにイル川に向かって行軍する。
あたりあたり危険な場所はあった。
森林の中に隠れながら進むと…
吉島「あっちいけ…!あっちいけ…!」
そう必死に銃剣を振り回す。
今目の前にいたのは蛇だった。
ここは日本ではなく東南アジアなためこんなところにいるヘビに噛まれたらどうなるかはだいたい全員が予想できるであろう。
そのためここらへんの自然の生物を兵士たちはひどく恐れていた。
「蚊」でさえ油断できない生物なのだから。
そうして、必死に銃剣を振り回した結果威嚇とはなったのかヘビは自然と後ろに下がっていきとうとう視界から消える。
吉島「ふぅ…良かった…」
吉木大尉「あまり、騒ぐなよ…」
そう言ってまた歩き出す。
小嶋たちはなるべく密林をとおりながらイル川に最短でつけるルートを歩いていた。
吉木大尉はただ黙って二人の言うルートを通っていた。
ここでなにか意見を出しても無駄だからだ。
階級より、経験がここでは上回る。
ミスをすればすぐに死ぬ。
だからこそ階級に頼らない2人を頼る。
そして、かなり歩いただろうか…
暑い…あの深夜から歩き出したのに…もう…昼前…
ガダルカナル島 イル川付近 12:00
とうとう、イル川が近い。
密林の奥に光りして見えてきた。
セミの鳴き声だって大きくなっている。
ここは…戦場なのか…?本当に…
そんな妄想をしてしまうほど、良き景色で自然だった。
しかし、そんな妄想はすぐに砕かれる。
吉木大尉「よし…!道だ!出るぞ…」
そうして、サッと川につながる道に出ると今更気づいてしまった。
ここ…やけに整備されてるな…
そうすると、いきなりすべての音が止まった。
なんだ…?
自然が止まったのか…?時が止まったのか…?
いや…時間は進んでるはず…
生きてるはず…
そして真横を見る。
そこに居たのは…
「米兵」だった。
お互いに顔を合わせてから数秒フリーズしていた。
しかしすぐお互いに敵なことに気づき、戦闘が始まってしまう。
俺達はどうやら警備の奴らと会ってしまったらしい…
乱馬上等兵「くっそ!!」
そう乱馬上等兵は言いながら三八式歩兵銃を米兵に向け、ズダンッ!と発砲する。
しかし米兵も反撃してくる。
ズバババンと敵はトンプソン短機関銃を乱射してくる。
たったその一斉射で、複数の隊員がやられてしまう。
隊員たち「ぎゃっ!!」「ぐぅ…!!」「ぐぁぁ!」
そんな苦しそうなうめき声や叫び声を上げながら倒れていく。
畜生!やらねぇと…!!
そう思い小嶋や中村も三八式歩兵銃を米兵に照準を合わせて放つ。
2人は殺れたもののそれでもまだ複数人は残っている。
まだまだズバババンと乱射してきてほとんど全員の隊員がやられてしまう。
そんな狭間にも、吉島隊員は本隊にこう無線を出す。
「ワレ、敵ト遭遇。交戦中。」
その無線を出した瞬間、無線機ごと吉島隊員は頭を撃ち抜かれる。
乱馬上等兵もトンプソンの餌食となってしまい、肩や足に弾丸を食らってしまう。
しかしとっさに乱馬上等兵はこう告げる。
乱馬上等兵「す、すまねぇ…!いけ…!隊長を連れて…逃げろ…小嶋ぁ…」
そう乱馬上等兵が告げると迷う暇もなく隊長を連れて二人は密林に消えていく。
そうして、3人でその戦闘から離脱した。
どうやら歩いているなかで気づいたが、隊長は腹をやられているらしい。
腹から血が出てきていて貫かれている部分から腸が少しずつ出てきている。
早く…早く看護兵に…!!
そう思いながら少しずつ歩き、また同日の夕方に本隊に帰還した。
すると慌てて行軍の列から横島陸軍中尉が出てくる。
横島陸軍中尉「大丈夫ですか!吉木大尉!」
しかし吉木大尉は返事をしない。
ぼくらが肩組を外すと、バタッと倒れる。
腸からは異臭がし、まぶたも閉じている。
小嶋「申し訳ありませんが…"死んでいます"…」
その言葉を聞いた瞬間、皆が絶望する。
偵察幹部が一人減ってしまったのだ。
偵察隊がなければ戦局は間違いなくこちらが不利になっていってしまう。
だからこそ、慌てすぎてしまった上層部はあの決断を下してしまったのだ。
「イル川渡河作戦」を…
第十五話「偵察隊」
今回は史実にいる渋谷大尉をモデルとしたキャラを出しておりますが全くの別物であり、本人とは全く関係ないのでそこは理解していただきたいです。
次回もお楽しみに。
それでは…また。




