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ガダルカナル〜密林に消えていく星〜  作者: kazu
第二章 「激闘篇」
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15/22

「狭き世界」

こんにちは!

今回は潜伏開始パートとなります!

どうぞお読みください!

それではどうぞ!

密林に潜伏した僕たちは、必死に隠れた。


かなり、歩いたな…


額には汗が溜まっており、髪が少し揺れるだけで汗が飛ぶ。


暑い…まだ…昼だぞ…


米軍は朝に上陸してきており、現在僕らは昼に何時間も歩いた。


とっくに水も尽きた…


喉が…渇いた…


もう声もほとんど出ない…出てもカスカスな声…


佐原大尉「いいか!この洞窟にしばらくは身を隠すぞ!」


佐原大尉は少しでかい洞窟を指さす。


やっと、ついた…


佐原大尉が指さした洞窟の目の前に来た瞬間、小嶋は倒れた。


意識が、なくなった。


2時間後

中村「おい…おきろ。」

そして、小嶋は目を覚ます。

小嶋「あ、あぁ…すまない…」


あれ…声がでる…


若干潤ってる気もするな…


中村「佐原さんの水をお前にやったんだ、お礼を言っておけ。」


「情に負けて助けようなんて思うなよ。」


あんたが…一番負けてるじゃねぇか…


そして、お礼を言いに行こうと洞窟の奥にあるという隊長室に行くことにした。

スタンッスタンッとよく響く。

そしてその隊長室のところにくると、


佐原大尉「入れ、誰かいるのだろう?」

そう行ってくる。

そして角から顔を出す。

佐原大尉「あぁ!小嶋一等水兵か。良かった。体調はどうかね?」

佐原大尉は一瞬にして真面目な顔からホッとした顔にかわり、あの時の冷酷な言葉が嘘のように思えた。


わざわざ心配まで…


そんな信頼を抱きながら答える。


小嶋「はい!喉も潤って声も出ます!隊長のおかげです!」

佐原大尉「ハハッ、そこまで元気なら心配することもないな。」

そうニコッと笑いながら佐原は言う。

そして机に座りながら佐原は聞く。

佐原大尉「どうやら私に用があったようだが、どうしたんだ?」

佐原は不思議そうにそう聞く。

小嶋はさっきのことを伝える。

小嶋「先ほども伝えたように、佐原さんが私に水を分けてくれたんですよね!それの、お礼を言いに来ようと思って。」

その言葉を聞いた時佐原の顔は少し優しい顔になる。

佐原大尉「いいんだ、兵士一人一人は今では重要な戦力だ。そのなかでも君は成績もよいからこれからも役に立つと思ってな。」


ハハッ…え…?


成績…?


役に立つ…?


助けたいから、助けたんじゃ…?


小嶋「戦力になるから助けたんですか…?」



佐原大尉「当たり前だろう。お前に情に負けるなと言った身だ。君にも、私にも情は過剰にはかけないが、「戦力」の話となると別だ。」


なんだよ…それ…


小嶋は少し怒りを覚える。

でも佐原大尉は命の恩人でもある。

だから、憎みに憎めない…


小嶋「まぁ…そうですね…」

小嶋は少し嫌そうに言う。


佐原大尉「まぁ…恨むな。」

そして小嶋に戻るように伝え、小嶋はさっきいた入り口側に戻る。

スタンッスタンッと足音を立てながら。


はぁ…なんでだろう…


セミの音は全く聞こえない…


寒い…


太陽はどこに行ったんだろう…


小嶋「ここの世界って…狭いな…」


そう、呟く。


??「確かに狭いよ。この洞窟は。」

そう、誰かに話しかけられる。

そして振り向くと懐かしい顔ぶれの人がいた。


小嶋「吉田中尉!!!」


その瞬間小嶋の顔に光が戻る。

そして思わず手を取ってしまう。


吉田中尉「ハハッ。そんなにうれしがられるなんて俺もよき上官になれたもんかな。」

小嶋「ずっと探してたんですよ!よく生きてましたね!」

小嶋は吉田にそう言葉をかける。

吉田中尉にも少し笑顔が出てくる。

お互いにニコッとした顔を合わせながら話す。


吉田中尉「そういえば我が隊自慢の部隊員が新しくできたんだ。紹介しよう。鈴木ー」

そう名前を呼ぶ。

すると奥の方からスタスタと歩いてくる。

鈴木「なにか、お呼びですか。」

鈴木はシュッとしていながらも意外と筋肉質な体をしていて顔もとても綺麗だ。

戦場にいなければ役者にでもなれたであろう。


だからこそ…


可哀想と思ってしまう…


吉田中尉「小嶋、このお前と同じ一等水兵が鈴木だ。新兵ながらも体術は凄腕だ。」


体術なんてここで役に立つのか…?


そんな事を考えながらも自己紹介する。


小嶋「吉田部隊の小嶋です。よろしくお願いします。」

鈴木「同じく鈴木です。よろしくお願いいたします。」

鈴木は少し丁寧に喋る人物だった。

少しそのことが気になり、聞く。


小嶋「なぁ、なんでそんなに敬語を使うんだ?同じ階級だろ?」

そうタメ口で聞く。

鈴木は丁寧に理由(わけ)を話す。

鈴木「私はまだ同じながらも経験が薄く、そこまで仕事経験がない下っ端です。あなたとは全く違う人間ですので気になさらず。」

鈴木は自分のことを下っ端という。


ならまともに戦えない俺はなんなんだ…


そう考えながらも今度は鈴木に聞かれる。


鈴木「あなたといつもいる、あの人は?」

そして中村を見る。

小嶋は中村のことを教えてあげる。


小嶋「あいつか?あいつは中村って言ってな、同じ階級だけど長い付き合いの戦友で訓練生時代から同期なんだ!」

そうやって元気にニコニコしながら中村のことを話す。

そんな小嶋を横目に、鈴木は中村を見つめる。


鈴木「中村…か…」

そう、小声で呟く。

あえて、小嶋に聞こえないように。


小嶋「どうした?鈴木。」

そのボーッとしたような様子に小嶋は心配する。

鈴木は焦りながらもその冷静さで突き通す。

鈴木「あっ、いえなんでもありません…私は用があるので…それでは…」

そう言って別れを告げ、洞窟の奥に行く。

吉田中尉も同伴し、ともに奥の方へ入っていく。


小嶋「あいつ…中村って言ったよな…?」


小嶋には、聞こえていた。


あえて聞こえていないと思われせるために少しだけ演技したのだ。


まんまと引っかかっていた。


しかし、小嶋はなんとも思っていなかった。


小嶋「とりあえず、中村のとこ行くか…中村ー!」

そう名前を呼びながら小嶋も中村のところへ戻っていく。

鈴木は横見に2人を見る。


鈴木「戦友…か…そんなの…」

吉田中尉「どうした?鈴木一等水兵。」

そう吉田に聞かれ、また冷静に話す。

鈴木「なんでもありません。行きましょう。」


そう行って、二人とも奥に戻っていった…


狭い狭い洞窟の奥へ…


狭き…世界へ…


第十話「狭い世界」






今回は潜伏開始パートでしたがどうでしたか?

佐原との関わり、鈴木との出会い…

これからの物語に必要なメンツですね。

これからも連載していきますのでどうぞよろしくお願いいたします!

それでは次回!

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