帝国とのやり取り
数日後。
エルフの村の屋敷に戻ってきていた。
ゼラが異世界から来た事を知ると全員が簡単に受け入れて内密にしてくれるのと事となった。
現在は魔大陸の城の一室を借りて帝国との取引について、
帝国からはルーガリの他にバンダルオとローミナ、
それから帝国で働いているレリアにその下で働いているオーロレとアーティアとルーンメル。
エルフからはアリシアとサリア。
そしてサタンとヘーゼナルボとエルヴィアの合計11名とゼラの会議が始まる。
「随分と国らしい場所だな。平和で美しく、農業と家畜の発展が物凄く早い。」
ルーガリは思ったことを口にする。
「まぁそこを中心に発展してるからな。食料を重点的に改善したからそろそろ食料の買い込みも無くなる。」
「そうか。んでそこのダークエルフは始めて会うな。」
「初めまして。エルヴィアと申します。今後ダークエルフの代表として参加させて頂きます。」
全員に自己紹介をした後、
「んで大工達は?。」
「こっちで用意出来た人数は1017人だ。」
「おほ。かなりの人数だな。」
「これもお前の資金と人気のおかげだ。仕事が少なくなって覇王の元で働けると皆喜んで参加してくれた。」
苦笑いをしながらいうルーガリ。
「凄かったんですよ。募集かけた次の日には帝国の殆どの大工の代表がやるって言いてきて言い争いになったぐらいなんですから。」
ローミナが呆れ顔で言う。
「事前説明でも魔大陸だが大丈夫かと説明したんじゃがものともしなかったの。」
ほっほっと笑いながら言うバンダルオ。
「見た感じだがゼラの方針はどのような感じなんだ?。」
ルーガリはどのように動いていくのか気になっている。
「とりあえずは住民区の拡大。壁は作らなくても結界を張れば問題ない。だからとりあえずは家を建てる。んで下水道を作るのと同時に水道も完成させる。風車も欲しいし水車も必要になるか。とりあえずは色々と建てる物が多いから大工は引き続き募集しておいてくれ。」
「わかったそのように進めよう。んでこっちでは住民を募集してるんだな?。」
「ああ。」
「なら300名程受け入れは可能か?。」
「まぁ可能だよな?。サタン。」
「ええ。問題ありませんがこちらの法に従う事と流行病の検査はお願いしますね。」
サタンは受け入れ自体には問題ないが最低限の事を頼む。
「・・・。受け入れ条件緩すぎないか?。」
「問題ありませんよ。性格に難があり、犯罪を犯す者は言葉では言えないぐらい厳しい生活を強いられる事になるので。既に3名の魔族が法に則って処罰されてます。」
「ちなみに罪は?。」
「強姦です。三人共に人間の女性を襲おうとした為です。」
「冒険者ランクA程度の犯罪者ならここの兵で取り押さえも容易いぐらい質が高いぞ。」
「ほう。それは今度模擬戦をお願いしたい。」
「構いませんよ。私の軍にも良い訓練になるでしょうし。」
「私の軍も入れてもらってもいいですか?。」
模擬戦をする流れになりそれの日程等を決める話が始まる。
ゼラは参加せずレリア、オーロレ、アーティア、ルーンメルに話しかける。
「それにしても結構久しぶりだな。」
「そうですね。」
「ご無沙汰しておりますゼラ様。」
「しっかし随分と仲が良くなったように見えるな。」
4人が並んで座っているのを見て言う。
「ですね。彼女達はかなり力になってもらっています。」
「そんな事ありません。レリアは私達なんかと違って人を救う研究を行い、成功しているではありませんか。」
「・・・医療学を本格的に開始したのか。」
ゼラは驚きながら聞く。
「はい。ルーガリ様が斡旋して下さったので早い段階で設立が出来ましたので。」
「私にはどう何が凄いか言えないんですがとにかく凄いんですよ。」
オーロレは興奮気味で説明する。
「毎週開かれる講義なんか私は何が何だか理解できないのに大勢の人が集まるんですよ。」
「え・・・。オーロレって講義内容が理解出来てないの・・・。」
アーティア、ルーンメルがそこに驚く。
「え・・・。アーティアとルーンメルは理解出来てるの・・・。」
「当たり前だよ。」
「この間は消化器官についての話だったけど・・・。」
「その前は心臓の話。」
「うぅ・・・。」
落ち込むオーロレ。
「でもオーロレは書類整理やスケジュール管理等で物凄く役に立ってるから。それにボディーガードもこなしてるんだから胸を張って大丈夫。」
「でも・・・。レリアは私より強いじゃないですか・・・。」
「そ・・・それは・・・。」
更に落ち込むオーロレ。
「はいはい。落ち込むな。」
ゼラは呆れながら言う。
「でも・・・。」
「ならレリアから教えてもらえ。学べば誰でも理解が出来るはずだから。」
「うん。理解したいなら全て教えてあげるからね。」
「はい!!。」
「んでレリア。」
「何でしょうか?。」
「医療学をこっちでも教える事って可能か?。」
ゼラの質問に対して考える。
「今は難しいですね。」
「今じゃなくていい。1~2年後とかにこっちの学園でも取り入れようかと思ってるんだ。」
「それはいいですね。では帝国での教えが一通り終え後継者育成が終えれば連絡させて頂きます。」
「すまんな。」
そしてゼラは横を見ると、
「相変わらず話が早いなお前。」
ルーガリが呆れながら見ていた。
「駄目か?。」
「いや。寧ろ願ったり叶ったりだ。より早く医療学を伸ばすには他国との競争等が必須になってくるからな。そしてこの国との同盟も強く出来るのも良い事だ。」
「ふ~ん。まぁルーガリが許可するってなら問題ないな。」
「しかし行動が早すぎませんか?。」
サタンが少し戸惑っている。
「そんな事は無い気がするが。」
「いや。お前の行動は早い。まぁでも早い方が良い事だらけだから歓迎だ。」
ヘーゼナルボは苦笑いしつつ言う。
「それで他にも要件あるんだろ?。」
「そうだな。娯楽施設を作ろうと思うんだけどさ。」
ゼラの言葉に全員が興味を示す。
「ほう。娯楽か。」
「いいですね。」
「っほっほ。私のような老耄でも楽しめますかな?。」
「とりあえず考えているのはこれなんだが。」
そういやって見せたのが銭湯についての企画書。
「銭湯?。」
「ゼラ様これは一体?。」
「まぁ皆が利用出来る公衆浴場だ。」
そう言って皆が企画書を確認する。
方針や効果、欠点等が書かれている。
「なる程な。」
「確かに体の汚れを落とす事は医療学でも効果的なんです。」
「ただ欠点が維持費や水の汚染ですか。」
「汚染については下水道が完成すれば解決出来る。維持費は使用料を取る事で賄えるはずだ。」
「確かにそれなら可能だな。その方向で動こう。」
ヘーゼナルボは企画書を懐のアイテムボックスにしまう。
「流石っすね。」
「ふん。お前だけに負担をかけるのは良くないからな。」
「おお。ツンデレ頂きました。」
「誰がツンデレだ。」
「ふむ。」
ルーガリはゼラとヘーゼナルボのやり取りを見ている。
「どうかしたの?。」
ローミナが首を傾けて聞く。
「いや。何でもない。」
「そう?。」
そしてその後は関税、貿易について長く話し合う事になった。




