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消滅の結晶


サリア以外が集合し準備を終えアビスワームが出現した場所へと到着する。

ワームはうねうねとその場で動いているだけで移動する様子は無い。

ただし数がかなり増えていてとても近づいて戦える状態ではなかった。


「それじゃ・・・ドーン!!。」


ゼラがそれを投げた。

中央付近にいるワームに直撃する。

結晶が輝きをまして次の瞬間に白と黒の光が合わさり歪み物凄い威力の爆発がワーム全体を襲う。

無論ゼラ達の場所までその爆発が襲うが属性無効耐性を付与しているので無傷である。


アビスワームは耐久と攻撃を極振りした特化型の魔物。

状態異常耐性はあるが属性耐性は一切無いので今回の消滅の結晶が特攻アイテム。


「凄い威力です・・・。」


「恐ろしいアイテムですね・・・。」


「これが一番手っ取り早いよね・・・。」


「くぅん・・・。」


「大丈夫だよ。無害だから。」


「無害ではありますがこの魔力の乱れでは魔力探知が機能してませんね。」


「ん。爆発の影響で乱れすぎて探知出来ない。私が突っ込んで確認してくる。」


そう言ってシスが一人で突撃する。

周囲を確認するが何一つ無い場所が出来上がった。


「・・・。」


「どうだ?。」


ゼラがシスの横に飛んでくる。


「大丈夫。ただ洞窟の方から嫌な感じがする。」


「分かった。ヌゥ。出番だぞ。」


「分かったけど・・・。本当に進むの・・・?。」


「ああ。別に戦闘は俺らに任せればいい。お前は補強等に力を入れてくれ。」


「分かった。」


そう言って洞窟の拡張を始める。

地面が揺れ広がっていく。

始めは人が3人並んでぎりぎり入れるぐらいだったが今は拡張されて戦闘をしても制限がかからない状態までになっている。


「凄いですね・・・。」


ナルベアが関心してヌゥを見ている。


「これでも一応女王なので。」


「私達と同じですからね。」


「まぁ今の私達より劣ってるけどね。」


ニコニコとするアウラとクスクスと笑うスィーナ。


「絶対そのうち追いついてやる・・・。」


「ふふ。ぐーたら寝てるだけの貴方に私達が負けるとでも?。」


「寝る子は育つから・・・。」


「とりあえずヌゥはこのまま壁の補強してついてきてくれ。」


「分かった。」


そう言って一同は中へ入っていく。


「そう言えばルシファーとミカエルはどうしたの?。」


リエは二人が居なかったので聞いてくる。


「留守番と言う名の聖国の進軍妨害。」


「それでいなかったのですね。」


「まぁ何かあれば飛んでくるから問題ないさ。それに最終兵器でもあるんだから。」


「実際かなり強いからね。何回か相手してもらったけど勝てなかったよ・・・。」


リエは落ち込んでいる。


「仕方ないさ。一応俺でも倒すのは苦労する。」


「苦労で済んでる辺り流石としか言えないよ・・・。」


「マスター。突入は?。」


「ああ。行こうか。これを投げつつ進むぞ。」


そう言って瘴気が濃くなれば投げては進みを繰り返して進んでいく。

投げるのはゼラで最前線で確認するのはシスとラズ。

そしてゼラを守る様に囲んで進んでいる。


「何故こんな手間を?。」


アリシアが疑問に思っている。


「簡単ですよ。アリシア様。アビスワームが出現しているから。ですよね?。」


「まぁそうだな。」


ナルベアは嬉しそうに笑う。


「けどそれだけじゃない。これの効果が特殊でなんでも物体を消滅させるんだよ。耐性持っていたら無害だけどな。それは外気にも影響する。瘴気とかも消滅してるだろ?。」


「先ほどと比べたら確かに薄いですね。息苦しさがかなり軽減されてます。」


チベルネが感じだことを言う。


「とりあえずこんな感じで進んでいく。それに瘴気は魔物を強化したり生み出したりするからこの方法じゃないと後方からも出現する可能性高くなるからな。少しでもその可能性を減らしたいからこの方法を取った。」


それからは少し濃くなったら消滅の結晶を使っては瘴気と一緒に魔物共々消し去って進んでいく。

道中弱った魔物をリエ達が率先して撃破している。


そして1時間程経った。


「ん・・・。少し寝る。」


「急ですね。」


「いや。反応的にもう先に何かがいるからな。少し休憩にして万全に近い状態で戦いたい。」


ナルベアはキャンプの準備を急いでする。

全員それに続いて役割を決めてやる事をやっていく。


「転移石が機能してませんね。」


アイテム確認をしている時にナルベアが気が付いた。


「まぁ何かしら妨害されてるんだろうな。最悪転移で逃げるって事は無理みたいだが対策はしておかないとな。」


そう言ってゼラは地面に何かを描いている。

近付いてきたのはアリシアだった。


「これは?。」


「ダンジョン用の転移トラップの魔法陣。」


「え?。そんな物あるんですか?。」


アリシアは興味本位で聞いてくる。


「まぁな。転写して罠を作る事が出来るトラップブックがあるからな。」


「へー。見せてもらっても?。」


「いいぞ。ほれ。」


罠が完成したので本を渡す。

中身を確認するがアリシアは内容が理解出来ず首を傾げる。


「これ・・・。どこの文字でしょうか・・・。」


読めなかったのは日本語、ルーン文字である。

ゲームでは魔法陣は基本ルーン文字で表されており。

説明は日本語、英語の二択になっている。


「あ~。読めないのか。そう言えばサリアも言ってたのを思い出したわ。とりあえずこんな文字等があるってだけ思っておいてくれるといい。」


そう言ってアリシアから本を受け取りそのついでに人形を放り込む。

魔法陣は光り人形は何処かへ飛んでいった。


「あの・・・。」


「ああ。あの人形なら出口付近に飛んだぞ。一応偵察も兼ねて飛ばした。魔物もいないっぽいし暫く放置すっかな。」


「なんか状況が分かるような言い方をしてますが・・・。」


「そらな。偵察用人形だから周囲状況を見渡せるぞ。後改造型だから少し程度なら戦闘も出来る様にしてる。」


「ゼラ様の少しは少しじゃない気がしますが・・・。」


「まぁそれより体休めておけよ。」


そう言ってナルベアが建てたテントへ入る。




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