↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/76

拠点


そして夜が明け日が昇り始めた。

途中リエから差し入れのサンドイッチと紅茶を休憩がてらに頂き、作業を続けた。


「・・・ぁうぁうぁ・・・。」


「お疲れさん。」


疲れ果てうつ伏せになるサリア。

それを苦笑いして眺めるゼラ。

完成したのは白黒に輝きを放つ結晶が10個完成していた。


「これで消滅の結晶がかなりストック出来たし助かったよ。」


消滅の結晶

対象の現在の最大HPの100%の割合ダメージを与える範囲爆発を発生させる。

全ての耐性に引っかかる特殊な割合ダメージ。

耐性一つにつき20%、無効に対しては100%ダメージカットされる。

割合ダメージの為ボスには無効。

破滅の結晶を999個で作れる。


「この量を一日でやるのはおかしいですよ・・・。」


ダークマターとホーリーミストをサリアが担当し、

ゼラは完成した無の結晶に破滅の粉を混ぜて9999個の破壊の結晶を作り、

その後に二人で999個をまとめて消滅の結晶を完成させた。


「まぁ備えだから。あのワームに対して有効な攻撃がこれしかないからなぁ~。」


「でもあれだけの素材でこれっぽちしか出来ないんですね・・・。」


「まぁな。これ作る費用に対して効果が微妙だからな。値段で言うと1つで金貨2000枚程だぞ。白金貨だと2枚だな。」


「2000!?。え?。え?。」


「ちなみに原価でだぞ。売りで出すなら白金貨10枚は欲しいかな。素材集めや製造工程等を考えると。」


「ですね。効果も危険な物でしょうし・・・。」


「そこまで危険・・・。いや街に落としたらやばいな。俺達みたいに耐性持ってない人ばっかだから大多数が即死するし。」


「・・・。危ないですね。厳重に保管しておいてくださいよ・・・。」


「まぁアイテムボックスに干渉出来る奴がいない限りは大丈夫かな。」


そう言って全ての消滅の結晶を回収する。

残った素材も回収し片付けを始める。


「すっかり日が昇りましたね。」


「そらな。眠たかったら寝てくるといいぞ。」


「ゼラ様は?。」


「俺は大丈夫だ。この後は食事して今後の予定を聞いて邪神の捜索とワームの処理を始めないとな。」


「私も・・・。」


そう言って立ち上がろうとするがふらつく。


「こら。無理するな。ちゃんとご飯食べて寝ろ。」


「ごめんなさい・・・。」


「でも一緒に食事はするだろ?。」


「はい!!。」


「じゃそこに座って待っててくれ。すぐに片付けるからな。」


そう言って3分もかからず片付けが終わる。

そして仮拠点へと向かうと、


「立派な施設ダナァ・・・。」


「私の技術でもこのぐらい出来るようになったんですよ?。」


サリアは胸を張って得意げな顔をしている。

サリアが作ったのは建築スクロール。

スクロールを開き必要な素材を集めることでスクロールに書いてある建物を建造出来る魔法のアイテム。

これはゼラには理解が出来ない。

理由は建築の知識が無い上に工程も詳しくないからである。

サリアが帝国の建築家に建築の事を教えて貰い、それを理解して工程を全てスクロールが自動化し一瞬で建築するように出来るようにした。

結果は国宝レベルのアイテムになっている。


帝国でも作ってくれないかと頼んできた。

しかしサリアは条件を厳しくしていて一軒家レベルが一つで金貨500~、拠点レベルになると白金貨30枚で交渉した。

作るのは簡単らしいが広めて良い技術じゃないと本人は言う。

建築家の仕事を取ってしまうのと、簡単に拠点が作れる為戦争に使われるのを嫌っているからである。


ゼラもそれを了承しておりゼラはそこまでそれを求めない。

緊急時には使えるようにはしていたので今回初のお披露目。


拠点ではなく白くて大きい二階建ての屋敷のようであった。


「これやりすぎじゃない?。」


「そんな事ないですよ。ゼラ様が拠点とする場所です。もう少し豪華にしても良かったって今でもおもっているんですから。」


「いやいやいや・・・。そんなのいらないから・・・。まぁとりあえずご飯食べようか。」


「じゃ案内させてもらいますね。」


そう言って中に入ると青と白の清潔感溢れる内装になっていた。

皆慌ただしく働いている。

料理をする者、洗濯をする者、情報を伝達する者と様々な仕事をしている。

大多数のダークエルフ達の大半は何かを諦めたような目をしている。


「おい。あの子達は大丈夫なのか?。」


「大丈夫ですよ。最初の私達と同じ気持ちなだけです。」


ニコニコと嬉しそうに答えるサリア。

そのまま中の案内をひと部屋以外は一通り終えた。


「では最後にゼラ様の寝室です。」


と言って入った部屋は二階のひと部屋。

二階の半分を寝室兼応接室として作った模様。


ベッドが3つ。

それもエルフ村にある屋敷のサイズが3つである。

室内にはソファーや机は勿論、ディスクワークも可能な机と棚もある。

そしてクローゼットも完備してあるので色々入っている模様。


机ではリエとアリシアとナルベアとサタンが情報をまとめたり、

必要な印を押したり、必要な物とそうじゃない物を分けてたりと忙しそうにしている。


「お帰りなさいませ。ゼラ様。」


一番に気がついたのはナルベアだった。

すぐに立ち上がりクローゼットからいつも着ている普段着を取り出して近付いて来る。


「ああ。悪いな。」


そう言って気にもせずに受け取りすぐに着替え終える。


「こちらは私が責任を持って洗濯させてもらいます。」


そう言って部屋から出て行く。


「早かったね。」


リエが一段落したので近づいてくる。


「サリアが優秀だからな。予定じゃもう少しかかると思ったが。」


「そっか。あ。お腹空いてるよね?。今朝食持ってくるからソファーに座って待ってて。」


リエも部屋の外へ急ぎ足で出て行く。

サリアは疲れたのかソファーで少し横になる。


「うう・・・。終わらない・・・。」


「アリシアさん。頑張ってください。私も頑張りますから。」


二人の机には山盛りになった書類があった。

それを片付ける為に大急ぎで尚且つミスが無いように作業をしている。


「ふ~ん。やっぱ大変だな。」


そう言って書類を一つ手に取り確認する。


「ダークエルフとやり取りをする為の書類か。」


「今後の事を考えるそうした方が良いかと。」


「それも私達が暮らしている国との連携をしてですのでかなり手続きが必要になるんです。」


「それから帝国とも連携するのでこれが必要な書類で・・・。」


「こちらがガンガオ様に連携を要請する書類ですね。」


そうやって説明を受けるゼラ。


「へ~。お。道も作るんだな。それから暫くは物資支援等を帝国やサタンの国でやってく感じか。」


「それがいいかと。私の村ではどうしても食料物資を出せる程余力はありませんので少し残念ですが・・・。」


「まぁアリシアの村は人数が人数だからな。まぁそこも今後考えて数年後には農業にも手出していく方がいいかもな。」


「そうですね。もう少し畑の改良して収穫量を増やして行かないといけませんね。」


「私達の国ではゼラ様のおかげで秋には大量に収穫が見込めます。それにその後にも植えるので春にも収穫が見込め、更に来年の夏までには春夏秋冬の四回の収穫を出来るように進めているので食料問題は来年で解決します。なので次に欲しいのは労働力ですね。」


「そこは帝国から雇うしかないな。建築は特に。」


「サリアさんのスクロールがあれば解決するのですが・・・。」


「駄目だよ。これは奥の手。今みたいに緊急時以外は高額で取引するよ。まぁゼラ様が作って欲しいって言われたら別だけど。」


チラチラっとゼラの方を見るサリア。


「別にいいだろ。正直来年には大規模な補修とか出来る予定なんだから問題は無いだろ。」


「そうですがやはり使える力は・・・。」


「ある程度は自重してお金を回さないと駄目だぞ。とりあえずこの調子だった人材が足りないのは分かった。ガンガオにも相談してみてもいいかもな。」


「そうですね。王とも相談しても良さそうですね。」


「まぁそれは聖国の動き方次第だな。」


そして部屋にリエが帰ってきた。

朝食をカートに乗せ、更にラズ達も運ぶのを手伝っていた。


「おはようラズ、ヴルリア、ピィーユ。」


「お早う御座います。殿。」


「うむ。」


「おはようマスター。」


「Zzz・・・。」


そしてヌゥは飛びながら寝てついてきていた。


「ごめんなさい・・・。この子相変わらずで・・・。」


「気にするな。ヌゥはやる時はやってくれてる。おっと・・・。」


リエの肩に乗っていたユピはゼラへ向かって飛ぶ。

ゼラは優しく抱きしめ受け止める。


「ああ!!。もうユピ!!。先輩に迷惑かけちゃ駄目!!。」


「忙しいな。な?。ユピ。」


返事をするように震える。

そしてそのままソファーに座り朝食が並べられ食べ始める。


朝食はフレンチトーストとサラダとコーヒーだった。

ゼラとサリアは一緒に朝食を食べる。

他の者は仕事に戻っており作業を続けていた。


「失礼します。」


そう言ってエルヴィアが入ってきた。


「おう。昨日ぶりだな。」


「あ。ご挨拶が遅れ申し訳ございません。」


「気にするな。食べながらで悪いが軽く自己紹介をしておこう。」


「いえ。お気になさらず。では私から。エルヴィア・マーカルアです。」


「ゼラだ。一応ここのトップだ。」


そしてエルヴィアも朝食を一緒にする事となった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。