邪神討伐準備
翌日。
魔大陸の城にゼラ達の他にガンガオが出席している。
事情を軽く説明すると顔色を変えて出席すると本人が言ってきたからである。
「・・・。実力者揃いだな・・・。肌で感じ取れる・・・。」
「んであの三人が。」
「赤髪がベリアナ、青髪がリューニャ、金髪がフローディアだな。」
簡単に教える。
「ふむ・・・。かなり育っているな。もはやEではなく最低でもBはあるな。」
「そら俺の訓練を耐えた後にアリシア達の特訓に耐えた根性に素質も十分だったからな。今は上位職の軽剣士、ハイアーチャー、ハイヒーラーでもう少しで最上位の職に就けるんじゃないかな。」
「ふむ・・・。お前は女性には優しいよな。」
「女性だからってかクズな男共しか見てないだけが正しいぞ。ベリアナ達はあの性犯罪の被害者だからな。力を欲しがったから鍛えただけ。」
「そうゆうことにしておこう。」
「ってな訳で、皆揃ったようだから今回の事態の説明をするぞ。ヘーゼナルボ任せた。」
「はぁ・・・。分かった。では俺から説明をする。」
渋々説明を始める。
今回は魔族と繋がりがあったダークエルフ達の集落周辺で異常な瘴気と病が蔓延している。
ヘーゼナルボが違和感を覚え直接出向いた事で事態が発覚した。
病は感染者のステータスを大幅に低下させる非常に厄介で集落は結界で守られていた為無事だが外に出れない為に情報も伝えられず、食料と水が底を尽きかけている。
ダークエルフの周辺周辺はここの魔物達と変わらないが瘴気で大幅に強化されているとの。
伝書鳩でいままでやり取りしていたが瘴気の影響で機能しておらず、また自国の改善等で対応がかなり遅れた。
出撃メンバーはゼラを含めた主力メンバーとその弟子であるアリシア達にベリアナ達も含まれている。
他のメンバーはゼラの後方支援に徹する事になる。
移動方法はヘーゼナルボが場所を覚えている為転移で向かう。
「以上だが。質問はあるか?。」
「はい。」
「サタン様、どうかしましたか?。」
「私も行っては駄目なのですか?。」
「今回は駄目です。未知の敵が出現する可能性があるので。」
「ではなぜアリシアさん達は良いのですか?。」
「アリシア様を守る為にナルベア達が護衛に回ります。そしてアリシア様がダークエルフと情報を共有したいとおっしゃったのと、編成時にゼラの推薦があったからです。ですので後方支援の方でお願いします。と言っても私達が集落に拠点を作った後にはそちらで情報の整理をしてもらいますのでそこはよろしくお願いします。」
「分かりました。ですがいざって時には私も戦います。これだけは譲れません。」
「分かっています。では他には?。」
「よろしいですか?。」
ミーティアルアが手を上げる。
「どうした脳筋。」
「脳筋脳筋やめてよ・・・。・・・って後方支援って何するの?。」
「状況に応じ行動しゼラを支援する。最初は向こうで炊き出しと拠点施設の建設だ。その後は追々になる。」
「分かった。」
「ちょっといい?。」
アルテミアが前に出て来た。
「どうした?。アルテミア。」
「病の対策は?。」
「それについてはこの薬をもらっている。」
そう言って取り出した薬品の小瓶を見せる。
「これはエクスリキュール。状態異常を服用から1日防ぐ物だ。実験も既に終えていて効果も問題ない。」
「本当に?。」
「本当だ。嘘だったら俺を殴ればいい。」
「分かったわ。」
アルテミアはそう言って下がった。
「他は?。」
シーンとしている。
「特に無いようなら早速行動に移る。ガンガオ殿はどうする?。」
「俺は情報を確認しに来ただけだ。事情は分かった。こっちの国で異常事態が起こった場合は貰った伝書鳩で伝える。」
「分かった。では各自準備を開始してくれ。」
そう言って一旦ゼラ達13人とヘーゼナルボが集まりゼラが作った転移石で全員で転移する。
転移で移動した先はエルフの村と似たような作りの集落が見えた。
辺り一帯は森で薄暗く、瘴気もあって魔物も凶暴化している。
神眼で病の情報を確認する。
低下の病
全てのステータスが半減する。
魔力の自然回復が半減する。
アイテム効果が半減する。
治療方法は状態異常回復で可能。
リキュール系アイテムやリミットガードで予防が可能。
「すんごいめんどくさい病だな。」
「予防は出来ているみたいだな。最初に来た時にだるさは無いな。」
「とりあえず挨拶か?。」
「そうだな。・・・まて。何か聞こえないか?。」
全員が耳を澄ませる。
集落の中で悲鳴と戦闘音が聞こえた。
「中からですね。」
「準備出来てる・・・。メディア・・・。」
「はい。私が先行します。皆さんはゆっくり来てください。」
そう言ってメディアが一人突撃していく。
「いつも通りで構いませんよね?。」
「ああ。安全第一。命を大事にだ。」
そう言って全員に強化魔法を施す。
その後メディアをゆっくり追う。
「初の高ランクの魔物討伐・・・。少し手が震えてる・・・。」
「大丈夫だよ。」
「そうです。訓練を思い出しながら確実に数を減らして戦えば何とでもなります。」
「とりあえず慢心は駄目。気を引き締めてついて行こう。」
ベリアナ達は周囲を警戒しながらついて行く。
「凄いねベリアナさん達。」
リエが四人を見てそう言う。
「そうだな。初の上位魔物との戦いなのに程よい緊張感を持っていて固くない。戦闘をしてもここのゴブリン程度なら余裕だろうな。」
「私は怖いです・・・。」
「そんなもんだろ。とりあえずリエはラズ達を上手く連携を取れば余裕だから自信を持つといい。」
「うん・・・。」
ゼラは恐怖を払うようにリエの頭を撫でる。
「敵はどこかな?。」
「もうリニったら・・・。」
「少しはマシになったかと思ったが相変わらずの乱射魔か・・・。」
「リニは変わらない・・・。銃が大好き・・・。昨日なんか準備で全部のメンテナンスを一人で楽しそうにやってた・・・。」
「リニにとって銃はゼラ様から頂いた宝物ですからね。私だってこの武器を大切にしてるんですよ?。まぁ今ではもう使えないんですけど・・・。」
ナルベアは腰につけた短剣を取り出す。
「メディアは大事な家族・・・。ゼラ様が生んでくれた大事な子・・・。」
「私もこの弓は今でも大事に使ってますからね。」
「私はこの間にこのネックレスを貰いました。高性能で見た目も気に入っていますね。」
「いいな~。私も何か欲しいかな。種族進化のお祝いって感じで。」
「まぁとりあえず今は仕事を片付けましょうか。」
全員が笑いながら頷きついて行く。




