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ジャンクフード


魔王城の台所。

昼食の準備をセリアナと準備している。


ゼラは可愛らしい白と赤のエプロン姿で無駄なく鼻歌を歌いながら大量の料理の仕込みをしている。

セリアナも同様のエプロンを付けてその動きを観察しつつもゼラに頼まれた事をしている。


「あの。ゼラ様。」


「ん?。」


「それは一体何を作っているんですか?。」


ゼラが仕込んでいるのはハンバーガーのパティ。

セリアナはその材料である肉を引く肉にする為にゼラから渡された機材に肉をいれてひき肉を作り続けている。


「まぁそのうち分かるさ。これだけあれば足りるかな?。」


そう言って約10kgのひき肉が味付けされこね終えた状態で大きなボウル状の器に4つ乗っている。


「かなりの量ですね。何人分でしょうか?。」


「まぁ兵士とここで働いてる人達だな。とりあえずこんなふうに形整えてくれるか?。」


そう言って5mm厚さ程度の手のひらサイズのパティが出来る。


「分かりました。」


そしてここでゼラの速度にセリアナは驚く。

適切な量を一回で取って10秒ぐらいで1枚を完成させたと同時に次の量も測り終えてまた次と無駄が一切ない。

そしてそこから更に速度が上がっていく。


「ゼラ様って本当に何でも出来るのですね。」


ゼラの半分の速度でパティを完成させながら言う。


「いや。これは慣れだぞ。長くやれば誰でも出来る様になる。ただ俺の場合はその慣れるまでの時間が短い。これは個人差だから気にするな。」


そう言ってどんどんパティを量産していく。


「私もお手伝いさせてもらいますね。」


サタンもエプロンを着用して手を洗った後にゼラの横に行き手伝う。


「・・・。」


セリアナはその行動に驚く。

この国の王が料理をする事に。


「ふふ。セリアナさん。私も料理はしますよ。まぁ最近始めたばかりですので自信はそこまでありませんが。」


「あ?。何言ってんだサタン。お前たった一月で味、見た目共に客に提供出来るレベルなのに自信ないって嫌味だぞ。」


「ゼラ様の料理の味に追いついていないのに自信持てと言われましても・・・。」


「そんなにゼラ様の料理って美味しいんですか?。」


セリアナは興味本位で聞く。


「そうですね。私達がまともな食べ物を食べてなかったとしても世界で一番美味だと言い切れます。」


「これがそんなに美味しい物に・・・。」


パティをじーっと見つめる。


「おい。体温で肉の脂が温まるから素早く形整えてくれよ。」


「あ・・・。はい。」


「なるほど。素早くその形にすればいいのですね。」


そしてどんどん出来上がった物はアイテムボックスに入れられ保存される。

30分程で全てがの形を整え終え、203枚のパティが出来上がる。


次に取り出したのは出来上がっているパンの生地。

それを拳より一回り小さいのもを三人で205個作り、ゼラがオーブンの使い方をセリアナに教えた後は任せる。


サタンはオニオンをみじん切りとゼラが作ったピクルスを薄く輪切りにしている。


ゼラは芋をフレンチフライドポテトの大きさにカットし水にさらしている。

サタンとセリアナはトマトや玉ねぎにレタスをカットしている。


そしてパンが焼きおえ少し冷ましている間に調理場を庭に変える。

そこで大きな鉄板を熱してパティを大量に焼けるようにして、大釜で大量の油でに揚げれるにして芋を揚げ始める。


「サタン。予定の時刻までにパンを横半分に切るのとサラダのドレッシングを頼めるか?。」


「分かりました。」


サタンは調理場に戻りパンを切りに行く。


「セリアナはその鉄板でパティを焼いていってくれ。予定では20枚ぐらいは一気に焼けるはずだ。んで反対側のテーブルに置いてある皿1枚に10枚乗っけたらその度に教えてくれ。」


「はい。では焼いていきますね。」


ゼラが芋を揚げているのを横目にパティをどんどん焼いていく。

そして全てのパティと芋の調理を終えた後はアイテムボックスに入れ調理場へ戻る。


「あ。ちょうど全部の仕込みと盛り付け、ドレッシング作成も終わったところです。」


調理場の台所には小皿が並び盛り付けられており、サタンはドレッシングのボウルをかき混ぜている。

バンズは綺麗に横に切ってオーブンの中や空いている場所に置いてある。


「うん。十分だな。時間までまだ20分余裕があるな。しっかしなんで今日に限って200食なん?。」


「当たり前ですよ。ゼラ様の料理は皆食べたがっていたのです。この機会に食べたいっと言う人が続出してなんとか200人までと言う条件でゼラ様が了承してくださったじゃないですか。」


「まぁ・・・。ギリギリだけどな。正直もう5人程は欲しいな。ってことだセリアナ。今後はここで食堂で人を育てて、戦力になるようにするんだぞ。まぁ食料とかはサタンから説明あると思うからそこは話し合いしてくれ。ってな訳でハンバーガーを完成させてしまうぞ。」


ゼラはバンズに焼きたてで保存されたパティを1枚とゼラが作ったプロセスチーズ、最後に特性のトマトソースとピクルスを乗せバンズの上部分を乗せて完成させる。


「どうだ?。簡単だろ?。」


「はい。では私達も乗せていきますね。」


「私はこれをあまり美味しそうに思えないのですが・・・。」


「まぁ食ってみろよ。ほれ。」


そう言ってゼラから差し出され恐る恐る一口食べる。


「どうだ?。」


「・・・。美味しいです・・・。なんですかこれ・・・。全てのバランスが絶妙に合っていて、旨み、甘味、塩味に酸味と香辛料の香りが押し寄せてきたと思ったらこのチーズのコクと香りでまた一層味が変わってトマトソースと物凄いあっています・・・。パンもふわふわで柔らかくこの挟んでいる物を考えて塩分が控えめですね・・・。それがまた程よい・・・。」


「そこまで褒めてもらえて何より。ただこれな。量しか考えてないからこの程度の味しか出せてないんだよ。」


「え?。」


「ふふ。ゼラ様が本気の料理。食べてみたいですよね?。」


サタンがハンバーガーを一つもぐもぐしながら言う。


「お前な・・・。」


「仕方ありません。美味しそうでつい・・・。」


「まぁいいがとりあえず全部完成させて兵士達に配るぞ。」


そう言ってポテトに塩をかけ、盛り付けたりするものの10分で盛り付けが終わる。


その後は兵士の隊長がその食事を各自に行き渡るように仕切り食べ始める。

そして食べた兵士達の半分がハンバーガーの中毒になり、自分でパンを焼き、肉をひき肉にしてパティを作り、トマトソースも自作し、普通のナチュラルチーズで自作するぐらいのブームとなる。

そこから様々な味が生まれる。


そして残りの半分はフライドポテトの中毒になり植物油で芋を切って揚げて食べる者が続出しその先のポテトチップスが生まれるまでのフライドポテトブームとなる。

そのポテトブームに紛れて揚げ物がブームとなり様々な揚げ物が生まれる。


いつしか魔物の国ではハンバーガーと揚げ物や有名となるがこれは先の話である。





「さて。次は俺らの昼食でも作ろうか。」


そう言って出したのはパスタ。


「あ。パスタですね。しかも生じゃないですか。」


「パスタって乾麺では・・・。」


セリアナは疑問に思う。

これがパスタなのかと。


「普通は保存出来る様に乾燥させた物が出回ってるな。けどこれは乾燥させてない普通の生パスタと言われる物だ。」


「ふむ・・・。産地に行けば見れるってことですね。」


「そうだ。サタンの場合は俺が一回生パスタを作ってやったら喜んで食べてたからな。」


「そうですね。あの魚介のトマトパスタは絶品でした・・・。またあれを?。」


「いや。今回はトマトはトマトでも別の物を使う。」


「楽しみです!!。」


明るい笑顔で喜ぶ。


「あの。私は何をすれば・・・。」


「あ。別にいいぞ。ただ見たかったら見とけばいい。」


「分かりました。」


そう言ってゼラは調理を始める。

パスタを人数分、サタン達5人、セリアナとゼラ、それにカミラ達の5人の計12人分より多い24人前

分のパスタを茹でれる量のお湯を沸かす。

合計3つの大きな鉄鍋で沸かすこととなった。

その沸かす間に自家製のベーコン、様々なきのこ、唐辛子を細かく切ったり、食べやすい大きさに切ったりしていく。

次に生で食べれるようにした玉子の黄身と白身を5つ分ける。

白身は分けてアイテムボックスに片付け保存する。

黄身をとき、少し混ぜた後に生クリームを入れ、自家製の粉チーズを大量に入れ混ぜ、胡椒とバジルで味を整えて放置。


次にパスタを茹でる。

一つだけ3分遅れで茹で始める。

全部にぶち込み、軽くかき混ぜてくっつかない様にした後は空いているフライパンにオリーブオイルを軽く熱する。

その熱している間ににんにくの様な皮が剥がされ処理されている物を5つをみじん切り、もう5個は輪切りにしていく。


「ちょちょっとまって下さい!!。」


「ん?。」


「それ臭実ですよね!!。」


「ああ。これか?。そうだが?。まぁ生で食べたら臭くて辛いが油で熱してやると美味しいぞ。」


「え・・・。あ・・・。そうですか・・・。え・・・。」


この世界のにんにくは臭実と呼ばれ誰も食べない。

強烈な匂いと辛さで誰も食べようと思わなかった。

だがゼラは知っている。

にんにくの旨さを。


サタンはただただゼラの調理姿をジーっと眺めているだけ。

セリアナはおどおどとし始める。


そしてにんにくをそれぞれのフライパンに入れオリーブオイルに香りを付けていく。

焦げない程度に焼いた後はみじん切りの方にはキノコとベーコン、輪切りの方にはベーコンを入れる。

そして炒めキノコに火が通った所でパスタが茹で上がる。

つかさずパスタの茹でたお湯を2つに投入にキノコの方には細かく切った唐辛子と胡椒で味付け、もう一つにはトマトソースを入れ胡椒で味を整えて、湯切りしたパスタを加えてソースと絡めて二つを完成させ大きなお皿に盛り付け完成。


そしてフライパンを一つ熱し、オリーブオイルでベーコンを炒める。

その間にパスタが茹で上がる。

湯切りしソースに入れる。

そしてベーコンも入れ混ぜる。

絡めてお皿に盛り付け粗めの胡椒をかけて完成。


「ほれ。ぺぺノンとトマトガーリックにカルボナーラの完成だ。運ぶのを手伝ってくれ。」


「分かりました!!。」


「うう・・・。物凄い速さで完成した・・・。お父さんもこれぐらいしてた気がする・・・。」


そして食事が始まった。

戦争という名の食事が、


「あ!!。この脳筋!!。俺のカルボナーラ横取りするな!!。」


「ヘーゼナルボ。食事とは戦いです。」


「何きりっとした顔で言ってやがる!!。」


「あ!!。私のトマトガーリックが・・・。やったな・・・。」


ヘーゼナルボとミーティアルアが争う。


「もう。あの子達は・・・。」


「まぁ良いではないですかアルテミア。しかし本当に美味しいですね。」


「正直ゼラ様の料理食べると本当に他の食べ物が美味しくなるなるわ・・・。」


「まぁ私も努力してますから。そのうち美味しいと言わせます。」


「期待しておきます。とりあえず堪能しないと・・・。ていうか二人も連れてきたらよかったかな・・・。」


サタンとアルテミアはゆっくりと味わいながら食べる。


「ん~めぇ!!。」


「本当に美味しいな!!。」


「ミーティアルア様に鍛えてもらって良かった・・・。」


「本当に美味しいね。カミラ。」


「ええ。前食べた物より美味しいわ。」


五人も食べ続ける。


「これ・・・。本当に臭実なんですか・・・。ありえないぐらい美味しいんですが・・・。」


「火を通すと美味しくなるんだよ。生は不味いが。とりあえず今後は色々固定概念をぶち壊す感じで教えてくからオリジナルも頑張って考えてくれよ?。」


「できる限り頑張ります!!。」


「っほっほ。セリアナ様、このデーミも力をお貸し致します。何か困った事がありましたら気軽に相談してください。」


「有難うございます。では早速今日の夕飯の話なんですが・・・。」


とセリアナは早速育成を開始するようであった。


そして食事が終わりゼラは帰る事にした。


「じゃ俺は一旦帰るわ。ヘーゼ、とりあえず明後日の朝にここに来るわ。」


「分かった。それまでには色々まとめておく。」


ヘーゼナルボは頷き了解する。


「サタン。」


「はい?。」


「今日はありがとうな。」


「?。私は何もしていませんが・・・。」


「まぁ分からなかったらいい。じゃセリアナ。困ったら色々サタンやデーミに聞け。それでも解決ができなかったら俺に相談しろ。」


「分かりました。ですができる限り自分の力でやりたいと思ってます。」


「頼んだぞ。」


ゼラは笑う。


「はい!!。」


セリアナも笑顔で返す。

そして魔大陸を後にする。


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