今後
「帰ってき・・・た・・・あ?。」
「あ・・・。」
地下室に転移し上がってきたらそこにはリエがメイド服を着て料理をしていた。
「・・・。おう。久々。半年ぶりぐらいなのか?。」
「先輩・・・。生きてた・・・。本当に・・・。生きてた・・・。」
涙を流しながらゼラに抱きしめる。
「あ~。すまんな。」
「生きてた・・・。いきてたよぅ・・・。うえぇん・・・。」
暫く泣き続けるリエ。
近くにシスやルシファー達がいるのも気にせず。
そして我に返った次の瞬間。
「あわ・・・。あわわわわわ・・・。」
顔を真っ赤にし、
「ほにゃぁああああああああああああああああああああああああ!!。」
物凄い勢いで走り自分が浸かっている二階の部屋へ。
「おう・・・。元気だなぁ・・・。」
「リエ様どうしたの?。」
「恥ずかしくなったんだよ。」
「そう。後で謝る。」
「気にするなシス。あれは自爆だ。そのうち降りてくる。」
ルシファーはケラケラと笑いながら言う。
「そうですね。人前で大泣きは恥ずかしいですもんね。穴があったら入りたいぐらいです。」
ミカエルはうんうんと頷きながら納得している。
「私とスィーナで様子を見てきますね。」
「任せて。あまり刺激しないようにして連れてくるから。」
そう言って二人は二階へと向かう。
「さて。何を作ってたんかなぁ~?。」
興味があったので料理を確認する。
「ふむ・・・。もう完成間近の肉じゃがだな。味見味見。」
スプーンで掬って煮汁の味を確認する。
「ん~。やっぱこの醤油モドキだと微妙だな。美味しいけど何かが違う。」
「マスター。私にも。」
「はいはい。」
シスにも新しいスプーンで煮汁を味見させてみる。
「・・・。美味しい優しい味。リエ様の性格出てる。」
「シスには高評価か。」
「うん。これは愛情一杯入ってる料理。」
「とりあえず火を止めておくか。このまま10分~20分放置で完成だな。」
蓋をして台所を離れ服装をいつもの半袖ジーンズパンツに変えソファーに横になる。
「そういやナルベア達はお出かけかな?。」
「分からない。けど家には居ない。」
「まぁそのうち帰ってくんだろ。ルシファーとミカエルは物等を壊さないなら適当に探索していいぞ。」
二人は顔を見合って頷き探索へと行く。
それと入れ違いでリエが戻ってきた。
「・・・。ごめんなさい・・・。」
「まぁ気にするな。それより無事に着いて良かったよ。」
「あ・・・。」
立ち上がり近づいてリエを抱きしめ頭を撫でる。
「先輩も生きていて良かったです・・・。それで今後は?。」
「おう。じゃ少し話そうか。とりあえず全員出せるか?。」
「うん。出せるよ。皆、出てきて。」
そう言うと後ろに並んで現れる。
「久しいな。ラズ、ヴルリア、ピーニュ。元気にしてたか?。」
「「「あ・・・。ああ・・・。」」」
三人はすぐにその場で跪いて、
「お久しぶりでございます。」
「お会いでき、そして会話が出来て私達は幸せ者です。」
「これよりマスターの命令を一番とさせてもらいます。」
「なら今まで通りリエに尽くしてやってくれ。しつこい奴はヤっても構わない。リエが優しさで見逃したとしてもお前たちは最後まで気を抜くなよ。しっかし服、良く似合ってるぞ。」
三人は跪きながら照れる。
「先輩・・・。そこまで残酷にならなくても・・・。」
リエはゼラの言葉に軽く引き笑いしながら言う。
そしてリエを離して二人は椅子に座りリエの後ろにはラズ達四人が立ち、ユピはリエの膝を陣取っている。
ゼラの後ろにはアウラとスィーナ、そして当然の様に膝に座っているシス。
「リエ。向こうとは違う。この世界で死んで蘇生時間を経過すれば多分生き返らす方法は無い。」
「・・・。そうなの?。」
「ああ。既に実験は済ませている。生き返らない。だから注意しろ。人を見極め敵なら徹底的に潰さないとこっちがやられる。」
「・・・。分かった。先輩がそこまで言うなら命令に従うだけ。」
「それと俺とシスのレベルは上限開放していて今130になっている。」
跪いている三人がガタッと反応する。
「だから運が良ければ強くなれるぞ。他にも・・・。」
特攻系のスレイヤー。
行動に伴う能力向上系。
英雄という称号による特別なスキルなど様々なスキルがあると伝える。
「つまり今後の予定は私達を更に強くする感じでいいんですか?。」
「そうだ。リエ達のレベルの上限開放は済ませたい。それと並行してアウラとスィーナのレベルも上限開放をした。ただ条件があって、上限開放を持った獲物かレベルが分からない神を討伐する必要があるんだよ。」
「分からない?。」
「そう。神眼でも表示されない。これは向こうと違う。正直バフデバフをしてこない分かなり弱いんだけどな。それでも強くなれる。」
「情報収集って事で?。」
「そうだな。ガンガオに・・・あ、ガンガオは知ってるよな?。」
「はい。」
「そいつに情報を集めてもらってる。んでその中でも面白い情報があった。」
そう言ってアイテムボックスから資料を取り出し並べる。
「これは・・・。合成ダンジョンみたいですね。向こうでエンドコンテンツの。」
合成ダンジョン
アイテムを5つ入れるとダンジョンが生成される。
アイテムのレアと質やジャンルで敵の種類、強さ、ドロップアイテムが変わる向こうで今一番盛んなコンテンツだったもの。
「そう。ガンガオもこれで無理やり強くされたって言ってたから間違いなく狩場になる。これがルールな。」
「えっと・・・。1、ダンジョン内に入れるのは最大5人まででそれ以上入ると入ってきた一人は別部屋に隔離され死神と強制戦闘になる。2、装備の持ち込みは可能だがアイテムの持ち込みは不可能。3、クリアするまで脱出不可能で内部の壁やオブジェクトを破壊する事は不可能。あれ?。向こうじゃ最大30人同時で攻略可能でしたよね?。死神もそこまで強くなくて先輩がソロで討伐してましたし。」
「それは向こうでの話。死神の能力がまんまなら勝てるがもし行動パターンや戦闘方法が違ったり、ステータス強かったり、未知のスキル持ちだったら負ける可能性だってある。」
「なら5人で挑むのが正解ですね。」
「ただ俺は死神と戦いたい。」
「相変わらずの戦闘狂・・・。」
「戦いたくない?。」
「死なないって約束してください。」
「おk。死なない。ってなわけでこれが合成ダンジョンにぶち込むアイテムな。」
そう言ってエリクサーとマキシマムの弾と榴弾にエメラルドと魔水晶。
「これ全部高品質ですよね?。」
「勿論さ。ボスは間違いなく神級が出てくるが向こうの最強のエンド級の2~3歩手前だな。」
「勝てるんですか・・・?。」
「リエがいるんだから勝てる。本来なら難易度下げるつもりだったが俺が補助すれば問題ないはず。」
「さてまずはメンタル強化の為に色々と魔物を倒しに行くか。てかなんでメイド服着てんの?。」
「今頃気付きますか・・・。まぁ可愛いかったからですよ。」
「そっか。似合ってるぞ。そうだ肉じゃがって今から食べるのか?。」
「あ・・・。火・・・。」
「大丈夫消しておいたから。」
「っほ・・・。無駄にせずに済んだ・・・。有難うございます。」
そう言ってキッチンへ。
「んぁ?。終わった?。」
「相変わらず眠そうだな。そのソファーで寝るといいぞ。」
「ん・・・。ありがとう・・・。マスターの先輩、凄く優しい・・・。」
そう言って横になり寝始める。
「ほら。冷えるからこれも。」
「ん・・・。あったかくていい匂い・・・。すやぁ・・・。」
毛布をかけるとすぐに寝てしまったヌゥ。
「寝るのはや・・・。」
「すいません・・・。注意しておきます・・・。」
ラズが申し訳なさそうに言う。
「気にするな。これはこの子の個性だ。ちゃんと仕事はしてくれる良い子だって俺は知ってる。」
「よく分かりますね。」
「流石はマスター。私達を仲良くさせただけあるわ。」
「さ。久々に会ったんた。昼にでも訓練しようか。」
「「「はい!!。」」」
意気揚々と返事をする。
「シス、アウラ、スィーナ。三人と久々に話出来るんだからしておけよ。」
「ん。」
「分かってますよ。」
「正直ウズウズしてるんだよ?。」
「そっか。なら俺は部屋で情報の整理してくる。昼できたら呼びに来て。」
全員が分かりましたと一斉に言う。
そして部屋へ向かうゼラを見届けた後その場に残った使い魔達で話し合いが始まる。
「お久しぶりです皆さん。」
「ラズ達も久々。」
「愛も変わらずベッタリですね。」
「良いじゃないか。誰も気にしないさ。」
「そうよ。」
「まぁあまり主様を困らせない程度でイチャイチャしてよ。」
「ってその子は?。」
「初めまして。私はシルヴィア。宜しくお願いします先輩方。」
「わぁ・・・。可愛らしいワンちゃんだ・・・。」
「すいません・・・。犬ではありません・・・。」
「そうだよ。シルヴィアはフェンリルだよ。狼だよ。かっこよくて強くて美しく可愛いんだよ。」
「あのスィーナ様・・・。そんなに褒めないでください・・・。」
「本当に可愛いな。スィーナ。この子譲ってくれ。」
「ダメ!!。この子は私の従者なの!!。」
「そうか・・・。それは駄目だな。けどモフらせてくれ。」
「それぐらいならいいよ。」
「ああ・・・。この触り心地最高だな・・・。」
「ずるい!!。私も触る!!。」
ピーニュとヴルリアにもふもふされ若干苦しそうではあったが抵抗はしないシルヴィア。
「強そうですね。」
「強いよ。私もミスすると負ける。」
「そんなにですか・・・。」
「まぁそれはさておきラズにはこれを食べる権利を与えます。」
アウラが渡したのはゼラが作ったラザニア。
アイテムボックスに非常食としてぶっ込んでいた。
しかも状態が保存される為出来立てほやほやのアツアツ。
「これは?。」
「マスターが作ったラザニア。凄く美味しいよ。」
「ええ。お腹が空いた時に食べようかと思いましたが是非ラズに食べてもらいたいと思って。はいこれで食べてみてください。」
「ではいただきます。」
一口食べる。
「・・・。美味しい・・・。なにこれ・・・。こんな食べ物食べた事ない・・・。」
「そうでしょそうでしょ!!。これからたまにですがマスターが色々料理を作ってくれるので沢山食べれますよ。」
「ああ!!。楽しみで仕方なくなる!!。しかもマスターの手作り・・・。ああ・・・。生きていてよかった・・・。」
「なになに?。それマスターが作った食べ物?。」
「美味しそうだな。」
「ほら二人にも分けてやる。ほらヴルリア、あー。」
「あ・・・ん・・・もぐもぐ・・・。う・・・うますぎる・・・。なんだこれ!!。」
「ずるいずるい私も。」
「ほら。あー。」
「あーむ・・・。モグモグ・・・。おいひい!!。」
「何食べてるの?。」
「あ。姉様。これです。食べます?。」
「あ。ラザニアだ。誰が作ったの?。」
「マスター。」
「頂く。」
「はい。どうぞ。」
「はむ・・・。これは・・・。凄まじい旨みが口に広がるね・・・。美味しい・・・。先輩また料理の腕上がってる・・・。あ。ユピも食べたいの?。」
肩にいるユピが震えて訴えていた。
「どうぞ。」
そう言ってフォークで刺したラザニア差し出すと体に吸い込まれていった。
「え?。ユピ?。」
体の震えを止めてその場で崩れ落ちる。
地面に叩きつけられベチャっとなる。
「え?。え?。大丈夫みたいだけど・・・。」
「美味しすぎて気絶した?。」
「う・・・うん。そうみたい・・・。」
その後ユピはせがむようにラズに絡まりつく。
「だから無いよ。マスターが作るまで待ってって。あん・・・。そんなとこまさぐっても無いって・・・。」
「ユピ。肉じゃがならあるけど・・・。」
そう言って差し出してみる。
しかし吸収した後違うって言っているのかまたブルブルと音を立てて震える。
「うう・・・。先輩にユピ取られた・・・。」
その後昼食を作ることとなりシスが作ったグラタンでユピはとりあえず満足したのか落ち着いた。




