人外?
昼食時、ルシファーとミカエルを自己紹介をしなが食べた後ギルドの訓練所にて。
「ごほ・・・。ごほ・・・。はぁ・・・。やっぱ今のじゃ避けきれないか・・・。」
「だ・・・大丈夫ですか!?。」
「マスター。流石にこれは無茶。」
「私たち6人相手に逃げ切れる訳が無いだろう。」
「でも10分も耐えるって凄いです・・・。これで増援が来たら私達の負けでしょうし。」
「なんであれだけの猛攻を耐えるんでしょうか?。」
「僕達と見えてるものが違うからじゃないかな?。」
ゼラはシス、アウラ、スィーナ、ラズ、ヴルリア、ピーニュ相手に対多数の戦闘訓練をしていた。
流石に捉えられ大打撃をくらい地面にひれ伏している。
「先輩の動き流石にキモいですよ・・・。」
「酷いなぁ・・・。でも自分でもそう思う。こっちに来てから色々体を使った実験とか回避方法の確認とか新しい挙動の確認に当たり判定の確認とかまぁ色々やった結果が今の挙動に繋がってる。ただ向こうより回避性能は低いんだよな。向こうだったら回避出来る攻撃が回避できないんだよ。さっきもそのせい。」
「え?。向こうと違うの?。」
「うん。まぁキャンセル行動が出来ないって感じ。スキルの硬直をスキルで上書きは出来ないって言ったらいいかな。」
「それって結構致命的じゃないかな・・・。」
「まぁ慣れればいけると思う。とりあえずもう一戦やるぞ!!。」
「元気だなぁ~。」
「くぅん?。」
「あ。大丈夫だよ。元気だよ。」
ゼラの行動に心配を覚えつつも振り払う。
心配そうにシルヴィアはリエの顔を伺いリエは頭を撫でる。
「ルシファー。ゼラ様の実力は物凄いですね。」
「凄いとかじゃないな。あれはもはや超人だ。反応速度とそれに追いつく体。そして軽く見積もって5手先まで見通す洞察力。人間ではないな。」
横で見ていたルシファーとミカエルもゼラの戦闘能力に予想外過ぎて驚く。
「先輩は人間。ヒューマンです。気持ち悪い動きはしますが人間ですからね。」
「お主もそっち側の人間では?。」
「私はあそこまで気持ち悪くないです!!。」
「おい!!。聞こえてるっうぉ!?。」
「マスター隙だらけ。」
「もらいました!!。」
「げふ・・・。」
「「「あ・・・。」」」
リエ達はシスとラズのクロス斬りを直撃を目の当たりにし呆然とする。
そして壁に激突し土煙が上がる。
「あ。やりすぎた。」
「・・・。マスター!!。ご無事ですか!!。」
「ちょ!?。シス様、ラズ!!。やりすぎですよ!!。」
「うぁ・・・。これ生きてるよね・・・。」
「勝手に殺すなよ。あ~。痛すぎ。笑えない。」
直撃はしたものの致命傷ではなかった為回復魔術で全回復していた。
「「っほ・・・。」」
「もうシス様。それにラズももう少し直前で手加減出来ないのか?。」
「無理。少しでも緩めたら怒られるから。」
「そうですよね・・・。」
「構わんぞ。死なない程度なら。」
「でもこのままだとマスター死んじゃいそう・・・。」
「ピーニュは心配症だなぁ~。よしよし。」
「う~。心配してるんだよ?。」
頭を撫でても落ち着かないピーニュ。
「そこは耐えてくれ。俺が強くなる為の訓練でお前達も戦術の組み方の訓練になるんだから。」
「うぅ・・・。じゃ後で何か作って。」
「それぐらいならいいぞ。さぁ再開だ!!。」
そしてまた戦いが始まる。
「元気だな。」
「そうですねぇ~。あ。お茶でも入れましょうか?。」
「あ。いいですね。」
「お茶菓子はなんだ?。」
「っふっふっふ。クッキーです。そこは抜かりありませよ。」
「ワン!!。」
「はい。シルヴィアの分もあるので大丈夫ですよ。」
三人と一匹はお茶を始める。
そして三時間後。
「ぜぇ・・・。ぜぇ・・・。なんとか・・・30分生き残った・・・んは・・・はぁ・・・はぁ・・・。」
バタっと大の字に倒れる。
「この人数で負けるのは悔しい。」
「流石というか何というか・・・。」
「もう言い返す言葉ないですね。」
「流石は私達のマスターだね。」
「全員全力でやったんだ。褒めるしかないだろう。」
「うん。やっぱりかっこよくて強いマスターだね。」
「あ?。終わったの?。」
リエは壁にもたれかかりその左右でルシファーとミカエルが寝ており膝でシルヴィアが小さくなって丸まってユピがリエの頭上で寝ていた。
「なんだその光景・・・。ある意味レアだな。」
回復魔術を施し全回復し近付く。
「ん~。なんて言ったらいいんだろ?。心地良いって言って皆寝ちゃった。」
「そっか。とりあえず。」
「おかえりなさいませ。ゼラ様。」
「うぉ!?。」
ナルベアが気配も無く後ろに現れ驚きゼラがリエの方へ突っ込んでしまった。
「いたい・・・。なんだ?。」
「うぅ・・・。壁に頭ぶつけた・・・。」
「くぅん・・・。」
「おもい・・・ってユピ!!。大丈夫!?。」
肩を強打したルシファーと頭を強打したミカエル。
ゼラの勢いと体重が全部かかったシルヴィアとリエと衝撃で落ちてゼラが腕でぐちゃぐちゃに潰されてしまったユピ。
ユピはすぐに元に戻りプルッとする。
「っほ・・・。よかった。」
「おい。ナルベア。お前いつの間に気配消せるようになった。」
「いえ消してはいませんが転移で現れただけですよ?。」
「もう覚えたのか・・・。」
「はい。知識さえあれば造作もありませんよ。」
「んで。どこに行ってたんだ?。」
立ち上がり服に付いたホコリやゴミを払う。
「はい。今日はギルドの依頼でランクAの討伐依頼1件と受けられていなかった全てのランクの収集依頼8件をこなしてました。リエ様には出かけるとしか言っていなかったので情報が伝わってなかったこと謝罪させてもらいます。それでこれが収穫物と報酬金のリストになります。」
そう言ってスクロールを渡される。
「・・・。結構収穫してるな。」
C~Aまでの収集の依頼で欲しがられる素材が大量に金貨30枚と記載されていた。
「そうですね。これで暫くは問題ないかと。よく依頼される種類の物はストック数上限まで。回復ポーションの素材も5スタック分を上限まで。その他は大体60~70%程の量を確保してます。」
「助かったよ。じゃ褒美は何がいい?。」
「そうですね。私は一日デート権が欲しいです。」
「ふむ・・・。まぁ時間があったらいいよ。他の二人は?。」
「同じものを所望してました。」
「物好きだな・・・。まぁいい。時間ができたら俺から呼ぶよ。」
「ありがとうございます。」
礼をしながら嬉しそうに微笑む。
「マスター?。」
「ああ。シス達も時間ができたら一人一人呼ぶから待ってな。」
「えあ・・・。あの・・・。」
リエももじもじと恥じらいながら伺う。
「ん?。リエもか?。まぁいいけど。え~っと・・・。人数は10人か・・・。ん~。まぁプランはこっちで考えておくよ。」
「うん・・・。」
「おう。時間ができたからきたぞ。」
「遅いぞ。」
ガンガオが普段とは違うスーツ姿でやって来た。
「似合わねーなw。」
「うるさい。それは自覚してんだ。とりあえずここは誰にも聞かれないように様に封鎖した。話を聞かせて貰えるよな?。」
「そうだなぁ~。まぁ一からゆっくりと話すからとりあえずお茶しながらにするか。」
そう言って椅子やテーブルを人数分取り出しお茶会が始まる。
少し飲んだ後はミカエルとルシファーの自己紹介をした後にゼラの世界について話をする。
自分達は異世界人で勇者とは同じかは分からない。
向こうの世界での強さの基準でいうとリエが平均的でゼラはトップクラスの実力者。
アイテムの作り方やスキルの仕様もこっちと違う。
向こうでは見ない職やスキルがあり、限界突破と言うスキルで更に強くなれた事。
経済面や文化は向こうと全く違う事。
話さなかったのは自分達はゲームの住民だという事と更にその向こうの現実世界の話。
「ふむ・・・。そうか。リエちゃんが平均的な強さなのか。それでいてお前は向こうでトップクラスで更にこっちで強くなったと。化物にでもなるつもりか?。」
「ひっど!!。バケモン扱いはひどすぎる・・・。鬱だ・・・。もうギルド壊そう・・・。」
「おいばかやめろ!!。謝るからそれだけはやめてくれ!!。」
「・・・。どうしよっかな~。」
「ああ。もう分かったよ。今度合成ダンジョンの使用許可取ってくるから。」
「やりぃ。流石ガンガオ。分かってるじゃないか。」
「お前には勝てんよ・・・。さて。なら今後はその異世界人って事は伏せておこう。」
「いいのか?。」
「ああ。お前が異世界人ってなったら色々と面倒だ。まぁ王にはこっそり言うが大臣とかには一切言わないかな。あいつら会いに行く度きな臭い感じしかしないからな。」
「ふ~ん。消せば?。」
「俺もそう思うが王が何かと優秀だからって言って言うこと聞かないからな。まぁいざって時には俺が何とかするつもりだが。」
「まぁいいんじゃない?。ほっとけば。尻尾出てくるでしょ。」
「もう少しって感じがしないでもない。あ。そうだ。Sランク承認を王から貰った。五日後に王都から迎えが来るぞ。」
「え~。迎えなんかいらないんだが?。」
「そう言うな。それからナルベア達もSランクになる。」
「ふ~ん。まぁそれぐらいの実力あるからな。ってか今のSって何人いるん?。」
「王都に5人。聖国に10人。自由都市に15人。魔導国家に3人だな。」
「思った以上に居るな。」
「その中で強いのは王都で王専属の騎士として雇われているヴェイン。遠近両方戦えるホーリーパラディンだ。」
「あれ?。ガンガオじゃないの?。」
「近接だけなら勝てるが遠距離で引き撃ちされると無理だ。」
「まぁそうだよな。あ~。戦ってみたいな。」
「お前が勝つに決まってるだろ・・・。」
「分からないだろ。戦ってないんだから。」
「いや・・・。お前だって魔術無効にするし状態異常で動き封じてくるし極めつけに魔術師なのに近接も余裕でこなす化物だぞ・・・。自覚してくれよ・・・。頼むからさ・・・。」
苦笑いしながらお茶を飲む。
「ヴェインですか。」
「ミカエルは知っているのか?。」
「はい。一応ホワイトパラディンの時に会ってホーリーパラディンに昇級させたのは私ですし。結構良い男ですよ。性格も良くも悪くもまっすぐ。部下思いで優しいので男女共にに人気。実力も有り努力家で才能も凄いですがまぁゼラ様には勝てないですけど。」
「え~。決めつけ良くないぞ~。」
「ゼラ様は自覚してくださいよ・・・。様々な厄介で恐ろしいアイテムの数々に状態異常や状態変化を使用しての完全有利で負ける要素無しの状況を創り出せる化物なんですから・・・。」
「そうだな。自覚してくれ。お前だけでも私は殺されかけたんだからな。」
「言ってやろう。状態異常の対策してないのが悪い!!。」
「いや・・・。まぁ・・・。間違ってはないな・・・。うん・・・。」
ルシファーとミカエルは苦笑いする事しかできない。
「あー!!。遅いと思って見に来たらこんな所でお茶してる!!。」
リニとルビニアが乱入してきた。
「あれ?。ここは立ち入り禁止じゃ?。」
「ナサリーに通してもらった・・・。」
「それならいい。まぁ飲むか?。」
「私はゼラ様のお茶入れる・・・。」
「おう。おかわり欲しかったから頼むわ。」
「私はストレートでお願いします。」
せっせと入れ始めるルビニア。
「さてこんだけ集まってるなら模擬でもするか?。」
「まぁ実力を知りたいからいいが。」
「私は構いませんよ。自分の力がどの程度がはいずれ知りたいと思っていたので。」
「じゃ俺はシスのみで魔術は使用禁止で戦うわ。」
「って事はスキルは使ってくるって事ですね。」
「勿論。それぐらいは認めてもらわないと俺ただの置物になるぞ。」
「ふむ。まぁそれぐらいなら良いか。俺は全力でいかせてもらう。」
「私も全員でいいのかな?。」
「構わない。な?。」
「ああ。どのぐらい強いか見させてもらう。」
「じゃ私も戦いたいです。」
「そうだな。」
「いいが俺はお前達には魔術も解禁するぞ。」
「構いませんよ。」
「ああ。正直体がなまってくる頃だ。動かしたいのが本音だ。」
「二人でチームな。」
「私達も参加したいですね。」
「じゃ後でどこと戦いたいか言ってくれ。」




